日本の女性史、様々な角度から

台風10号は9月1日の防災の日にどの辺りかまだわからず、島岡美延です。

昨夜のNHK『クローズアップ現代』、戦争中に性被害を受けた女性たちに行われた中絶手術の悲惨さの特集でした。当事者たちが語れなかった辛すぎる歴史・・・。ちょうど図書館で見つけた、飯田育浩著『日本の女性・ジェンダーのいちばんわかりやすい歴史の教科書』を読んでいました。著者は歴史関連書籍の編集者。「古代日本は男女平等、社会制度が整っていくにつれて女性が表舞台から排除されてきた」ことに気づき、「この1冊で日本の女性史がざっくりわかる本」を目指したそう。

細かい章立て。日本の女性の「職業」「結婚」などは想像できても、「同性愛」「宗教」「性売買」など、その歴史の流れをつかめて貴重。「遊女歌舞伎から歌舞伎が始まった」などと習ったけど、それは「客が遊女を品定め」する場だったと。買春経験がある男性の率は諸外国より高く、そこで働く女性への根強い差別――、セクハラの源流かも。