孤独な魂が惹かれあう中国映画

マスクなしの満員の客席から、2年ぶり大歓声が響くウィンブルドン、島岡美延です。
あと10日でサッカー予選など始まる東京五輪の混乱は世界にどう映る？
金融機関も飲食店に監視の目を…、撤回された大臣の要求は、今の香港を連想させました。
映画『少年の君（16日公開）』をご紹介します。
進学校で成績優秀なチェン・ニェン（チョウ・ドンユイ）。
全国統一大学入試を控える中、同級生が自殺し、ある行動のせいで今度は彼女がいじめの標的に。
犯罪まがいの商売に手を出す母親が唯一の身寄り。
ある日、下校途中に集団暴行を受けている少年シャオペイ（イー・ヤンチェンシー）を救う。
辛く孤独な日々の優等生とストリートに生きるしかなかった不良少年、二つの魂はいつしか互いに引き合っていき…。
過酷な社会問題を描いたサスペンス、国民的人気の二人の演技も見事。
2019年中国・香港映画という本作、今でもこんな素晴らしい作品は出来ている？
諸般の事情でほぼ宣伝なしで公開され、中国で250億円の大ヒット、世界の映画祭が絶賛。