暖かさは昨日まで、北風が冷たい月曜日、島岡美延です。今日こそ政倫審で何かを聞ける?
国会のループのような「中身のない答弁」、国民に選ばれ、特権に守られた人たちによる質疑応答の光景に呆れるばかりでも、それが現実。もしあなたの身に現実とは思えないこんなことが起きたら? 映画『ペナルティループ(22日公開)』をご紹介します。『人数の町』の鬼才・荒木伸二監督によるオリジナル脚本。犯人に何度でも復讐できるプログラムにサインしますか?
岩森淳(若葉竜也)は、6月6日月曜日の朝起きて家を出て仕事をし、最愛の恋人・唯(山下リオ)を殺めた溝口登(伊勢谷友介)を殺害し、疲労困憊で眠りにつく。翌朝目覚めると周囲の様子は昨日のままで、溝口もなぜか生きている。そしてまた今日も、岩森は復讐を繰り返していく――。
犯罪に巻き込まれた喪失感、少しずつ変わっていく「復讐する者・される者」の関係性。これまでのタイムループものと一線を画す独自性が見事。