これ以上の命の奪い合いはやめて、島岡美延です。
戦争を知っている人はもっと辛いはず。黒柳徹子著『続 窓ぎわのトットちゃん』(講談社)を読みました。1981年の『窓ぎわのトットちゃん』は全世界累計2500万部突破、続編は10月3日出版、4日2刷。
1933年生まれの徹子さんのパパ(ヴァイオリニスト黒柳守綱氏)が1944年に出征した日、1949年のシベリア抑留から帰った日のこと。青森の疎開中の命拾い。1952年、パパに内緒でNHK専属劇団を受験。ラジオの仕事で彼女の声や話し方を否定した先輩、「変えないで」と励ましてくれた人。
向田邦子さんとの思い出。1964年頃から彼女の部屋に入り浸り、原稿を書く向田さんの傍らで台本を読む徹子さん。最近、向田邦子著・碓井広義編『少しぐらいの嘘は大目に』(新潮文庫)も読みました。1929年生まれ(1981年飛行機事故で死去)の彼女が今、生きていたら何を思うのか。