美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

バレエの歴史、あの画家たちも

2018年12月09日 07時10分08秒 | バレエ
本格的な寒さがやってきました、島岡美延です。
雪の地方はようやく真っ白に。
“白”とは、バレエのイメージの一つでもあります。
そごう美術館で開催中の『バレエ~究極の美を求めて~ 薄井憲二バレエ・コレクション特別展』を観てきました(25日まで)。
イタリアで生まれ、フランスで育まれ、ロシアで花開き、世界中に広まったバレエ。
今や日本は、世界中のダンサーが“踊りたい”と思う熱心なファンがいて、日本人ダンサーはどんどん世界で活躍するようになっています。
日本バレエ界を牽引し、昨年12月に亡くなった日本バレエ協会前会長、薄井憲二氏のコレクションから、歴史、美術、衣装など、たっぷりバレエに浸れる空間。
100年以上前の公演プログラムや写真、手紙に見入ったり、ピカソやドガ、藤田嗣治による挿絵、衣装、美術等々。
アンナ・パヴロワの貴重映像、牧阿佐美バレエ団による3大バレエ(『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』)ハイライト映像もあるので、ゆっくり時間をかけてご覧ください。
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現代社会に出現した“ジゼル”

2018年11月28日 06時54分43秒 | バレエ
外国人労働者の受け入れ拡大に向けた出入国管理法改正案が衆院通過、島岡美延です。
日本で“移民”の受け入れ、となるのかどうか。
“移民”がキーワードとなる衝撃的なバレエが、スクリーンに登場。
映画『アクラム・カーン版 ジゼル(30日公開)』をご紹介します。
イギリスのバレエ団、イングリッシュ・ナショナル・バレエは、英国ロイヤルバレエのプリンシパルだったタマラ・ロホが芸術監督になってから、目覚ましい快進撃。
来日公演で『海賊』を見た時、本当に感動しました。
そのバレエ団の作品の中でも異色で、すでに代表作といっていいのがこの『ジゼル』。
バングラデシュ系イギリス人で世界的な振付家アクラム・カーンは、ジゼルを“工場で働く移民”という主人公にしました。
音楽・衣装なども本来のジゼルとは全く別、と思って見たほうがいいですが、ジゼルとアルブレヒトの階級の壁、嫉妬、裏切り、死者の世界での復讐劇などがより際立った強烈な作品。
タマラ・ロホが踊るジゼル…、魂の叫びそのものが“見える”よう。
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観客を幸せにする主役のオーラ

2018年11月18日 07時35分14秒 | バレエ
羽生選手、またも右足にアクシデント、島岡美延です。
ロシア大会は優勝しましたが、無理はできません。
バレエダンサーもリハーサル中の怪我で予定のキャストが突然、降板になることがあります。
東京文化会館のKバレエカンパニー公演『ドン・キホーテ』(昼の回)は期待以上!
昨年入団し『コッペリア』の主役デビューが感動的だった毛利実沙子のキトリ、入団7年目で彼女と同時にファーストソリスト昇格の杉野慧のバジル。
5公演でこのキャストは1回。
つまり、抜擢の意味合いもある舞台で、次の“期待の星”を見つける喜びがあります。
主役じゃなくても舞台にいると輝きを放つ毛利さん。
今のバレエ界では小柄なほうですが、まさにハマり役で、舞台にも客席にも幸せのオーラを放ちまくっていました。
他の公演(昨夜も)でエスパーダも踊る杉野さん。『白鳥の湖』ロットバルトなどが似合う彼、茶目っ気あるバジルにふさわしい躍動感。
メルセデスを踊った女性ダンサーも期待大。
オーラって、主役を踊るためには不可欠!
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シュツットガルト・バレエ団、圧巻!

2018年11月03日 07時15分28秒 | バレエ
文化の日、何をしましょう、島岡美延です。
この良い季節に来日しているドイツの名門、シュツットガルト・バレエ団。
昨夜、東京文化会館で『オネーギン』の初日を観てきました(~明日。来週は『白鳥の湖』)。
20世紀の天才振付家ジョン・クランコ作品を眼の前で体験するのは初めて。
それはそれは圧巻の踊り、感動が押し寄せる…!
バレエ『オネーギン』は、同名のオペラとは別のチャイコフスキーの音楽で描かれます。
1920年代のロシア、貴公子オネーギンと彼を慕うタチヤーナの物語。
彼女の愛を疎んじ、友人まで決闘で殺してしまった失意のオネーギン、数年後、将軍の妻となったタチヤーナと再会する。
胸に彼への恋心を残しながらも人妻の矜持を失わず、彼の求愛を拒む…、アリシア・アマトリアンの切なくも熱い踊り、美しすぎる足先の動き。
周りの女性たちの運命を変えてしまうオネーギンは、フリーデマン・フォーゲル、さすがの気高さ。
複雑な想いを表現するにはこの形しかないという究極の振付。心に刻みつけました。
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シンデレラ、戦時下が舞台

2018年10月28日 06時34分41秒 | バレエ
イベント日和の日曜日、島岡美延です。
ハロウィンのコスプレではないけれど、“変身”といえば『シンデレラ』を知らない人はいないでしょう。
バレエでは、プロコフィエフ作曲の素晴らしい音楽があります。
そのシンデレラの物語を第二次世界大戦中のロンドンを舞台に置き換え、見事な傑作にしたのが、英国バレエ界の奇才、マシュー・ボーン。
上半身裸の男性による群舞の『白鳥の湖』など、ロングランヒットを次々生み出しています。
彼による『シンデレラ』は、今月上旬、東京公演が行われましたが、それを見た人も、見逃した人も、映画館へどうぞ。
ロンドン公演を収録した『シンデレラ』が11月3日から公開されます。
シンデレラが出会うのは、王子様ではなく、若いイギリス空軍パイロット。
恋に落ちた二人、しかし、ドイツ軍がロンドンに仕掛けた大空襲により…。
時間を巻き戻すなど、魔法をかけるのは男性の天使。
有名な音楽の独特の切迫感が、戦時下のロンドンと見事にシンクロする…、マシュー・ボーン、やはり天才!
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“最高の姿”を刻んで、引退へ

2018年10月13日 07時02分11秒 | バレエ
今夜の多摩川花火大会には、にわか雨&寒さ対策を、島岡美延です。
こちらは、一つも欠けることない満月のような輝きのまま、引退へ…!
昨夜、Kバレエカンパニー『ロミオとジュリエット』を東京文化会館で鑑賞。
2018/19シーズンの演目発表の段階で、カンパニーで長く主演を務めてきた浅川紫織が、10月の舞台で現役ダンサーを引退することを発表していました。
明日14日がついに最後。
芸術監督・熊川哲也に「涙が出るほど美しい」と言わしめたという紫織さん。
昨日の舞台では、最後まで無垢な、愛を信じ切るジュリエットを演じ、この時間が終らないで…、と祈りたくなるほど。
“最後のジュリエット”と言われても、まだ30代、あと10年でも踊れそうな美しさ!
宮尾俊太郎も、ジュリエットに恋し、紫織さんを支えるロミオとして、健闘。
海外では芸術監督とダンサーを兼務する女性ダンサーも珍しくありません。
今後、Kバレエユースの芸術監督になるそうですが、いつか、舞台に戻る、そんな日が来てほしいです。
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バレエで描く、マーメイドの世界

2018年09月29日 07時05分58秒 | バレエ
台風24号の被害、大きくなりませんように、島岡美延です。
台風になると、海の様子も一変。
こちらは、なんと“海の下の世界”をバレエで表現しました。
NBAバレエ団の『The Little Mermaid』、日本初演の初日を昨夜、新国立劇場中劇場で見てきました(30日まで)。
舞台構成・振付でトニー賞を2度受賞しているリン・テイラー・コーベットによる斬新なバレエ。
ダンサーの踊りと、歌、ナレーション、映像が見事に融合されています。
休憩なしの1幕、海の下と陸の上を行き来する、あっという間の70分。
16歳のマーメイドの誕生日のお祝い。
招待されなかった海の魔女は彼女の素晴らしい歌声を奪おうとする。
地上を冒険したマーメイドは、船が難破して溺れかけた王子を助け…。
マーメイドはもちろん、海の生き物たちの衣装、振付が最高です。
ナレーションがある分、わかりやすく、ミュージカルでも演劇でもない舞台。
タフな振付を踊り切ったダンサーたちに拍手、幸せな気分一杯になります!
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身近なホールでバレエ体験を

2018年08月26日 07時06分20秒 | バレエ
なんという猛暑が戻ってきたのか、島岡美延です。
今日も体温を超えそうな暑さ…!
ウクライナからやってきたダンサーたち、日本の夏に驚いているかもしれません。
ちょっと珍しいバレエ公演を観てきました。
キエフ・クラシック・バレエによる『眠れる森の美女』。
百数十年の歴史あるバレエ団は若手にチャンスを与え、世界中で“バレエをもっと身近に”という活動に力を入れているそう。
昨年、日本各地で約120回もの公演を行い、今年も7~9月まで各地で。
身近な街のホール、会館で1日2回、全幕ながら約90分に凝縮。
4歳以上で入場できるのも特徴で、開演前に騒がしかった子どもたちも舞台にあっという間に引き込まれていました。
いつも観ている海外バレエ団公演(ほとんど東京文化会館)とは、規模も内容も違いましたが、考えてみると、日本中でウクライナのダンサーを身近に観られるって、すごい。
初めて世界のバレエに触れて“これ、やってみたい!”と感じた子どもたちに負けずに(?)、私も頑張ろうっと。

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バレエって、こんなに多彩

2018年06月16日 07時15分11秒 | バレエ
涼しいというより寒い朝、島岡美延です。
昨日は雨の中、初めて、彩の国さいたま芸術劇場へ。
NBAバレエ団公演『ショート・ストーリーズ・9 ―――バレエ・インクレディブル』を観てきました(明日まで)。
バレエの先生が出演していて、3月の『海賊』、そして今回の鑑賞。
斬新な解釈と演出で魅せる芸術監督・久保紘一氏のもと、機敏な動きのダンサーたちがそれに応え、観客を楽しませます。
バレエ団のレパートリーに新作を加えた9つもの作品が、本当にバラエティに富んでいて、まさにフルコースのプログラム。
バランシンの『スターズ&ストライプス』のパ・ド・ドゥに始まり、アイルランド民謡による『ケルツ』が前半の見せ場。
独特な振付を圧巻のスピードで踊るダンサーたちのアンサンブル、楽しいっ!
『ロミオとジュリエット』『海賊』など、ガラ公演で人気の演目は、セットもあってじっくりと。
新作『11匹わんちゃん』は、男性11人と女性1人によるユニークなダンス。
9月の『リトルマーメイド』にも期待大!
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愛と哀しみを踊る、クレオパトラ

2018年06月09日 07時25分39秒 | バレエ
昨夜の雷雨から、今朝は晴れ、島岡美延です。
明日からは、台風の接近が心配。
今年の梅雨はシトシト…、という感じじゃないですね。
こちらは、激動すぎる人生だった美女。
Kバレエカンパニーが、世界を驚かせた『クレオパトラ』を早くも再演。
昨年秋の初演は、中村祥子のクレオパトラを観たので、今年は、秋の『ロミオとジュリエット』で引退を発表している浅川紫織を東京文化会館で観てきました。
オーケストラがカール・ニールセンの独特の旋律を奏で始めた途端、蘇る感動の物語。
バレエでは類をみない、巨大な二つの階段が動いて、王宮になったり、戦場になったりするセット。
心が伝わるような丁寧な踊りで、ファンを魅了し続けてきた紫織クレオパトラは、カエサルに愛され、そのカエサルを失った哀しみから次の恋へ…、そこが真骨頂。
大きな怪我をしても復活、Kバレエのプリンシパルとして長い間、君臨し続けた、彼女自身の人生をなぞらえるような舞台だったかも。
若き男性ダンサーの将来も見えた嬉しさがありました。
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