記憶

あの日、私は夕方都内のホテルで食事に誘われていた。そろそろ出かけようと着替えに部屋へ行ったとたんに、揺れが始まった。テレビが倒れそうになったので押さえた。揺れが収まったところで、階下へ下りて、居間ののテレビをつけた。家内と娘は遠いところに出かけていたので、長男と次男の三人だった。食事はキャンセルになった。ずっとずっとずっとテレビを見つづけた。が、もどかしかった。東北に友人にはあえて電話しなかった。つい昨日のことのように、四年前の昼過ぎからのことを覚えている。

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