静かなようで賑やかな、
あるいは賑わっているようで静まりかえった、
そんなトンボたちの世界が好きです。
初夏に生まれ、ペアになり、産卵とともに少しずつ姿を消していくトンボたち。
今年は例年になく、ずいぶん通いました。
ここへ来れば一番気分が落ち着くというか、自分らしいというか。
人の中にどんどん出て行けない性格がわれながらよくわかります(笑)
これはショウジョウトンボ。
めっきり数が少なくなったハッチョウトンボ。
ずんぐりして少し小さめのハラビロトンボ。
最近訪れたところ、
生育環境の保護のため柵を巡らし、木道をこしらえてあるにもかかわらず、
草地に踏み込んで撮影した形跡が見られました。
自分の撮りたい写真が撮れればそれでいいのか・・。
悲しいことです。
30℃を越える暑さのなかで、ツバメたちがけんめいに子育てをしています。
今年は特に高温傾向だから、餌を探して運ぶ親ツバメは
本当に大変なことでしょう。
これはたぶん生まれて1週間くらいのヒナ。
まだ頭の毛がボヨボヨ。
1週間ほど前ここを通りかかったら、卵を抱いていた親が
コツコツとくちばしで何かを突いていて・・。
あ、孵化を促しているのかな、と思いました。
こちらはすっかり大きくなって、巣立ち直前の子ツバメです。
5羽が揃って立派に育っていました(^_^)
狭い巣の縁で羽ばたきの練習をしている子もいたりして。
このおうちの主によると、今年の三番子かな、と。
おや?そこにいるのはカワセミさんでは。
遠くて日陰になっていましたが、
トンボの傍にいました、会いたかったカワセミが♪
まだどこかに幼さが残っているように見えます。
だって、私のすぐ目の前までまっすぐ飛んできて、
あわてて引き返すというドジをしたのですから(笑)。
別の日、ハクセキレイが。
この子もまだ成鳥にはなっていないように見受けられました。
風に吹かれて羽毛がぼうぼう。
体長2cm前後という大きさをどう表現するか。
毎年悩むところですが、地味なメスと体長4cmのハラビロトンボを
ようやく1枚に収めることができました。
まぁ、ただそれだけのことですが・・(^_^;
ちなみにハラビロトンボは、シオカラトンボよりもひとまわり小さいトンボです。
ついでにハッチョウトンボのペアも、初めて撮りました。
ほんの数秒で解散となるので、タイミングがむずかしいです。
トンボたち、夏に産卵してほとんどが命を終え、
卵は幼虫となり翌年の春に羽化するまで長い時間を過ごすのですね・・。
ハッチョウトンボの成虫が見られるのは、5~7月のたった3ヶ月。
本当に短い一生です。