保健福祉の現場から

感じるままに

強姦事件と医道審議会

2016年12月07日 | Weblog
朝日新聞「別の医師も飲み会に参加、県警が捜査 千葉大集団強姦」(http://www.asahi.com/articles/ASJD65WYZJD6UDCB01C.html)。<以下引用>
<千葉大学医学部の男子学生3人が集団強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕された事件で、現場となった千葉市内の飲食店での飲み会に、女性の体を触るなどしたとして逮捕された医師とは別の男性医師もいたことが、関係者への取材でわかった。県警はこの男性医師も事件に関わった疑いがあるとみて、詳しい経緯を調べている。5日に準強制わいせつ容疑で逮捕されたのは、同大医学部付属病院の研修医の藤坂悠司容疑者(30)。集団強姦致傷容疑で逮捕されたのは、いずれも同大医学部5年の吉元将也(23)、山田兼輔(23)、増田峰登(23)の3容疑者。6日の同大の記者会見によると、藤坂容疑者は千葉県船橋市の病院で2年間研修医をした後、今年4月から千葉大医学部付属病院の研修医になった。学生3人は8月から数週間、食道・胃腸外科の実習を受け、その指導をする教員のサポート役が藤坂容疑者だった。事件があった9月20日の飲み会は、実習の打ち上げだったとみられるという。関係者によると、飲み会は藤坂容疑者が企画し、学生3人のほか、別の男性医師ら複数人が参加していたという。学生3人は、酔って抵抗できない状態の被害女性を介抱するふりをして、店内の周囲から見えないスペースや、うち1人の自宅で性的暴行を加え、軽傷を負わせた疑いがある。藤坂容疑者も店内で女性の体を無理やり触るなどした疑いが持たれている。千葉大の中谷晴昭筆頭理事は会見で、「人として、医師として、医師を志す者としてあってはならないこと。被害に遭われた方を深く傷つけ、大変申し訳ありません」と謝罪。学内に設けた調査委員会の結果を踏まえ、新たに立ち上げた懲戒委員会で藤坂容疑者や学生3人などの処分を検討すると説明した。>
 
産経新聞「「睡眠薬飲まされ乱暴」 20代女性2人、医師2人を告訴 大阪府内の大学病院勤務」(http://www.sankei.com/west/news/161203/wst1612030075-n1.html)。<以下引用>
<睡眠薬を飲まされ乱暴されたとして、準強姦の罪で、20代の女性2人が大阪府内の大学病院に勤務していた医師2人を大阪府警高槻署に告訴していたことが3日、署への取材で分かった。高槻署によると、女性2人は平成26年6月、同府高槻市のマンション一室で医師2人と飲酒。その際、医師らに勧められた錠剤を飲んだところ意識を失い、乱暴されたとしている。同署は今年11月30日に告訴を受理し、当時の状況を調べている。>
 
医道審議会医道分科会(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-idou.html?tid=127786)の「医師及び歯科医師に対する行政処分の考え方について」(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10803000-Iseikyoku-Ijika/0000099469.pdf)p4殺人及び傷害「行政処分の程度は、基本的には司法処分の量刑などを参考に決定するが、殺人、傷害致死といった悪質な事案は当然に重い処分とし、その他の暴行、傷害等は、医師、歯科医師としての立場や知識を利用した事案かどうか、事犯に及んだ情状などを考慮して判断する。」、p5猥せつ行為「行政処分の程度は、基本的には司法処分の量刑などを参考に決定するが、特に、診療の機会に医師、歯科医師としての立場を利用した猥せつ行為などは、国民の信頼を裏切る悪質な行為であり、重い処分とする。」とある。今年9月30日の分科会要旨(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000138676.html)では「免許取消1件(準強制わいせつ1件)」、2014年2月27日要旨(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000039946.html)では「免許取消4件(強制わいせつ・児童福祉法違反1件、準強制わいせつ2件、心身の障害1件) ・医業停止3年 5件(麻薬及び向精神薬取締法違反1件、覚せい剤取締法違反1件、強制わいせつ1件、詐欺1件、詐欺・詐欺未遂1件)」とある。「司法処分の量刑」や「診療の機会」如何ではなく、強姦事件は重い処分が必要と感じる方は少なくないかもしれない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鳥インフルエンザの行方 | トップ | 医師偏在(診療科、地域)対... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事