2歳半の曾孫は会う度に成長しているが、身体は相変わらず大きくない。けれど、だんだん自我が成長してきて、好き嫌いがはっきりしてきた。白いご飯は大好きでパクパク食べるのに、おかずは食べるものと全く口にしないものがある。
曾孫の母親である私の孫娘は、そんな息子と上手に付き合っている。いや、失礼、上手に育てていると言うべきだろう。きつく叱ることもなく、こまめに世話をする母親役に徹している。どうしてこんなに円満な性格の女性に育ったんだろう。
「3歳までが大事」とか「3歳までに決まる」とか、世間は3歳までの育て方を重要視するが、本当の子育ては子どもが自分を意識し始める小学3・4年生からではないかと私は思う。3歳までは性格とか情緒とかに関わるが、それも自分次第で変えられる。
長女のところで飼っていた、3匹の猫の最後の1匹が亡くなった。15年飼っていたというから、かなり長寿だ。長女は悲しみで、「仕事も手につかない」と言っているようだ。看護師がそんなことでは、患者が不安になってしまうのに。
我が家はマンションだから犬・猫は飼えないが、長女が友だちからもらってきたセキセイインコを飼っていた。部屋の中で放し飼いにしてあったが、玄関ドアを開ける音を聞きつけて迎えに来てくれた。手乗りなのに、私の頭に乗る、人懐っこい鳥だった。
セキセイインコの「ハッピー」が亡くなった時、娘たちは大泣きだった。亡骸を箱に収め、霧ヶ峰高原に埋葬した。生まれたものはいつか死ぬ。「ハッピー」は我が家にもらわれてきて、みんなから「ハッピー」と可愛がられた。
私は教え子から「先生、大丈夫?」と身体のことを心配してもらい、教員冥利に尽きる。まだまだ元気だから困ったもので、いつでも旅立てる覚悟なのに、身の周りは乱雑で整理が行き届いていない。みんなにありがとうと言いながら、パソコンに向かっている。今日は朝から嵐のような日。