今朝、植木鉢を大中小合わせて12個、土を4袋、持って、友だちのところへ行って来た。部屋からエレベーターまで運び、1階に降りてから駐車場の車まで運ぶ。1度に2袋あるいは2個が運べる限界なので、往復を繰り返すうちヘトヘトになってしまった。
ペースメーカーを施術された人は、急に重い物を持つのはよくないと言われているから、ゆっくり動いたつもりでいたが、それでも体力が無くなっていると痛感した。植木鉢はきれいに水洗いしておいたので、「いい鉢じゃーない」と喜んでもらえて良かった。
家に上がってコーヒーをいただく。よもやま話に花が咲く。友だち夫婦は共に、百歳近い親族がいる長寿の家系である。私はもうすぐ79歳になるが、マンションには私より歳上の人が何人もいる。夫婦ともに元気な人もいれば、片方が具合が悪い家庭もある。
思わず笑ってしまったのは、ふたりとも元気なのに口を利かない、家庭内別居のケースだ。「歳を取ると、頑固になるのよね。それでケンカにならないように、話しかけないみたい」と言う。我が家でも、友だちの家でも、「そこにあったでしょう」と「いや、無い」とで、言い合っている。
どうも都合の悪いことは相手のせいにしてしまうようだ。我が家で揉めるのは、「今晩は何にする」とカミさんが聞いてくれるので、「ワインがいいね」と答えると、「飲み過ぎるからダメ。焼酎の水割りにしなさい。7対3の割合でなければ健康に悪いからね」と厳しい。
それなら初めからそれを用意してくれればいいのにと思うが、ここで逆らえば険悪になってしまうので、「はい、はい」と答えている。いくら長い年月を共に過ごしてきても、好き嫌いや価値観のようなものは一致することは無い。
友だち夫婦はイヌを連れて、桜並木の五条川を散歩して来たとスマホの写真を見せてくれた。私たちも出かける時はいつも一緒だから、マンションの知人が「仲良しね」と冷やかす。年老いた夫婦は、別々に行動する余裕が無いのが現実なのだ。