もう初夏かと思っていたら、陽射しがあるのに風は強く、寒い日が続いている。私が気にしていた歌人(?)の「月城龍二」さんの歌が、今朝の中日新聞の『中日歌壇』に掲載されていた。しかも、隣りの『中日俳壇』にも名前があった。
「指先へゆっくり昇る天道虫 君に見せれば飛び立ってゆく」。テントウムシは枝の先まで行くと、太陽に向かって飛んでいってしまう。ひょっとすると、恋の歌なのだろうか?「北名古屋市 月城龍二」をパソコンで調べてみた。
月城さんはTwitterで作品を発表しているようだ。「桜花散ってしまえば君にとって 僕の言葉は陽炎になる」。「ひと言で君と別れた夏の夜 行先決めずバスに乗りたき」。「悪いのはいつでも僕と決まってて 落ち込んでいる暇さえもない」。
男と女の悲哀をテーマに歌を詠んでいる。言葉の使い方から察すると、まだ若い人のような気がする。Twitterを見ると、中日、朝日、毎日の各紙をはじめ、雑誌などにも投稿しているから、短歌や俳句が好きな人のようだ。
言葉を使って、人や社会の深淵に迫ろうとしている。私も短歌を学ぼうとして教室に通ったことがあったが、少しも上達しなかった。学べばすぐにでも上手くなると思い込んでいたが、何事も継続しなければ上達はしない。
このブログも、中学からの友だちとの約束で続けているが、約束していなかったらとっくにやめてしまっていたかも知れない。何年も続けているので、ネタが決まれば書けるようにはなったが、続けているだけのことなのかも知れない。
月城さんの今日の俳句は、「これ以上省略できぬチューリップ」。チューリップに関心があることも、私と共通しているといい気になった。また別に、「雛の部屋のぞけば妻の唄ひおり」という俳句を見つけ、結婚し娘さんもいるんだと知った。
「心の友」と勝手に慕うことにする。