友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ゲーテは何を思うだろう

2023年04月15日 17時17分05秒 | Weblog

 朝から雨がシトシト降っている。卒業生の近藤君が教えてくれた稲垣栄洋氏の著書を書店で訊いたら、5冊の文庫本を探してくれた。とりあえず、5冊とも買って来た。その時、新聞で紹介されていた村山由佳さんの『花酔ひ』も買った。

 稲垣氏の『面白くて眠れなくなる植物学』、村山さんの『花酔ひ』を同時に読み始めた。確かに近藤君が、「稲垣氏の本は面白いですよ」と教えてくれただけのことはある。「はじめに」の書き出しが面白い。

 「『天には星がなければならない。大地には花がなければならない。そして、人間には愛がなければならない』 これは、18世紀のドイツの詩人、ゲーテの言葉です」で始まる。文学の話?と思うと、「『花は葉の変形したものである』。これが、1790年にゲーテが記した”植物変態論”です。これは、本当でしょうか?」と続く。

 葉には葉脈があり、花にも花脈がある。花びらは葉が変形したもので、雄しべも雌しべも葉が変形して出来たもので、ゲーテの主張は分子生物学で照明されているとある。さらに、「なぜ、植物は葉から花を作り上げたのでしょう?なぜ植物の花は美しいのでしょう?なぜ、タンポポの花は黄色く、スミレの花は紫色なのでしょう」と問いかける。

 問いに答えようとすると分からないことばかりだ。問いに答えるために、先へと読み始めてしまう。近藤君が「面白い」と教えてくれた意味がよく分かった。それなのに時々、区切りがつくと、『花酔ひ』も手にしてしまう。

 愛って何か、夫婦って何か、こちらも答えが分からない。男と女の間に進化は無いが、不思議なものがあることは確かだ。ヒマな人間にはもってこいの本だ。明日は私の79歳の誕生日、「シャンパンでお祝いしようか」とカミさんが言う。投稿しようとしたら、「#植物変態論」はダメとなった。ゲーテは何を思うだろう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする