友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

政治家の最低条件は

2014年04月08日 18時25分56秒 | Weblog

 「みんなの党」の渡辺喜美さんが代表を辞任した。当然の結果だと思う。渡辺さんは化粧品会社の会長から8億円借りた。「借りる方も借りる方だけど、貸す人もいるのね」とカミさんは驚いていた。彼女は貸した会長の化粧品を使っているから、会長の会社を支えたひとりになっていることにビックリしたのかも知れない。それにしても、金はあるところにはあるものだと感心する。

 渡辺さんは借りた金について、「選挙資金でも、政治資金でもない。あくまでも私の個人的な借金だから、法的には何も問題ない」と強調していた。この説明を聞いた人はすぐに東京都前知事の猪瀬さんを思い出しただろう。猪瀬さんは5千万円だったが、それでもよく貸してくれたものだと思った。渡辺さんは合計で8億円になるという。個人の借金といくら言われても、個人が8億円をどうやって使うのか、想像できない。

 記者から質問されると、「お金は利息をつけて返済した」「お金は一時的に妻の口座に振り込んだ」などと説明し、ますます猪瀬さんと似てきた。要するに政治家として立ち直ることが出来ない致命的な結論にならないように逃げているだけだ。事実をうやむやに終らせることは出来ても、政治家としての品格は地に落ちた。自民党は「みんなの党」や「日本維新の会」の協力を期待していたけれど、これでますます公明党へ擦り寄っていかなくてはならないだろう。

 選挙には金がかかるからと、政党交付金制度を設けて、国民の税金を注ぎ込んだ。共産党は受け取っていないから別だが、他の政党はいわば監視相手から金をもらっているようなものだ。選挙はなぜ金がかかるのだろう。全く金をかけず選挙をすることは出来なくても、無茶に金が要るのは不正な選挙活動を行なっているからだろう。議員になれば普通の人よりも収入はある。当然次の選挙の蓄えは出来るはずだ。

 政治家になって金を増やそうなどという人を当選させてはいけない。政治家の最低条件は清廉潔白な人であるべきだ。政策や思想・信念はその上での選択肢だ。私の街では来週の日曜日が告示だが、もう既に政党は街宣車で候補者名を繰り返している。政策や信念は二の次で、とにかく名前を覚えさせようとしているのだ。候補者の中に清廉潔白な人はいるのだろうか。

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