台風10号のためか、朝7時過ぎた頃からシトシト雨が降ってきた。今日は友だちと会う約束だったので、変更してもいいよというつもりで電話したら、「10時には行くわ」と言う。彼が好きだという女性を呼んで驚かせようと思ったが、「忙しいので」と断られてしまった。
友だちは5月に開いた「80歳の集い」の記念写真をもらっていないと、取りに来たのだ。どうも行き違いがあったようで申し訳ない。彼は今も様々なところで活躍しているから、「いつでも写真は渡せる」からの判断が、却って誰かが渡すだろうということになったようだ。
シルバーでの仕事の他に、ボランティアで防災や障がい者の手伝いやら、いろいろやっている。「こき使われているわ」と笑って言うが、楽しそうだ。「頼まれるうちは花だ。頼まれなくなったらおしまい」と笑うが、必要とされていることが羨ましい。
「ゲートボール場が草まみれになってたんで、担当の職員に言うと、予算が無いと。アホか、それを何とかするのが仕事じゃー無いか」と怒る。「市の職員は、面倒なことはやらん、ホントに腹が立つ」。別の友人が児童公園に、トイレを設置して欲しいと市に掛け合ったら、「予算が無い」「設置した後の管理の費用が捻出できない」と言われて怒っていたことを思い出した。
「もう、ワシも80だよ。4つ年下の弟が亡くなり、ガックリきた。田舎に帰ろうかなと思ったけど、頼まれていることはいっぱいあるし、悩むわ」とまた笑う。「孫のために贈与税のかからない範囲で金を残してやらなくちゃーいけないし、結構忙しいんだよ」と続ける。
以前、彼がどんな仕事に就いていたのか知らないが、いつも活気に満ちているから、周りの人には頼りになるジイジなんだろう。チラッと聞いただけなので、それに深入りしてはいけない気がしたから定かではないが、複雑な家庭でもあるようだ。
「落ち着いたら、一杯やろう」と盛んに言う。よし、彼が好きな女性も呼んで、気楽な宴席を設けてやろう。私たちも皆、高齢になってしまった。後先のことは考えず、楽しい日々だけを追い求めてもいいだろう。
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