友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

サラリーマン川柳

2012年02月17日 18時25分05秒 | Weblog

 サラリーマン川柳コンクールの入選作百句が発表された。毎年のことだけれど、読んでみると随分面白い。うまく作るものだと感心してしまう。

 

   立ち上がり 目的忘れ また座る

 

 こういうことは歳を取ってくると実に多い。思いついて、隣の部屋へ行って、あれっ、何を取りに来たのかということが最近よくある。新聞を取りに行ったのに、全く違うことをやって帰ってきてしまい、そういえば何のために行ったのかと思う。この作者も、あれをしなくてはと思って立ち上がったのに、その瞬間に忘れてしまい、もう一度座って考えたのだろう。

 

   EXCELをエグザイルと読む部長

 

 これもまた、よくある。横文字が多いと、英語が苦手な私はこの部長のような間違いをしてしまう。勝手に思い込んでしまい恥をかくケースだ。小説ではあまりないように思うけれど、エッセイなどはやたらと横文字を使う人がいる。そんな時は勝手に思い込まないように必ず辞書を引き、本の隅に書き込んでいる。

 

 川柳は新聞にも取り上げられていたが、各社によって紙面に載せているものが違う。中日新聞の見出しは「パパの影 節電とともに 薄くなる」であり、朝日新聞は「被災地に あきらめないを 教えられ」であった。2社に共通して載せられていた句もあった。 

 

   節電で 早く帰ると なげく妻

 

 せっかく早く退社してくるのだから、喜んでくれてもよいのに、夫婦も年数が重なるとこんな風になるのだろうか。しかし、妻がなげくのは夫にも責任があるのかも知れない。早く帰宅しても、「飯はまだ?」と言ったまま、テレビの前に座っているだけでは妻としてはやりきりない思いだろう。まだまだ日本の夫たちは妻に対する気配りに欠けるのかも知れない。でも、次の句もある。

 

   リビングは 妻がセンター 総占拠

 

 書斎や家事室のない日本の住宅では、リビングの、正確にはダイニングテーブルが多機能に使われる。テーブルの上で何かを始めれば、占拠する形になるのは当然のことだ。我が家は6人掛けのテーブルだけれど、カミさんの仕事机でもある。そうなると私は自室に閉じ篭り、パソコンに向かうようにしている。

 

 同じ今日の新聞に、大阪市長の橋下さん率いる「大阪維新の会」と、大村愛知県知事・河村名古屋市長の衆議院選挙に向けた連携記事が載っていた。大村さんと橋下さんは比較的似た政策だけれど、河村さんはちょっと違うから連携は表面的なものになるだろう。

 

 橋下市長は「労使関係に関する職員のアンケート調査」を全職員に対して行っている。しかも「正確な回答がなされない場合には処分の対象となります」と明記している。それで何を調査しているかというと、「組合活動に参加したことがあるか」「自分の意思で参加したか、誘われてか」「誘った人は誰か」「誘われた場所と時間」などなどである。こんなことが今の時代に行われていいのかと思う内容だ。労使関係の調査であるなら、不都合に感じていることや改善すべき点について、よい方向へ持っていくためでなければならないだろう。こんな首長と連携するような政治家を私は信用しない。

コメント
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