友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

人の気持ちはややこしい

2012年02月03日 19時04分53秒 | Weblog

 今日が節分ということは、明日はもう立春なのか。昨日のような雪降りはなかったけれど、空気は凍りつくように冷たい。大学の先生夫婦から「西安・敦煌5泊6日の旅に行きませんか」と誘っていただいた。私が中国に行ったのは7年前で、四川省の成都が主だったが、古い歴史が感じられる街だった。敦煌へは一度行ってみたいと思っていたけれど、そのような機会はなくもう旅することは無いだろうと思っていた。期間は2月27日から3月3日まで、費用はひとり22万円ということであった。

 

 西安も敦煌も中国大陸の内陸にあるから、昼間はともかく夜間は相当に冷えるだろう。カミさんは「きっと寒いわね」としきりに言う。私は少々重いけれど寝袋のようなコートがあるが、カミさんは都会で着るようなコートしか持ってない。けれども「外国旅行なのだから、そんな(寝袋のような)コートではなく、カシミアの黒のコートで行くべきよ」と言い切る。旅行の服装で迷っているのかと思っていたら、いろんな旅行会社から送られてきたパンフレットを取り出して、朝から晩まで何度も見ては考え込んでいる。「22万円はちょっと高すぎる」とつぶやく。「そんなに納得できないなら、正直に自分の気持ちを伝えておいた方がいいよ」と言うと、「もう少し考えさせて」とパンフレットから目を離さない。

 

 私は我が家の財政状況は全く知らないし、お金の管理はカミさんにあり私には決定権はない。旅行に行くか否かはカミさんが決める。そんな私でも人にお金を貸したことがある。収入が別々の時期の名残のもので、たいした金額ではなかったので、カミさんの管理下に移行しなくても済んだ。友だちが「どうしてもお金を貸して欲しい」と言うので、カミさんに内緒で用立てたけれど、そういう時に限ってなかなか返しももらえない。お金の貸し借りは友情を壊すと昔から言う。私もそう思って生きてきた。しかし、頼まれては断れなかった。この男なら信用していいと思った。いい男なので必ず返してくれると信じている。

 

 義理の弟も旅行の段取りがつかないでいる。今年の正月に兄弟縁者が集まった時、妹が「ふぐを食べに行きたい」と言い、私は姉と「近くの温泉に行きましょう」と約束していた。「それなら1泊でふぐを食べに行こう」ということになり、義理の弟に「1泊2日休めるところを教えて」と言った。ところがそれから全く音沙汰がない。電話すると「まだ、どこが休めるか分からない」と言う。海外へは飛行機が嫌いだからと言い、それなら国内で一緒に行こうと誘っているのだが、どうも後ろ向きだ。嫁さんの兄弟と旅行に行っても面白くないのかも知れない。

 

 気を使うことはないと思うけれど、それはやはり人によりけりだ。私はいつも一緒に旅行している誕生会のメンバーが一番気楽で楽しい。このメンバーでお酒を飲んでいると時間の経つのを忘れてしまう。義理の弟にしてみれば、血のつながった3人に対して彼とうちのカミさんという組み合わせが、彼の立場からすると面白くないのだろう。うちのカミさんだって、私の姉妹に付き合うのは楽しくはないのかも知れない。兄弟3人で出かけてもいいけれど、それではカミさんや義理の弟をないがしろにしているようで気が進まない。人の気持ちはややこしい。

コメント
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