昨日のような突然の激しい風と雨がウソのように穏やかな一日だった。カミさんは朝早くからゴルフに出かけ、私はゆったりと一日を過ごした。お昼は孫娘と二人で食事をし、彼女が好きなテレビドラマの録画を一緒に見た。テレビを見ているうちに私は眠たくなってきて、新書版の小説を持って横になり、読んでいるうちに眠ってしまった。
目を覚まして、これまで怠けていた押入れの掃除を行った。その押入れの中に孫娘の母親とその妹である次女の通知表があった。孫娘は「見たい!」と言う。彼女がどんな反応をするのかという思いもあったので、「見てもいいよ」と言った。通知表を見ていた孫娘は「ママって頭いいじゃん」と言う。姉妹の違いと似ている点もしっかりと分析していた。
その見方も単純に成績を比較するだけでなく、その時の児童・生徒数や評価の仕方も考えながら言うのには驚いた。「学年順位が悪くても、生徒数が多ければ変わらないから、テストの成績だけを見たら、やっぱりママの方がいいわ」と、自分の母親を得意気に評価して言う。なるほど、彼女の母親は小学校の担任教師が記すように、「よいものをたくさん持っているので、もう少し勉強すれば成績は上がる」というような子どもだった。
母親であるカミさんは気が気でなかったから、「勉強しなさい!」と叱咤激励したようだ。中学に入ってからの方がよく勉強するようになったとカミさんは長女を評価している。私は、机に向かうといつの間にかよだれをたらして眠っている場面しか見たことがない。子育てではいつもカミさんと意見が合わなかった。カミさんが言うように、私は「勉強なんかしなくてもいい。それよりも自分の好きなことを見つけなさい」と言っていたから、「子どもが勉強しなかったのはあなたのせいなのよ」というカミさんの言い分は間違いないとも思う。
孫娘は通知表を見て、母親を誇りに思い、叔母への敬意を表した。孫娘の純情な気持ちがありがたかった。人間の本当によいところは、そんな純情なところだと思う。そういう人々に出会えて私は幸せである。
目を覚まして、これまで怠けていた押入れの掃除を行った。その押入れの中に孫娘の母親とその妹である次女の通知表があった。孫娘は「見たい!」と言う。彼女がどんな反応をするのかという思いもあったので、「見てもいいよ」と言った。通知表を見ていた孫娘は「ママって頭いいじゃん」と言う。姉妹の違いと似ている点もしっかりと分析していた。
その見方も単純に成績を比較するだけでなく、その時の児童・生徒数や評価の仕方も考えながら言うのには驚いた。「学年順位が悪くても、生徒数が多ければ変わらないから、テストの成績だけを見たら、やっぱりママの方がいいわ」と、自分の母親を得意気に評価して言う。なるほど、彼女の母親は小学校の担任教師が記すように、「よいものをたくさん持っているので、もう少し勉強すれば成績は上がる」というような子どもだった。
母親であるカミさんは気が気でなかったから、「勉強しなさい!」と叱咤激励したようだ。中学に入ってからの方がよく勉強するようになったとカミさんは長女を評価している。私は、机に向かうといつの間にかよだれをたらして眠っている場面しか見たことがない。子育てではいつもカミさんと意見が合わなかった。カミさんが言うように、私は「勉強なんかしなくてもいい。それよりも自分の好きなことを見つけなさい」と言っていたから、「子どもが勉強しなかったのはあなたのせいなのよ」というカミさんの言い分は間違いないとも思う。
孫娘は通知表を見て、母親を誇りに思い、叔母への敬意を表した。孫娘の純情な気持ちがありがたかった。人間の本当によいところは、そんな純情なところだと思う。そういう人々に出会えて私は幸せである。