10月31日(月)午前10時50分から、箕面市立とどろみの森学園(小中一貫校、前田勝治校長、生徒数545人、森町中1-23-14)で、スケアード・ストレートという教育技法を用いた自転車交通安全教室が同校の7~9年生(中学1~3年生)113人を対象に実施されました。
とどろみの森学園の運動場で開催された自転車安全教室では、プロのスタントマンが、トラック左折時の巻き込み事故を再現しました。“ガリガリガリ”という生々しい音とともに、自転車に乗ったスタントマンがトラックの下敷きになり、再現事故を目の当たりにした生徒たちは、思わず目をつぶったり驚きの声を上げていました。
自転車安全教室では、このほかにも、曲がり角での自転車とバイクの衝突事故や、傘を差しながら運転している際の事故など全部で9つの事故が再現され、生徒たちは真剣なまなざしで見学しました。再現事故を見た後は、正しい自転車の乗り方や事故に合わないための行動などの説明があり、生徒たちは熱心に聞き入っていました。
スケアード・ストレートとは、怖い思いやひやっとする実感を通じ、それにつながる危険行為を未然に防ぐための教育技法です。今回の自転車安全教室は、プロのスタントマンが交通事故をリアルに再現することで、生徒に事故の「怖さ」を体感してもらい、交通ルールを守る大切さや無謀運転の危険性を学んでもらおうと実施されました。
箕面市では、平成22年に発生した自転車運転中の中学生死亡事故を教訓に、平成24年からこのスケアード・ストレート自転車安全教室を始めました。3年間で市立中学校全8校を巡回するので、生徒は在学中に必ず1度はこの自転車安全教室に参加することになります。また、平成27年1月1日より「箕面市自転車安全利用条例」を施行し、警察と連携して学校や家庭における自転車安全教育の徹底を促しています。
自転車安全教室を見学した中学3年生の尼子喜瑛さんは、「リアルに再現された事故を目の当たりにすることで、信号無視や2人乗りといった違反を犯すことの怖さを再確認しました。今日の体験や普段の指導を忘れず、これからは安全確認をしっかりと行い、事故に遭わないようにしたいです」と話していました。
<自転車事故は怖いモミ。統一キャンペーンも見て、安全に自転車に乗ってほしいです。
「自転車事故ゼロ」をめざして「ながら運転」をなくすために、箕面市では2017年3月31日(金曜日)までの間「絶対ダメ!ながら運転 自転車を安全に乗りましょう!」を統一キャンペーンとして展開します。