「ミモロちゃん、素晴らしい仏像をいっぱい見られるところに行かない?」と、ある日、お友達に誘われたミモロ。向かったのは、京都御所の西側、護王神社から、西に100メートルほど行ったところにある「松本明慶仏像彫刻美術館」です。
開館日は、月に4回ほど。原則として毎月第1、第3の土・日曜です。
入口を入ると、すぐ大黒様がお出迎え…「おや、小さなお客様…いらっしゃい…ゆっくり過ごしていきなさい…」とおっしゃっているようなまなざし。「はい、ありがとうございます…」なんとなくミモロと心が通じているようです。
ミモロの大好きな大黒様、なぜかミモロは、大黒様、大国主命ととても縁があるのです。
さて、この美術館の入館は、無料。受付で、名前と住所を書いて、中に進みます。
館内は、撮影禁止。でも、一部だけ、特別撮影を許可していただきました。
「わーいろんな仏像の絵ハガキがある…」
これは、干支ごとに守護する仏様が一堂に会した絵ハガキセット丑年なら、文殊菩薩、未・申年なら大日如来という風に…。
ミモロは、何年?「え?ネコ年…」
「たくさん絵ハガキの種類がある…これ全部、松本明慶さんの作品?」そう、
松本明慶さんは、昭和20年京都市生まれ。17歳の時、弟さんの死にあい、その無念の思いが、仏像の世界に入ることへと導きます。以来、仏像彫刻一筋に歩まれ、京仏師を代表するおひとりに…。
鹿児島、最福寺の世界最大級の木像仏、大弁財天坐像をはじめ、日本全国のさまざまな寺に、松本明慶作の仏像が納められ、人々の心のよりどころになっています。
「キャーこれカワイイ…」これは、松本明慶さんの工房でつくられた一刀彫の干支。今年の午も凛々しく。
「欲しいなぁ~」とミモロ。どれがいいの?「えーと、この子…」と選んだのは、虎。「だって、目が合っちゃったんだもの…」まぁ同じネコ科同士、なんとなく似ています。
「それぞれのデザインを作るのに、それは時間を掛けているんですよ」と、受付にいらした方。実は、松本明慶さんの奥様。
「若い頃から、松本は、この干支人形づくりを、随分やってきたんです。だから、今も干支人形への思い入れは、格別なんです」と。なんともつぶらな目が愛らしいお人形。「来年の未も、カワイイのができるようですよ」と、今から楽しみに…。
さて、1階には、工房の様子や、仏像彫刻に関するお話のビデオが流されています。
それを見てから、仏像が並ぶ展示室に向かうのがおすすめ。
展示室は、3つあり、そこにそれぞれ見事な作品が並んでいます。お寺と違うのは、仏像をすぐ目の前で見れること。
仏像好きには、細部までよく見ることができるのは、うれしいこと。
ここで、撮影許可を頂き、丸い「円大黒天」の前に。
「心が丸く穏やかになる仏像だねぇー」本当に、福がおとずれるように、まずは、心を丸く…。
展示されている仏像は、一木造りの仏像も多数。一本の木から生まれる仏像です。その巧みな技は感動もの。
「きっと木の中に仏様がいらっしゃって、それを彫りだすって感じかな?」とミモロ。
ほかにも極彩色のまばゆい仏像なども…。そこにいらっしゃる仏師の方から、説明も聞けます。
仏像のもつ、独特の美しさをいっそう身近に感じさせてくれる美術館です。
*「松本明慶仏像彫刻美術館」京都市上京区下長者町通室町西入ル鷹司町16 開館は、原則として毎月第1、第3土日のみ10:00~17:00 来館希望の場合は、開館日確認のため、松本工房(075-332-7974)まで、要予約。また仏像や仏壇の飾り方などがよくわかる「松本明慶 仏像と仏師の世界」のホームページもおすすめ。
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