鞍馬の人気のお庭「白龍園」に来ているミモロとお友達のハンス君。
庭園の見事な桜と山ツツジを見て、ただ感激…。「すごくキレイだね~」「うん…見事だね~」
山の斜面を切り開いてできたお庭。ふたりは、山をめぐる小路を、次のビューポイント目指して歩きます。
山腹に作られた東屋。「うわーダイナミック…」「ホント、大きな山桜だねー」とふたりは目の前に広がる景色に感動。
空に向かって、枝を伸ばす桜。その姿は、町で見る桜とちょっと違います。自然の中に生きる逞しさを感じさせます。
ミモロとハンス君は、そんな桜を眺めながら…「日本の春って素敵だねー」とハンス君。「そうでしょ、ミモロ大好きなのー」もちろんハンス君の生まれ故郷、ドイツにも桜はたくさんあり、春になると桜並木が美しいそう。「でも、日本人って桜を本当に愛してるんだね~」「まぁね~。ドイツでもお花見するの?」「うん、ピクニックみたいなのする人もいるけどね…」「へぇ、ドイツでもするんだ~」「まあね~」ミモロの口癖が移ったハンス君。
「でも、日本とは、桜に関する歴史が違うと思うよー」「そう、日本って、ず~と昔から桜眺めてたから…。屏風や襖絵なんかにも、桜は描かれるし、着物のデザインとしてもよく見るよ」「うん、日本って桜のデザイン多いねー。日本の国花なの?」「ううん、日本では、国花として定める制度は、ないみたい…でも、桜と菊は、日本を象徴する花なの…ドイツは?」「矢車菊…」「へぇ、そうなんだー」
「桜って、一口に言っても、実はたくさん種類があるんだよー」「あ、ドイツでは、ピンクの大きな花を付ける桜が人気だよー」「へぇ~それ八重桜だね。もちろん豪華な花も素敵だけど、日本人ってね、目の前の山桜みたいに、どこか楚々とした感じのがいいって思うの…」日本のネコのミモロは、日本人の心情を語ります。
ふたりの話は、まだまだ尽きないよう…。
「この山ツツジも、楚々とした感じ…」透けるような薄い花びらが、なんともしっとりとした雰囲気の山ツツジです。
「ホント、日本の桜って素敵だね…いろんな景色があって…」とハンス君。平安神宮の艶やかな紅しだれ桜、琵琶湖疏水沿いのソメイヨシノの華やかさ…そして、山の桜の楚々とした美しさ。ほんと日本の桜は、美しい!
いつまでも見飽きることがない景色です。
「なんかお腹空かない?」とミモロ。「そう…」と、まだ景色を楽しんでいたいハンス君。「あのね、下にお抹茶が頂ける茶店があるんだよー。行かない?」というとミモロは、さっさと石段を下がって行きます。ハンス君置いてきぼりにしていいの?「待って~」と、慌ててミモロの後を追うハンス君。やっぱりミモロは、花より団子?色気より食い気です。
「白龍園」の道を隔てた向かい側に、休憩処「河鹿荘」があり、そこでは、お抹茶とお菓子、ぜんざい、甘酒が楽しめます。「何にする?」ふたりは中へと向かいます。「ここまたいで…中で注文するんだから…」
「わー日本の古いお家だー」中は、囲炉裏のある広間と土間。「ここで食べるの?」「うん、桜を見ながらの方がいいかも…」とミモロ。ふたりは、お抹茶を中で、お願いして、外の緋毛氈でいただくことに…。
「これがお抹茶?クンクン」お抹茶を初めて頂くハンス君です。「ちょっと苦いよ…」とミモロ。
「お茶の前に、お菓子をまず頂くの…パクリ…」「お口の中を甘くして、お茶を頂くと、美味しんだ~」と。「お茶碗は、ちゃんと両手でもって、半分廻してから、頂くの…」と、茶道指導も…。
「ミモロちゃん、桜楽しんだ?」と、この「白龍園」を持つ子供服メーカーの青野社長。
「はい、たくさん…」「あのね、今、京都をイメージしたオリジナルTシャツ販売してるんだー。すごっくカッコいいんだよ」と、「あ、そのTシャツも、もしかして…」「そう、これ、鞍馬山とここの白龍さんをイメージしたもの。子供向けもあるから、ミモロちゃん着てみて~」。ということで…これは、うさぎとハチというデザイン。「うーん、ちょっとミモロちゃんには、大きいなぁ…いつかミモロちゃんサイズのTシャツ作ってあげるね…」と。オリジナルTシャツは、インターネットでも購入できます。一度、素敵なデザインを見てください。
「今日は、ありがとうございました~」とミモロ。「とてもワンダフルでした、ダンケシェン…」とハンス君。
ハンス君にとって、ミモロの京都案内は、素敵な思い出になったよう…。
*「青野株式会社」のホームページからも、「白龍園」および「オリジナルTシャツ」の詳しい情報がご覧いただけます。
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