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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

陶芸のお店やテントが連なる京都「五条若宮陶器祭」。暑さを避けて、店舗めぐりを楽しむ人も

2025-08-14 | 京都

「暑いよ~」と、家にいるだけでも汗ばむミモロは、お出かけのお着換えをはじめました。

「う~汗でくっついちゃったかも…」

さて、8月9日に向かったのは、京都五条通で毎年開催される夏の風物詩となっている五条陶器市です。コロナ以来、運営も変わり「五条若宮陶器祭」となり、今年で第3回を迎えます。

京都の幹線道路である五条通。東大路通から大和大路通までの区間には、陶器を扱う作家や工房のテントが連なり、その向かい側の陶器店などでは、さまざまな魅力的な作品が並び、しかもお買い得な品も多数出品。陶器好きには、外せないイベントの一つです。

しかし、毎年、この時期は、猛烈な暑さとなる京都。20年ほど前は、多くの人で、通りが身動きできないほど賑わったのですが、近年、その数が激減。また出店者の体力的な負担も大きく、コロナの時期に一時中断され、その後、陶器以外のイベントや種類豊富な飲食など、訪れる楽しみの幅が広がっています。

「この器、いい感じ~」そうはいっても、陶器好きなミモロは、いろいろな器を見るのが楽しくてたまらない様子。

 

アチコチのテントに足を止めては、お店の方とお話などをしてゆきます。

「でも、やっぱり暑いね~」と汗を拭います。「あ、ここなら涼しいかも…」

今回、目立つのは、五条通に面した陶器店や展示会場が増えたこと。

エアコンがきいた室内で、ゆっくり器選びができるのです。

 

これは、訪れる人にとっても、また参加する陶器関係者にとっても嬉しいこと。エアコンがきいた場所で過ごして、再びテントのお店を見て回れます。熱中症対策にも効果的かも…。

また、普段は、敷居が高い老舗の陶器店も、表の扉があけ放してあるため、気軽に入ることができました。

外国人観光客の姿も多く、小皿やおちょこなど、小さなサイズの器をお土産に求める姿があちこちに…。

「前は、陶器の野菜や果物などおママゴトの品があったんだけど…なくなっちゃった」と、残念そうなミモロ。毎年、それを買ってもらうのを楽しみにしていた京都の女の子も多かったと聞きます。陶器など家で使う器も時代と共に変化しています。若手の陶器作家さんの作品は、今のライフスタイルを映し出しているようです。

「参拝しなくちゃ~」とミモロが向かったのは、「若宮八幡宮」です。

陶器祭は、この神社の祭りの意味合いも…。参道には、世界の味が楽しめる飲食のテントが連なり、休憩所では、水分補給と共に、珍しい味を楽しむことができます。

「あ、お神輿もある~」

子供神輿の渡御や奉納太鼓の演奏なども期間中行われます。

足利歴代将軍に崇敬された神社で、後冷泉天皇の勅願により、西洞院エリアに天喜元年(1053)に創建。ご祭神は、応神天皇、仲哀天皇、神功皇后。応仁の乱で荒廃し、その後、慶長10年(1605)に現在の場所に。境内には、陶器の神様である椎根津彦命の陶器神社がまつられています。

本殿に参拝するミモロ。

「ここね、神功皇后がご祭神で、永遠の美の神の御利益あるんだって~」と、ミモロ。道理で熱心に参拝していました。

本殿脇には、大きな鏡が…

「自分の心と姿を映し出す鏡だって~」と、鏡に姿を映します。

どう?と聞くと…「うん、少し太ったかも…、水分たくさん取るから、むくんだのかなァ~」あくまでも食べすぎは認めないミモロでした。ともかく、熱中症にならないように、この暑さを乗り切ることが大切!

「そう、しっかり食べなくちゃ!大きなお茶碗買おうかな?」

8月中旬になっても、猛暑が続く京都です。

 

ミモロラジオの「ネコのミモロの京都くらし」は、毎週木曜日14:30~15:00「ゆめのたねラジオ」レッドチャンネルで聞けます。それ以外の時間は、こちらから…。

https://files.yumenotane.jp/podcast/8-3-4_nekonomimoronokyoutokurasi_20250704.mp3

 

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京都東山の夏祭り「白川子供まつり」。白川で行うダイナミックな金魚すくい。お家で大切に育てて欲しい小さな命。

2025-08-05 | 京都

「今年もお手伝いするんだ~」とミモロが金魚すくいのタモを持って出かけたのは、京都東山に流れる白川です。

8月3日の10時から毎年開催される「白川子供まつり」。地域でかなり前から続く夏の行事のひとつです。琵琶湖疏水から分流する清らかな流れの白川は、地域の子供たちにとって、昔から夏の遊び場。流れを堰き止めて、プールにしたり、水遊びの場所でした。

ミモロが京都に来て以来、参加しているのが、「白川子供まつり」は、その流れに約2万匹の金魚を放流し、子供たちが網ですくうイベント。「なんてダイナミックな金魚すくいなんだろ!」と初めて見た時、ミモロはビックリ。この日に先立ち、地域では、雑草やゴミなどを取り去る川の美化活動も行われ、安全に過ごせるようになっています。

9時過ぎ、「ミモロです~。お手伝いに来ました~」と、受付へ。「金魚の放流係ですね~はい、これ!」と帽子を…。

 

ミモロには、大きいので、ママがずっと被ることに…。「よろしくお願いします」と、地域のみなさんに挨拶して、さっそく金魚の放流の準備へ。何度もしているミモロは馴れたもの。

 

金魚の産地大和郡山から届いた約2万匹の金魚を、放流用のバケツに分けていきます。「ミモロちゃん、金魚食べちゃだめですよ!」と、どうしても金魚を見つめるネコの目が出てしまうよう。「え~金魚って、美味しそうじゃないもの…」と。そう、もっと美味しいものがあるんです。

放流は、20分毎に12時過ぎまで行われ、放流係約20名が、川のあちこちに立ち、バケツから金魚を川に放すのです。「準備できた!」まず、京都の東山区に関係する来賓の方々の挨拶などの式の後、最初の放流が行われました。

それが終わると、いよいよ本格的に金魚の放流が始まります。毎回の放流に合わせ、ミモロたちは、バケツを準備。「たっちゃんお兄ちゃん~これ!」とバケツを、地域の活動を担うお兄ちゃんに渡します。

川の中に入って、たっちゃんお兄ちゃんが、川に金魚を放ちます。それを目掛けて子供たちおよびその父兄が集まって、川の金魚をすくいます。

放流の合間に、ミモロは、川沿いに並ぶ仮設テントを巡ります。そこには、ポップコーン、タコせんべい、かき氷などが振舞われているのです。

 

「ひとつください~」「はい、どうぞ~」かき氷も食べました。

このかき氷を担当してるのは、「粟田まちづくり協議会」で活動する学生さんたち。

  

地域の祭りなどの活動には、市内の学生さんたちが、町づくりなどを学ぶためにたくさん参加しています。

祭やイベントが多い京都では、他の地域ではできない経験がいろいろあるのです。高齢化が進む地域にとって、学生たちの参加は、欠かせないパワーにもなっているよう。行政をはじめ、警察、消防など多くの人たちの力で行われる地域活動…「本当にいろいろな人が関わっているんだね」

この日も38度を越える猛暑の京都。「水分補給を忘れずに!」とのアナウンスが何度も流れ、参加者に注意を促していました。

「そろそろ12時かな?お弁当どうぞ~」と言われ、ミモロもおむすびを頂きました。

三条通から知恩院前までの白川沿いの交通規制は、14時まで。12時20分に最後の金魚の放流を終えると、撤収作業が始まります。「撤収作業って、ホントに速いんだよね~」と、その手際の良さには、いつも感心するばかり。

もちろん撤収作業もみんなで手際よく行われます。交通規制が解除される14時前には、白川は、いつもの情緒ある景色に戻ります。

「お祭りなどの手際の良さって、日本の伝統かもしれない…」と思うミモロ。

尚、放流した金魚は、この日を待っていた鷺やカラスなどの餌になり、生き残った金魚が大きくなることはないそうです。「え~大阪湾まで到達する金魚っていないんだ~残念…」とミモロ。鴨川までも流れつく金魚は、まずいないと思われます。「すくわれた金魚が、お家で大切にされますように~」と願います。

以前、ミモロは、3匹の小さな金魚を4年ほど育て、赤いフナと言われるまで大きくなりました。小さな命の大切さを、子供たちが学んでほしいものです。

 

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お友達を誘って訪れた「北山友禅菊」の里。京都市最北端の山里、久多には、8月上旬まで、薄紫の景色が広がっています。

2025-08-03 | 京都

[ここね、ミモロが苗植えたんだよ~。わ~キレイ!」と、目の前に広がる薄紫の花畑。

7月下旬に訪れたのは、京都左京区の最北端の山里、久多です。春に苗を植えた「北山友禅菊」が、夏の山里を華やかで涼し気な景色へと変えています。

毎年、訪れていますが、今年は、ミモロツアーを企画して、7人のお友達を案内しました。

「前から、来てみたかったの~」というお友達。

京都の市内地からは、車以外で来れない久多。この日は、参加したいというお友達の車に分乗してやって来たのです。7月下旬に見頃を迎える「北山友禅菊」は、この地域の村おこしの一環で10年ほど前から、空いている畑に植えられるようになりました。

薄紫色の花は、静かな里山の雰囲気にマッチし、この景色を多くの人が撮影に来るようになっています。

「有料で、畑に入って、花摘みもできるんだよ~」と、ミモロは、ハサミを持ち、花畑の中へ。

「みんな、お花摘み楽しんでください~」とお友達に声を掛けます。

花摘みができる畑へ、「ここで、摘んでね~茎は、長めにしておいた方がいいよ」と摘み方も教えます。

しばらくして、「もうミモロちゃん、お花摘まなくていいの?」と、畔に立つミモロにお友達が声を掛けます。

「うん、ミモロの分は、摘んだから…」と、振り返ると、小さな花束を抱えています。

「なんか今年は、ちょっといつもと違う感じがする~」と景色を眺めながら…。それは、今年の猛暑と雨の少なさから、葉っぱの成長が昨年より少ない感じがするのです。

さすが左京区最北端で、福井県も近い場所で、京都の町中より、気温は3度ほど低く、朝晩は、かなり涼しいそう。でも、雨が今年は少なく、葉っぱの一部は黄色くなっています。

ミモロが作った小さな花束…「いいの~これで…」と。満足気です。

京都に住むお友達は、それぞれ好きなサイズの花束を作りました。

でも、花束を作らないお友達も…。「花摘みもしたいけど、この景色が見られたことだけで、十分嬉しい!」と、東京や大阪から参加した方々です。「よかった~喜んでもらえて…」と案内したミモロも嬉しそう。

「さぁ、次は、ランチに行きま~す」と、ミモロ。

花束を持って、車へ。美しい山里の景色を眺めながら、「またね~来年も見に来るからね~」と、つぶやくミモロです。

「では、みなさん~ランチは、朽木で頂きま~す」と、車に乗って、みんなで向かったのは、以前、訪れた「丸八百貨店」です。

 

平日のランチは、3種類。それぞれ1000円です。

鯖街道にある朽木…ランチには鯖の煮込みも。またブリの照り焼きなどが。 

お友達は、メンチカツを注文。いずれもサラダとみそ汁がセットのバランスのいいもの。

「ここ、来たかったの~ミモロちゃん、案内してくれてありがとう!」と、美味しいランチに全員笑顔です。

ミモロは、お店に事前に予約を入れていました。

「ミモロちゃん、また来てくれてありがとう!」とオーナーさんとの再会も嬉しいことのひとつでした。

歴史ある町並みが残る朽木…。清らかな水が町を巡る風情にも、お友達は感激していました。

「さぁ、次は、デザート食べに行きま~す」とミモロのガイドは、続きます。

 

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「祇園祭」の後祭、「大船鉾」でのご奉仕の打ち上げ。四条町の「大船鉾保存会」のみなさんからのおもてなしに感激!

2025-08-02 | 京都

「わ~こんなところで休んでるの?今年もお疲れさまでした」と、黄金の龍頭に語り掛けるミモロです。

京都の最大の夏祭りである「祇園祭」が、いよいよ納められる日が近づく7月27日。ミモロは、後祭りでご奉仕した「大船鉾」の町会所を訪れました。

祭りの間は、人や物でいっぱいだった会所も、すでに整えられ、元の状態に戻っています。

もちろん、鉾の姿は、どこにありません。24日の「山鉾巡行」で13時過ぎに会所に戻って来た「大船鉾」は、到着するや否や、ご神体を鉾から下し、別の場所にお祀りすると、鉾を飾っていた懸想品などあらゆるものが外され、鉾自体もあっという間に解体されます。その日の夕方までには、鉾の姿は、跡形もなく、新門前通は、普段の状態となります。急いで解体するのは、夜に行われる還幸祭での神輿渡御を迎えるため。

24日の夜には、京都の町から、すべての山鉾は姿を消します。

「ミモロちゃん、こっちへ~」と2階から声が…「は~い!」と階段を上がります。すでに2階の座敷では、たくさんの人たちが集い、宴会が始まる時刻を迎えました。

この集いは、「大船鉾」の保存会のみなさんが、ご奉仕を務めた「NPO法人 京都の観光文化を考える会 都草」の人たちのために開いてくださった慰労会。

まずは、保存会の会長さんのご挨拶から…

「今年も、無事に祭りを納めることができました。みなさんのご奉仕に感謝します~」という内容の御挨拶です。続いて、都草を代表して、役員さんのご挨拶。

「暑い中、みんな頑張りました。四条町の大船鉾保存会のみなさんにいつもお気遣い頂き、お礼を申し上げます」という内容の御挨拶が続きました。

ミモロは、目の前の料理が気になってしょうがない様子。

このお料理は、四条町で飲食店をなさる方が、作って下さいました。

「どうぞ、みなさんたくさん召し上がってください!お疲れ様でした~」と。毎年、美味しい料理をいろいろ作ってくださり、ミモロは、楽しみに訪れています。

乾杯の後、それぞれのテーブルでは、都草の方々と大船鉾保存会の交流を深める宴会がスタート。

多くの人が関わる「大船鉾」。ミモロは、いつも保存会のみなさんにお世話になりながら、ご奉仕をさせていただいています。

 

「ミモロちゃん、たくさん食べていいのよ~」と。「うん!」ミモロもみんなとおしゃべりしながら、美味しい料理に舌鼓。

美味しい料理とお酒と楽しいお話、すでに2時間以上、あっという間に過ぎました。

お腹がいっぱいになったミモロ。ふと「あの~ところで龍君は、どこにいるの?」と、今年は、この2階で参拝者を迎えていた黄金の龍頭を思います。部屋の中には、姿はなく、お蔵かどこかに仕舞われたのかな?と思っていると、「はい、ここにいますよ~」と、座敷の押し入れが開けられました。そこには、バラバラになっている龍頭が…。

「わ~」とみんなからも歓声が…。

押し入れの上の段に大きな龍の顔が…「なんだここにいたんだ~」と、ミモロは、龍頭のそばへ。今年、大船鉾の舳先は、大金幣がその役割を担い、龍頭は2階で参拝者を迎えました。

「お疲れ様~今年も頑張ったね~みんなを迎えたもんね~」と龍頭をねぎらうミモロです。

2時半に会がお開きになる時に、ミモロは、再び押し入れを少し開けて中を覗きます。

「また、来年ね~」そう、1年間のお別れです。

会がお開きになり、「今日はお世話になりました~また、来年もご奉仕に伺います~」とご挨拶して、会所を離れたミモロです。

来年は、龍頭が鉾の舳先に登場します。その堂々とした姿を見ることを楽しみに…。

「龍君、ゆっくり休んでね~」ミモロの2025年の「祇園祭」は過ぎてゆきました。

来年もどうぞ「大船鉾」へいらしてください!

 

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昭和初期の「祇園祭」の映像を鑑賞。当時の活気に感激!京都の暮らしを知る貴重なフィルム。「京空間mayuko」にて

2025-07-22 | 京都

モノクロのフィルムに映し出されるのは、昭和初期の「祇園祭」の「山鉾巡行」。

この貴重な映像は、醒ヶ井仏光寺の町屋ギャラリー「京空間mayoko]で公開されました。

「ミモロちゃん、ようこそ~」と出迎えてくださったのは、この家の当主で、友禅作家の黒田庄七郎さん。

「このフィルムは、蔵に放置されていたもので、写真好きの祖父が撮影したんです」と黒田さん。でも、古いフィルムは、傷みも激しく、簡単に見ることができなかったそう。それを「京都おもちゃミュージアム」の太田先生ご夫妻のご協力で、デジタル化し、上映できるまでに修復して頂いたと。それにより、昭和初期の京都のリアルな姿を見ることが可能になったのです。

7月20日の午前中の上映会には、岩戸山の撮影などに携わる中野さんや、東山の「好日居」のオーナーさん、またご近所の秦さんもご一緒に。まずは、写真を拝見…。

 

「すごくいい写真…」と中野さん。撮影アングルなどが見事と…。お座敷にスクリーンが下げられ、いよいよ上映会が始まります。

 

16ミリフィルムで主にフランス製のパテベビーというものに写したそう。

「あ、長刀鉾かな?鶏鉾や岩戸山も出てきた~」と、鑑賞するミモロ達は声を出しながら、映像を見つめます。「これ、どこの通り?四条通かな?三条通ものあるね~」と。

 

「あ、これ船鉾だ~」とミモロが大きな声を…。「なんかすごく立派だね~」と。撮影時期は、1933年頃、つまり昭和10年頃で、戦争へと進む時期に当たります。

撮影者のおじい様…も登場。

「動いている祖父をここで初めて見ました」と黒田さん。絹織物などの商いを幅広く手掛けていらした黒田家。京都の景気の良さが、祭りからも伝わって来るようです。ハイカラ好きで、写真と車が大好きだったというおじい様です。「今の祇園祭とは、いろいろ異なり、大変興味深いですね~」とみなさん。

「なんかすごく興味深いね~当時流行した服装なんかも面白い~」と映像に夢中になるミモロです。

大きく異なる町の様子。

映像に写る建物は、洋館を覗き、ほとんどが2階建て。空がひらけ、通りを進む山鉾が大きく見えます。子供たちが2階から囃子方に呼び掛ける姿なども…。

「なんか山の動きが今とは違いますね~」との声。「昔は、山は担いでたんです~。鉾が通る場所も舗装されていないので、ガタガタと横揺れが激しいですね~。この当時から、各山鉾は、揃いの浴衣を着てたんですね」と、さすが山鉾に詳しい中野さん。

ミモロ以外、子供の頃から、山鉾を見ていた方ばかりなので、見るポイントが深い…。「これって、京都に来る観光客が見るより、地元の人が見る方が、より感激するんじゃないの?」と思うミモロでした。

「ほかの映像も見ますか?」と、この日、スクリーンに映像を映す係のギャラリーの気谷さん。

 

おじい様が撮影なさったテーマは、祇園祭だけでなく、葵祭、染織祭、高雄への紅葉狩り、保津川下り、松茸狩り、八瀬遊園、平安神宮での婚礼など、黒田家が過ごした昭和の時間が残されているのです。「次、あれ~」とリクエストするみなさん。映像会は、2時間以上にも及びました。

「楽しかったですね~」とみなさん。

本当に貴重なものを見ることができました。「昭和初期の京都って、ホントに活気があったんだなぁ~」とミモロ。それから、数年後には、京都も戦時中の厳しい時代を迎えることに。

おじい様が愛用したという16ミリフィルムのカメラは、コダック製。

革張りのコンパクトなスタイルで、持ち手があり、小型な書類ケースのよう。短期間しか製造されなかったカメラ史の上でも貴重な製品だそう。「バッテリーってないの?」とミモロ。「これは、サイドのハンドルを手で回すので、バッテリーがいらないんです」と黒田さん。手回しの撮影とは、かなりの技術が必要なのでは?

フィルムを映写する機械もありました。

これだけの機材をそろえたおじい様の趣味の凄さ。その豊かさもを物語る品々です。「映像見たいって人、きっとたくさんいるんじゃない?また見たいなぁ~」というミモロ。

「ご希望があれば、また映写会開催しようかと…」と黒田さん。その時は、事前にミモロのブログでもお伝えするつもりです。「今日は、ありがとうございました」とお礼を言ってお二人とお別れしました。*「京空間mayuko]

四条通を東に進み、新町通には、後祭りの「大船鉾」が建っています。

「さぁ、ミモロもご奉仕に行かなくちゃ~」23日も夕方から夜にかけて、「大船鉾」にミモロはいます。ぜひ、いらしてくださいね~

 

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