京都の伝統、芸能、文化の促進で町の活性化をめざす「NPO法人京都みらい21」の理事でもある創作新日本舞踊「佳卓(義方)流」の家元 佳卓先生が、今回「北野寄席」の特別ゲストに招いたのは、邦楽家であり小鼓奏者の盧慶順先生。
後半の寄席の前に、小鼓の演奏が披露されました。
盧慶順先生は、東京藝術大学の音楽部准教授で、古典から現代音楽まで、幅広い演奏活動を国内外でなさっています。邦楽囃子の普及活動~未来につなぐ小鼓プロジェクト~に取り組み、東京、神戸、京都などで、誰でも参加できる小鼓講座を開講。今回も、その講座が午前中に行われたのでした。
この日、「北野寄席」で演奏したのは、即興曲の「月に向かって打て」というソロの小曲です。ミモロは、以前習った小鼓の打ち方を思い出すように、いっしょにポンポン…とマネを…。まるで夜空に輝く月をイメージさせる曲です。
午前中から引き続き座る小鼓講座参加者も多数。京都で1年に2~3回開かれる小鼓講座は、全くの初心者も楽しめるもの。
演奏後、盧慶順先生は、参加者にお話しなさったのは、現在の小鼓の置かれた状況です。「小鼓で一番、消耗するのが、しらべと呼ぶ紐の部分で、今、それを作る方は、90才になる職人さんおひとりなんです。今後、その技術を継承する人が出てくるといいんですが~」と。厳しい状況を知ったミモロです。「そう、どこの世界も後継者不足なんだよね~」
さて、いよいよ最後は、お楽しみの落語です。高座に上がるのは、大阪を中心に活躍する上方噺家の森乃石松さんです。
この日の演目は、「ちりとてちん」。物知りの人が、だますつもりで、だまされるというお話。
その絶妙な語りに、耳をピクピクさせながら、真剣に聞き入るミモロ。そして最後には、思わずニッコリ…。会場内にも笑いが…。
全部のプログラムが終了した後、主催する「京都みらい21」の福間理事がご挨拶。
「京都の町の伝統芸能や文化を守り続けるために、みなさんのご参加をお願いします。今、この活動は、佳卓くんが頑張ってくれて、これからが楽しみです」という内容のお話。
「さぁ、恒例のじゃんけん大会始めましょう!」と、すでに何度も参加している人たちは、その言葉を待っていたように、ざわめきます。
「え~、じゃんけんだって~ミモロ弱いんだ~」と言いながら、腕を上に伸ばして、「じゃんけんぽん!」
3回目のじゃんけんで、なんとミモロは勝ち残りました。「はい、これ賞品です」
「わ~ミモロ、勝っちゃった~」と、思いがけない展開に本人が驚いている様子。でも、うれしそうに賞品を頂き、席に戻るミモロでした。じゃんけん大会は、その後もしばらく続きました。
無事に会は終了。でもこの日は、特別に小鼓体験が希望者に行われ、初めて小鼓を手にする人たちが数人参加。
10分ほどですが、めったにできない体験です。
初めて参加した「北野寄席」。みなさんお世話になりました。
「ミモロちゃんもまた来てね~。多くのみなさんのご参加を楽しみにしています~」と。
京都では、年間を通じ、本当にいろいろな体験企画が盛んです。特にここ数年、その数は増加。地元の人だけでなく、全国から、それを京都に来る目的のひとつにする旅も増えています。
今回会場となった「京都アスニー」でもさまざまな講座が開設されています。ぜひ見てみてください~
ミモロラジオの「ネコのミモロの京都くらし」は、毎週木曜日14:30~15:00「ゆめのたねラジオ」レッドチャンネルで聞けます。それ以外の時間は、こちらから…。
https://files.yumenotane.jp/podcast/8-3-4_nekonomimoronokyoutokurasi_20250704.mp3
<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより人気ブログランキング
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで