今、京都は、桜のまさに見頃を迎えています。染井吉野や山桜、またしだれ桜も花を開き、町中が春にすっぽり包まれたよう。「わーキレイ…」このところ、毎日の朝のお散歩が楽しくてならないミモロです。
今日も、少し早起きして、観光客が動き出す前に、岡崎エリアを歩きます。
「カワイイ?」この日は、京都市美術館の南側の公園を歩き、南禅寺方向へと進むことに。野鳥が蜜を食べるのか、桜は、花の部分がもがれて地面に。ミモロにとっては、ちょうどいい大きさの髪飾りになりました。
美術館から動物園へと、疏水沿いに歩きます。紅葉や雪景色が美しい動物園前の並木も、今は、桜のトンネルに。「へぇーここ桜、結構たくさんあったんだ~」と。いつもは気づかない桜も、春になり、花を付けると、「あ、こんなところに…」と驚くことも多いもの…。「だから春のお散歩って楽しんだよねー」とミモロ。
疏水越しに眺める動物園も、桜が満開…。「動物さんたちも、きっとお花見してるね~」
南禅寺への道の途中に、インクラインがあります。これは、琵琶湖から京都へと物資を運ぶために、明治時代に作られた琵琶湖と宇治を結ぶ水路の一部で、落差の大きい蹴上には、全長582メートルに渡り、船を鉄道にのせて運ぶ、傾斜鉄道が設置されました。今は、使われなくなり、その線路だけが、当時の姿を留めています。その線路沿いは、約90本の桜がトンネルのように続いて、ミモロの春のお散歩に欠かせない場所に…。
桜の名所だけあって、朝早くから大勢の人たちが、カメラを持って撮影に…。「線路と桜だけを撮影するのって、むずかしいんだよねーだって、前にだれか必ず立っちゃうんだもの」と。そう、人を入れないで撮影するのは、至難の業。カメラを三脚にセットして、じっくり撮影しようとしても、前に次々と人が立ってしまい、イライラしているカメラマンの姿も。
ミモロは、線路に乗って遊び始めました。 「細いから、バランスとって歩かないと…」線路歩きに夢中のミモロ。そろそろ線路から降りないと、カメラマンさんたちの撮影のお邪魔ですよー。「うん、でも春のこの時期が楽しんだもの…」そう、いつもは、ほとんど人がいない場所で、もちろん線路歩きは、存分に楽しめるのですが、やっぱり人がいないと、なにか物悲しいのです。
今、インクラインには、荷物を積んだ昔の姿の舟が置かれています。
琵琶湖疏水をはじめとする水路は、天皇が東京に遷られ、疲弊した京都を活性化するための産業事業で、これにより、琵琶湖から宇治への物資の運搬が盛んになります。しかし、鉄道など陸運が発達し、昭和になると、その役割を終え、使用は停止されることに。水運だけでなく、この疏水事業は、京都に初の水力発電所の建設し、産業の発展に多大な恩恵をもたらします。さらに、蹴上、岡崎エリアは、水の豊かな場所となり、平安神宮をはじめ、無鄰菴や富裕層の邸宅の池などに、琵琶湖の水が注がれ、今のような趣ある町並みが作られることに…。
ミモロが大好きな白川も、もちろん琵琶湖の水が流れています。
桜の時期、岡崎の動物園のそばには、疏水巡りの十石舟の乗り場が設置され、水の上からお花見が楽しめます。「また、乗りたい~」と、以前乗ったことがあるミモロ、その時の感激が忘れられないよう…。では、今度は、夜桜見物しましょうか…。ということで、その日の18:45の乗船券を購入。「わー夜桜見物できるんだー」と、大喜びのミモロ。「早く夜にならないかなぁー」と、今から待ち遠しい様子です。
*旅のポイント
桜の時期に岡崎エリアを訪れたら、ぜひ疏水の十石舟がおすすめ。大変人気の舟なので、このエリアに到着したら、真っ先に蹴上の舟乗り場で、乗船券を購入しましょう。朝8時45分から15分ごとに運行されます。今年からインターネットでの予約も可能に。当日券も販売されます。
*詳しい様子は、「ミモロ 十石舟」で検索してください。また、十石舟の情報・予約は、「岡崎桜回廊十石舟めぐり」で確認を。
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