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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都の5月は、祭りのシーズン。祭りに関わる人に必須アイテムの履物「わらじ」づくりに挑戦。

2025-04-25 | 体験
「なんか大きくなっちゃった~でも、クッション性高いかも…」と自作のわらじを見つめるミモロ。

5月は、京都各所の神社で、祭りが行われます。祭りには、大勢の人が参加し、神輿や剣鉾などを奉じて、氏子町を巡ります。
そこに奉仕する方々にとって必須アイテムともいえるのが、履物のわらじです。

ミモロは、まだ春が遠い、寒い1月下旬に、わらじづくりを体験しました。

向かったのは、「吉田神社」の剣鉾奉賛会の方々が活動する境内の一角にある「郷土資料館」の2階。

そこは、祭事関係の品々や祭りの歴史的資料などが保管場所。でも、この日は、ビニールシートが床一面に敷かれ、作業台なども並んでいます。


「こんにちは~今日は声を掛けてくださってありがとうございました」「いらっしゃい~頑張って、わらじ作ってくださいね~」と剣鉾でいつもお世話になっている氏子の柿阪さん。


「ところでミモロちゃんは、わらじ知ってますか?」と。「はい、ミモロもわらじ持ってます」と、バッグから取り出したMYわらじ。

「すごい!こんなに小さなわらじがあるんだ~」とビックリ。

さて、すでに室内では、わらじづくり作業が進んでいます。


「祭りに使うわらじって、いつも手作りするんですか?」とミモロ。「いいえ、手作りだけは数が足りないので、購入する場合もあるんですが…なにせ、かなり値段が上がっているんで~」と柿阪さん。

京都で行われる祭りには、神輿や剣鉾の担ぎ手も多数奉仕します。その数は、ひとつの神輿でも50~100人は、当たり前。その人たちが履くのがわらじです。

でも、近年、わらじの原料となる藁の調達がむずかしくなっています。秋の稲刈りには、効率のため機械が使われ、藁は、処理しやすいように、その場で、細かく刻まれます。長い藁を残すには、人手で稲刈りをしたり、効率面からいうと問題。そこで長い藁の調達がむずかしくなっています。

そもそもわらじづくりは、稲刈りを終えた農家の冬の作業。よく囲炉裏のそばで、おじいさんがわらじづくりをしている昔話を見たことがあるでしょう。あの情景は、今や過去のもの。農家でもわらじづくりができる技術を持つ人は、ごく稀に…。

しかし、わらじは、祭りには必須アイテム。そこで専門業者から購入することになるのですが、なんと1足1500円くらいしています。
「え~特売のスニーカーより高いかも…スニーカーなら、ずっと履けるけど、わらじは1回だけだし…」とミモロ。
そう、さすがに何度も祭に使うことはできません。

そこで「吉田神社」のみなさんは、自らわらじづくりをすることに…。もちろん、すべての必要量をカバーするのは大変。
しかも、だれでもすぐにできる作業ではなく、ある程度の練習と経験が求められます。

将来の祭りを担う若い人に、わらじづくりの技を継承する意味でも、行われる作業です。

「さぁ、ミモロちゃんもやってみましょう!」と。
ビニールシートには、藁の山…


そこから、一握り藁の束を持ち、木槌などで叩きます。

余分な藁を整理し、しなやかな強度を与えるための作業です。

ミモロもやってみました。トントン…

「はい、藁全体を叩いてください~」叩くと、余分な藁の皮などが外れてきます。

「あれ何ですか?何か縛るの??」と床にあったポリエステル素材のロープ。


これは、わらじの芯になると共に、足にわらじを履くための鼻緒や脇の紐になります。
昔は、これも藁の紐を使っていたそう。でも、それ自体が高価となっているそう。また「ポリエステル素材の紐の方が、足に馴染み、履いていて楽ですし、足が傷つかないんです。水にも強いですからね~」と、近年は、もっぱらこれで作るそう。
「うん、わらじずれって、辛いよね~靴擦れみたいに、歩けなくなっちゃうもの…」とミモロ。
そう、長距離を移動する神輿や剣鉾の差し手にとって、履きよいわらじは必須なのです。

ただ、神社に奉納したり、飾るわらじには、藁のものが使われるそう。「履かないから・・ね」

「では、まず、紐の長さを決めますよ」と両手を広げ、それがわらじ1つ分の長さ。

ミモロも両手を広げて、長さを決めます。

「ミモロちゃんの場合は、それより長めにね~」。

では、次は、いよいよロープをわらじづくりの台にセットします。


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