「花まつりやってる~」と、ミモロは、柄杓から小さなお釈迦さまの像に甘茶を掛けます。

「壬生寺」からの帰り道、お友達といっしょにトコトコと住宅地を抜けて、四条大宮を目指します。
例によって、ミモロは、大通りではなく、町中の道をネコの勘を使い「こっちの道行こうよ~」と歩きます。
綾小路通を東に進んでいた時、「あ、ここでなんかやってる~」と、門の前にのぼり旗が出ているお寺に立ち留まりました。

「ここのお寺、来たことない…門開いてるから、入っていいんじゃない???」とお友達と一緒に中へ。
ここは、西国四十八願第一札所の「大悲山上宮王院 聖徳寺」。
阿弥陀仏を巡礼する「洛陽四十八願所」で、その一番札所がここで、48番目は、寺町の「誓願寺」です。大阪、名古屋、伊勢、神奈川など、日本各地に四十八願所巡りはあり、いろいろな巡礼コースが設定され、昔から多くの人がそれぞれの思いを抱きながら巡ったのです。

あまり人の姿はありませんが、確かに何かをやっている感じ…
奥に進むと、本堂の前に、花で飾られた机が…「花まつりです。どうぞお釈迦様に甘茶かけてください~」と促されます。

「花まつり」というのは、4月8日のお釈迦様のお誕生日を祝い行われる仏教の行事。
なんでも、お釈迦様が生まれた時、天から甘露の雨が降ったという伝説に由来し、仏の慈悲に感謝し、無病息災を祈り、甘茶を仏像に掛けます。実は、ミモロ、毎年、「花まつり」をミスって行事に参加したことがありませんでした。
「よかった~今年できて~」と。「タンタタタンタ~タンタタタン~」と何やら口ずさみながら、柄杓を持って甘茶をすくいます。

「ミモロちゃん、その歌なぁに?」とそばで聞くお友達。「え?これ花まつりの歌だよ~」と、昔、誰からか教わったメロディーです。実は、ミモロが口ずさみんだメロディーは、アンデス民謡の花まつり「ウマウアケーニョ」という曲。おそらく昔、NHKの「みんなのうた」などで流された曲なのでは…。
「あの~お釈迦様とアンデス民謡って関係あるの?」と鋭い突っ込みのお友達。「そうだよね~よく考えると、アンデスにお釈迦様知られてないかも…」そう、おそらく「花まつり」とい同じ名前で、また春の喜びを表す曲として、国境や文化、宗教を越えて使われたのかも。「仏教には関係ない曲だけと、楽しい曲だからお釈迦様も喜んでると思うよ~」とミモロ。世界の平和は共通ですから…。
ミモロにとって「花まつり」の曲は、お釈迦様の前でも、この曲なのでした。
お釈迦様の像のそばに募金箱がありました。「よかったら…」と促されて、お小遣いからちょっと箱へ。
この募金箱は、NPO法人「おてらおやつクラブ」のもので、お寺のお供えを仏様からのおさがりとして、ひとり親家庭など十分におやつが食べられない子供たちへの支援活動のひとつ。この活動に賛同するお寺が全国に広がっているそう。
「お寺って、昔から困っている人を助けるところだもんね~」と。
寄付をしたミモロは、小さな花を頂き、それをお釈迦様のそばに供えます。

そして邪気を祓うという甘茶も頂きました。「ほんのり甘い~」とお釈迦様のお力が体に注がれるよう。

さぁ、本堂に参拝しましょう。
「どうぞ、ゆっくり参拝なさってください~」とご住職。

お寺の名の通り、ここは聖徳太子が、京都に「六角堂」や「広隆寺」建設のための材木の集積所であり、聖徳太子自身も過ごされたと伝えられています。

ご本尊の阿弥陀如来像が祀られる場所は、かつて極彩色だったと思われる豪華な彫り物や花々が描かれた格天井など、そこには徳川家の三つ葉葵の紋が見えます。
また、寺宝として「太子の青年時の図」の軸、聖徳太子像も。
「ここは、徳川家ゆかりの浄土宗のお寺で、知恩院ともつながりが深いんです。あの~以前、知恩院でお姿見たことがある気がします」とご住職。「え~そうなんですか~ミモロ、知恩院の行事などにもいろいろ参加してますから…」と答えます。
とてもお優しいご住職。頂いたお寺に関する資料には、このお寺の由来などを、さまざまな学者による調査の結果も記されています。
「すごく冷静に歴史を見ていらっしゃるんだ~」と、そのことにも関心したミモロです。
この時期限定の御朱印もあります。

「どうぞ奥へ行ってみてください~今日は、ハンドメイドの品々が集まるイベントしてますから…」と。
ミモロが向かったのは、お寺の奥のお座敷。
「わ~いろんなものが並んでる~」と、興味津々のミモロ。

12日と13日にお寺では、ハンドメイドの品々を展示販売する「お寺 de pop shop」を開催。
焼き菓子、手作りグッズなどの中で、ミモロが心惹かれたのが、「リリス LYRIS&㏇」というシルバーに輝くバッグなど。

「キレイ~シルバーでゴージャスな感じがする~」と、編み込みのバッグです。

「これ、なんでできてるの?」とその素材がよくわからないミモロ。
「素敵でしょ!それ、ジュースなどのアルミパック素材をリボン状に裁断して編み込んだものなんですよ~」と、この製品のデザインやコーディネートをなさっている方が説明してくださいました。

このバッグなどが作られるのは、フィリピンのマニラ。廃棄されるアルミパックを集め、整理し、それが素敵なバッグに変貌。まさに優れたリサイクルのシステムなのです。
「アルミ素材だから、軽量で丈夫…しかも水に強いんだって~」と、その活用の幅広さに感動するミモロ。

「こんな可愛いアクセサリーもあるんだよ~」と。フィリピンの地域の人の暮らしを助け、しかもリサイクル素材で地球にも優しい…それがこのバッグなのです。「いろいろな芸能人の方も愛用なさってるんですよ」と。
たまたま通りかったミモロ。「聖徳寺」で、たくさん素敵な出会いが…
「ありがとうございました~また伺いたいです~」とご住職と手を振って別れるミモロ。

「ミモロちゃんのネコ歩き楽しいわね~」とお友達。そう、予定をしてない街歩き…そこでの出会いはワクワクです。
*「聖徳寺」京都市下京区綾小路大宮西入 電話075-841-3828 四条大宮交差点から徒歩5分

「壬生寺」からの帰り道、お友達といっしょにトコトコと住宅地を抜けて、四条大宮を目指します。
例によって、ミモロは、大通りではなく、町中の道をネコの勘を使い「こっちの道行こうよ~」と歩きます。
綾小路通を東に進んでいた時、「あ、ここでなんかやってる~」と、門の前にのぼり旗が出ているお寺に立ち留まりました。

「ここのお寺、来たことない…門開いてるから、入っていいんじゃない???」とお友達と一緒に中へ。
ここは、西国四十八願第一札所の「大悲山上宮王院 聖徳寺」。
阿弥陀仏を巡礼する「洛陽四十八願所」で、その一番札所がここで、48番目は、寺町の「誓願寺」です。大阪、名古屋、伊勢、神奈川など、日本各地に四十八願所巡りはあり、いろいろな巡礼コースが設定され、昔から多くの人がそれぞれの思いを抱きながら巡ったのです。

あまり人の姿はありませんが、確かに何かをやっている感じ…
奥に進むと、本堂の前に、花で飾られた机が…「花まつりです。どうぞお釈迦様に甘茶かけてください~」と促されます。

「花まつり」というのは、4月8日のお釈迦様のお誕生日を祝い行われる仏教の行事。
なんでも、お釈迦様が生まれた時、天から甘露の雨が降ったという伝説に由来し、仏の慈悲に感謝し、無病息災を祈り、甘茶を仏像に掛けます。実は、ミモロ、毎年、「花まつり」をミスって行事に参加したことがありませんでした。
「よかった~今年できて~」と。「タンタタタンタ~タンタタタン~」と何やら口ずさみながら、柄杓を持って甘茶をすくいます。

「ミモロちゃん、その歌なぁに?」とそばで聞くお友達。「え?これ花まつりの歌だよ~」と、昔、誰からか教わったメロディーです。実は、ミモロが口ずさみんだメロディーは、アンデス民謡の花まつり「ウマウアケーニョ」という曲。おそらく昔、NHKの「みんなのうた」などで流された曲なのでは…。
「あの~お釈迦様とアンデス民謡って関係あるの?」と鋭い突っ込みのお友達。「そうだよね~よく考えると、アンデスにお釈迦様知られてないかも…」そう、おそらく「花まつり」とい同じ名前で、また春の喜びを表す曲として、国境や文化、宗教を越えて使われたのかも。「仏教には関係ない曲だけと、楽しい曲だからお釈迦様も喜んでると思うよ~」とミモロ。世界の平和は共通ですから…。
ミモロにとって「花まつり」の曲は、お釈迦様の前でも、この曲なのでした。
お釈迦様の像のそばに募金箱がありました。「よかったら…」と促されて、お小遣いからちょっと箱へ。
この募金箱は、NPO法人「おてらおやつクラブ」のもので、お寺のお供えを仏様からのおさがりとして、ひとり親家庭など十分におやつが食べられない子供たちへの支援活動のひとつ。この活動に賛同するお寺が全国に広がっているそう。
「お寺って、昔から困っている人を助けるところだもんね~」と。
寄付をしたミモロは、小さな花を頂き、それをお釈迦様のそばに供えます。


そして邪気を祓うという甘茶も頂きました。「ほんのり甘い~」とお釈迦様のお力が体に注がれるよう。

さぁ、本堂に参拝しましょう。
「どうぞ、ゆっくり参拝なさってください~」とご住職。

お寺の名の通り、ここは聖徳太子が、京都に「六角堂」や「広隆寺」建設のための材木の集積所であり、聖徳太子自身も過ごされたと伝えられています。

ご本尊の阿弥陀如来像が祀られる場所は、かつて極彩色だったと思われる豪華な彫り物や花々が描かれた格天井など、そこには徳川家の三つ葉葵の紋が見えます。
また、寺宝として「太子の青年時の図」の軸、聖徳太子像も。
「ここは、徳川家ゆかりの浄土宗のお寺で、知恩院ともつながりが深いんです。あの~以前、知恩院でお姿見たことがある気がします」とご住職。「え~そうなんですか~ミモロ、知恩院の行事などにもいろいろ参加してますから…」と答えます。
とてもお優しいご住職。頂いたお寺に関する資料には、このお寺の由来などを、さまざまな学者による調査の結果も記されています。
「すごく冷静に歴史を見ていらっしゃるんだ~」と、そのことにも関心したミモロです。
この時期限定の御朱印もあります。

「どうぞ奥へ行ってみてください~今日は、ハンドメイドの品々が集まるイベントしてますから…」と。
ミモロが向かったのは、お寺の奥のお座敷。
「わ~いろんなものが並んでる~」と、興味津々のミモロ。

12日と13日にお寺では、ハンドメイドの品々を展示販売する「お寺 de pop shop」を開催。
焼き菓子、手作りグッズなどの中で、ミモロが心惹かれたのが、「リリス LYRIS&㏇」というシルバーに輝くバッグなど。

「キレイ~シルバーでゴージャスな感じがする~」と、編み込みのバッグです。

「これ、なんでできてるの?」とその素材がよくわからないミモロ。
「素敵でしょ!それ、ジュースなどのアルミパック素材をリボン状に裁断して編み込んだものなんですよ~」と、この製品のデザインやコーディネートをなさっている方が説明してくださいました。

このバッグなどが作られるのは、フィリピンのマニラ。廃棄されるアルミパックを集め、整理し、それが素敵なバッグに変貌。まさに優れたリサイクルのシステムなのです。
「アルミ素材だから、軽量で丈夫…しかも水に強いんだって~」と、その活用の幅広さに感動するミモロ。

「こんな可愛いアクセサリーもあるんだよ~」と。フィリピンの地域の人の暮らしを助け、しかもリサイクル素材で地球にも優しい…それがこのバッグなのです。「いろいろな芸能人の方も愛用なさってるんですよ」と。
たまたま通りかったミモロ。「聖徳寺」で、たくさん素敵な出会いが…
「ありがとうございました~また伺いたいです~」とご住職と手を振って別れるミモロ。

「ミモロちゃんのネコ歩き楽しいわね~」とお友達。そう、予定をしてない街歩き…そこでの出会いはワクワクです。
*「聖徳寺」京都市下京区綾小路大宮西入 電話075-841-3828 四条大宮交差点から徒歩5分