ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

鳩みくじがカワイイ、厄除けにご利益の石清水八幡宮。エジソンの電球開発に使われた竹。

2014-04-16 | 寺社仏閣

京都の町から、南西に位置する八幡市は、桂川、宇治川、木津川の川が合流し、淀川になる、交通の要所。秀吉と光秀が戦った天王山の合戦など、南北朝の時代から、さまざまな戦いの舞台となったところです。

その川を見下ろすのが、男山と呼ばれる、平坦な地域を一望するのに最適な山があります。この男山に鎮座するのが、有名な八幡宮のひとつ「石清水八幡宮」です。(他は、大分の宇佐神宮、鎌倉の鶴岡八幡宮、福岡の筥崎宮など、八幡宮関係は、全国で約4万4000社あるそう。ちなみに総本社は、宇佐神宮です。)
起源は、平安時代のはじめ、貞観元年(859)に、大分の宇佐神宮に籠り、国の安寧を祈願していた行教和尚が、御神託を受け、ここに御霊をおさめたのに由来するそう。

北東の鬼門に位置する比叡山延暦寺と共に、京都の都、また国家を守護する社として、皇室をはじめ、多くの崇敬を集めている神社です。


山の上にある社へは、京阪「八幡市駅」のそばにある「男山ケーブル」で登ります。(もちろん歩いて登ることも可能)
「いい景色…」
ケーブルに乗るのは、5分ほどなので、それほど長く景色を見ていられませんが、なかなか素晴らしい眺め…。
山頂の駅で降りてから、参道を進みます。

本殿に行く途中に、「エジソン記念碑」があります。

「なんでエジソンなの?」とミモロ。白熱電灯の発明で知られるエジソン。その開発に、ここ八幡の竹が重要な役割を担っていたのです。開発当初、電灯が輝く時間は、わずか40時間ほど。それを実用化するには、長時間、輝く必要があります。さまざまな素材のフィラメントを使用しても、なかなか長時間輝くのは、むずかしかったところ、出会ったのが日本の竹。エジソンが日本みやげにもらった扇子の骨を使ったところ、電球の寿命が飛躍的に伸びたのです。そこで、知人の探検家に、日本各地の竹を持ち帰ってもらい、研究。その中で、出会ったのが、この男山周辺に育つ竹だったのです。電球は、その後、しばらくの間、日本の竹をフィラメントにしていたとか。

この記念碑は、昭和33年にエジソン彰徳会によって、建立されたもの。

「なかなかりっぱな記念碑だね~」とミモロ。米日、両国の国歌斉唱、国旗掲揚など、エジソンの偉業をたたえ、さらに両国の友好親善のために、2月11日には、エジソン誕生祭、命日の10月18日には、エジソン碑前祭が行われています。

「あ、こんな碑?もある…」ここは、ボーイスカウト、ガールスカウトの活動も盛んらしく、ボーイスカウトのオブジェも。ミモロも敬礼しています。

さて、本殿にお詣りしましょう。まずは、お清め…

本殿にて参拝。ご祭神は、応神天皇、ヒメオオカミ、市寸島姫命(イチキシマイメノミコト)、多岐津比賣命(タキツヒメノミコト)、そして神功皇后です。さすが八幡宮、なかなか勇ましい神様たちがお揃いです。そのご神徳から、勝負運に強いご利益があるそう…。ここぞというとき、御祈願するといいのでは…。

本殿は、建立依頼、なんと造営14回、修理17回。現在の社は、寛永11年(1634)に徳川家光が修造したもの。八幡造りという前後2棟からなる独特の建築様式です。

極彩色の美しい楼門。本殿の囲む欄間の彫刻は、150点以上にのぼり、それぞれ見事な名工の技が振るわれ、見惚れるばかり。

ところで、楼門の正面には、一対の鳩の錺金具があり、右側は、ちょことクチバシを開いて、阿吽の鳩になっているんです。
ここのおみくじは、それにちなみ鳩の形。「どれにしようかなぁー」とミモロが悩んでいると、社務所の方が、「右向き、左向きのどっちにしますか?」と。「えー左右向きが違うのがいるんだ~」と改めておみくじを見ると、なるほど左右向きが違います。
「鎌倉の鳩サブレーは、右向きですね」と。「えー考えてもみなかった…そういわれれば…」と、鳩サブレーを思い出すミモロ。
「またおみくじコレクション増えちゃったー」と悦びながら、みくじを開くと…。
 
「願望かなわず…だって…。今が大切な時期だから、辛抱強くがんばりなさいって…」と、ちょっとがっかりした様子。でも、なかなか厳しい言葉が書かれたみくじは少ないので、ミモロ心にとどめて、がんばりなさい…。「は~い…」

参拝も済ませたミモロ、「お腹空いた~」と。そこで、まだ桜が残る境内を過ぎ、食事処「石翠亭」へ行くことに…。
 
「厄除うどんだってーおみくじよくなかったから、厄払いしなくちゃー」と。入るなりすかさず注文。
「はい、お待ちどうさまー」と、店長の土池さん。厄除うどんには、大きな甘きつねとおぼろ、かまぼこなどが…。
「このうどんは、作ると、八幡宮で御祈祷をしていただいているんですよー」と土池さん。「えー神様のお祓い受けてるんだ…」「そう、だから厄除うどんなんです!」と。「これでミモロも厄除けできるよね…」と言いながら、ご利益に授かろうと、汁まですっかり飲み干したミモロです。
 店内には、子供連れもゆっくりできる畳敷きのスペースや、授乳できる場所も用意されています。これも店長さんの心遣い…。

うどんを食べて厄除けしたミモロは、今度は歩いて山を下りることに…。
「階段多いけど、くだりだか楽ちん…」転ばぬように注意して一段一段降りて行きます。

途中にある社は、「石清水社」で、この八幡宮の名前の由来となるところ。
八幡宮創建以前から、泉が湧き、冬でも凍らぬ霊泉として、今も崇められ、毎朝、御神前にここのお水が供えられます。
ミモロも井戸でお水を汲みます。
 
「このお水で、お茶やコーヒー飲んだら美味しいかも・・」

清らかなお水で、さらに厄除けしたミモロ…「もう大丈夫だよねー」。そうね、大丈夫…でも、おみくじに書かれたみたいに、苦しくても辛抱することが大切…「うん…」と、ちょっと自信なさ気に返事するミモロでした。

*「石清水八幡宮」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ…。


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