ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

大原、三千院の御懺法講(おせんぼうこう)。心の穢れを祓い浄める、声明と雅楽の調べ

2014-05-30 | 祭事・神事・風習

5月30日、30度を超す夏日…「きっと大原なら、少し涼しいかも…」と、ミモロが向かったのは大原にある「三千院」です。
この日、「三千院」には、修学旅行生の姿は、全くなく、境内は、いつもとは違う雰囲気に…。次々と訪れるのは、お坊さん。
門に掲げられた看板には、「御懺法講」と書かれています。

「なんだろう?」とミモロ。

「御懺法講」とは、『自ら作った諸悪の行いを懺悔して、お互いの心の中にある「むさぼり・怒り・愚痴・慢心」等のさわりを取り除き「和敬静寂」の心を持って、自分の心をさらに浄め清らかにすることができるという、天台宗にとって最も大切な法要儀式です』と、入り口でいただいた説明書に。

なんでも、この法要儀式は、後白河天皇が、宮中においてはじめられたといわれる、なんと850年の歴史をもつ法要です。途中途絶えたこともあったそうですが、現在は、三千院が復活させ、毎年、行われるようになったそう。もともとは、宮中で行われていた法要で、声明懺法と呼ばれるもの…。声明は、仏教音楽と言われ、大原は、その発祥の地でもあります。


ミモロは、一般参拝者の入り口から境内へ。法要は、宸殿で行われます。境内に入ると、そこは緑の世界。
杉と苔の緑が、上と下からミモロを包み込みます。

宸殿の前に進むと…すでに法要は始まっているよう…。声明があたりに響いています。ミモロは、厳かな気分に浸りながら、その声明が聞こえるそばへ…。この御懺法講は、一般的な声明とちょっと異なり、雅楽とのコラボで行われます。「さすが宮中で始めただけある…なんか、すごく雅な感じ…」とミモロ。

僧侶たちの独特な節回しで、歌うように唱えられる声明。それを伴奏するように、笙(しょう)や笛などが奏でられ趣もいっそう。「平安時代にもどったみたい…後白河天皇もお聞きになったんだよね~」と感慨もひとしお。

招待者のための法要ですが、一般参拝者も、境内から法要の様子を拝見できます。


この法要は、なんと3時間も続くそう…。しばらく宸殿の近くで、祈りながら、じっとしていたミモロですが、「そろそろ心も清らかなになった感じ…」と、そこから離れて、境内の中を歩くことに…。
三千院は、比叡山のふもとに位置し、天に聳える杉木立が、寺を包んでいます。その木々は、強い夏の陽射しを遮り、木の下にいるミモロの上には、やさしい木漏れ日が…。
 「浄められる感じ…」
宸殿で続く声明は、スピーカーで、境内一帯に小さな音量で流れています。その声明を聞きながら、自然を眺めると、本当に、心や体が浄められてい行くよう…。「なんか別世界だね~」と、しばし、佇むミモロです。


境内の中を進み、山のあじさい苑へ。

まだ小さな蕾の紫陽花。「町の紫陽花が終わったころが、ここの見ごろですよ…」と、境内のお休みどころの方から教えてもらいました。6月中旬ごろが、例年の花の盛りだそう。山全体を、白や紫の紫陽花が彩るのも、もうすぐ…。

御懺法講で、心が浄められたミモロは、「金色不動堂」へ。
 
ここは、気軽に写経ができる場所。「16文字なら、無料で写経できるだ~」と、御堂の前の看板を見て、さっそく写経をすることに。
薄いグレーの文字の上を、心を鎮め、一文字一文字筆ペンでなぞります。ミモロも真剣に写経を…。上手にできたかな?書いたものは、志とともに、納めます。「だって無料って言っても、やはりありがとうって感謝の気持ちを表さないと…」と、300円を三方に…。

写経を終えたミモロは、お休みどころで、大原名物の紫蘇をつかったお茶をいただきながら、ちょっと休憩。
 大原は、しば漬けの発祥の地と言われます。以前、訪れた寂光院のところで、お話ししたことがあります。(ミモロ 寂光院で検索してみて…)

さっぱりとしたお味の紫蘇茶が、いっそうミモロを癒してくれました。

紫陽花山を下り、再び、宸殿のそばへ。
年に1度の「御座懺法講」は、ずっと続いていて、声明がミモロの耳に届きます。

ご本尊、阿弥陀如来さまに、往生極楽院で、お詣りしたミモロ。
木漏れ日が、ミモロの体を緑色に…。

静寂の中に、声明がずっと聞こえる、清浄な時を過ごしたミモロでした。



*「三千院」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ…。



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京都、白川に飛び交う蛍。気持ちいい朝のお散歩。野村美術館裏の花菖蒲の開花もまもなく・・・。

2014-05-30 | 京都

つい最近から、三条通のそばを流れる白川に蛍が飛び始めました。
「もう夏なんだね~」と、ミモロ。夕暮れ時の白川は、両岸の柳が、風にそよぎ、それは気持ちよく、お散歩にぴったり。
さて、お日様が沈み、夜の闇があたりを包む頃、三条通の橋の付近には、ポツポツと光が現れます。蛍です。
「このあたりにたくさん飛んでるんだって…」と、近所の人から蛍情報を聞いたミモロは、夜になって、再び同じ場所に行くことに…。
「わー飛んでる…」写真に撮影するのは、無理でしたが、小さな光が次々にミモロの前に現れては、消えて…なんとも風情ある景色です。
「わーあそこにも…」ミモロのそばには、やはり蛍を見に来た人たちが、じっとその光を見守っています。
「あ、捕まえた…」橋に飛んできた蛍を、そばの人が捕まえて、ミモロに見せてくれました。写真の光は、蛍です。
「小さいんだね~」玉虫色の体は、約2センチほど。お尻の部分から光が…。そして、やがて手の中から、再び川の方向に飛んでゆきました。短い命…その光は、今という瞬間を精いっぱいに生きる姿…。

6月中旬まで、白川では、蛍を見ることができます。「おうちのすぐ近くで、蛍が毎年見られるなんて、なんて素敵なんだろ…」清らかな水にしか姿を見せないという蛍が、街中で見られる京都って、やっぱり素敵です。

京都では、白川以外にも、もちろんいろいろな場所で蛍が見られます。哲学の道、糺の森なども有名…。

さて、次の朝、ミモロは、近所のお散歩に…。
神宮道から南禅寺方向に歩いていると、「あ、こんなところに花菖蒲が咲いてる…」
大きなマンションのすぐ脇の小さな流れのそばで、見事な花をつけていたよう…。
「もっと早く来ればよかった…」すでに花は盛りを過ぎています。こんな街中の一角に、花菖蒲が咲くって、東京ではありえない…。
「そうだ~もしかして、野村美術館の裏の花菖蒲、咲いてるかも…」と、ミモロは、南禅寺へと向かいました。

途中、信号待ちした「京都国際交流会館」では、ツツジが満開。きっと蹴上の浄水場もきれいかもしれません。

南禅寺の参道を進み、山門へ。
 
まさに緑したたる景色…ミモロは、大きく深呼吸。「気持ちいいねぇ~」
境内の木々の緑は、以前より色濃くなって、葉も大きく育ち、辺りに緑の空気が漂うよう…。
朝の光は、フレッシュ。穢れを払うような清らかな光です。

「あ、ミモロちゃんおはよう・・・」顔なじみの方が、お散歩していました。「これかわいいでしょ…」「え、なに?」
雀のオブジェが並んでいました。「気が付かなかった…」。このオブジェは、境内の車止の柵の上に…。
「かわいい…」
こういうオブジェって、すごく洒落ています。もっといろんなところにあるといいのにね…。

南禅寺の境内を北に抜けて、ミモロが、いつも春、しだれ桜を見に来る通りへ進みます。この辺りは、お屋敷街。一軒の区画も大きく、りっぱなお屋敷が並んでいます。昔、関西のお金持ちの人たちが、こぞって別荘を建てたところ。庭には、琵琶湖からインクラインを通って水がめぐり、なんとも贅沢…
 

その一角にあるのが、野村美術館。美術館の裏手にあたる西側は、趣ある前庭があります。いつもは、立ち入り禁止なのですが、花菖蒲のころになると、その柵が開き、少し中に入れます。今は、柵が閉じていて、ミモロは、脇から中を…。
「あれ?まだ咲いてない…」
はるか向こうに、1輪の花を見つけました。花の周りは、蕾がいっぱい…。「来週くらいには、花が開くかも…また、来なくちゃ…」
ここの花菖蒲の姿は、周囲の建物との調和から、なかなか趣があります。規模は小さいのですが、ミモロの好きな景色です。


さぁ、岡崎神社方向に歩いて、戻りましょ…。「お腹空いた~」とミモロ。そこで白川通と丸太町通の交差点にあるコーヒーショップで朝ごはんを。「こっち方向にお散歩すると、ここで朝ごはん食べるの楽しみ~」と、焼きたてのクロックムッシュをうれしそうに頂きます。

さぁ、行くわよ~。「は~い」、次の立ち寄りスポットは、岡崎神社です。

「わーツツジがきれい…」今が盛りのツツジです。
ここは、狛犬ならぬ狛ウサギが有名。
  
「久しぶり~」と、ウサギに抱きつきご挨拶。
本殿には、2匹の福招きウサギが鎮座しています。
 「招き猫みたいに、手をあげてるんだ~」この神社のウサギのおみくじもカワイイですよ。

朝の散歩の締めくくりは、平安神宮。境内は、もうすぐ始まる恒例の「薪能」の準備中。
本殿そばの右近の橘には、小さな白い花…そして小ぶりな実がみのりはじめていました。
  


「もう夏だね~」連日、30度を超す暑さ…。いよいよ京都の夏が始まりました。

*ミモロのお散歩コースは、人間なら約1時間。ミモロの場合、途中の寄り道や自然観察などで、それより時間がかかります。


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岩倉の「染のさきら」の工房見学へ。京都の染めの技を活かしたおしゃれなストール。

2014-05-29 | ものづくり

4月のある日、ミモロは、ご近所の「ぎゃらりーあーとぺーじ唯心」へ、ふらりと出かけました。
 
そこには、色鮮やかな素敵なスカーフの企画展が行われていて、ミモロも思わず引き寄せられて…。
「わー素敵なスカーフ、夏にピッタリ…」絹や綿でできた薄手のスカーフは、夏の冷房や陽射しを避けるのに、1枚は欲しいもの。ミモロもさっそく身に着けてみます…。
「うん、なかなか似合う…」と、鏡に映る自分の姿にうっとり。
さて、このスカーフを作っているのは、京都の北の岩倉にある「染のさきら」という、婦人服地の染めを30年以上している会社です。社長の山田靖人さんと奥様が、このスカーフづくりを 本格的に始めたのは3年ほど前から。染色などを学び、個展などを開催するテキスタイル作家さんとコラボや工房オリジナルデザインで、数々のストールが作られています。

「京都には、染色やテキスタイルデザインを学んだ人たちが大勢います。その人たちに、染色家として活躍できる場をもっとたくさん作りたんです…」と、山田さん。そこで、本業の仕事の傍ら、工房でスカーフづくりをはじめ、現在、京都、大阪などの百貨店やギャラリーでの企画イベントや、提携の店舗、インターネットでの販売を始めました。

「こんなスカーフが作られている工房って、見てみたいなぁ~」とミモロ。
そこで5月になって、岩倉の工房見学へ出かけました。
岩倉は、京都の北にある静かな住宅地域。その山際に工房はあります。
 
「ミモロちゃんいらっしゃい…」と山田さんの出迎えを受け、ミモロは、さっそく工房見学へ…。
 
「いろんな色が並んでる~」「それは色見本ですね。それを元に、染料を調合してゆくんですよ」
棚には、染料のボトルがズラリ…。そばでは、実際の染め上がりの色を微妙に調整し、色を決める作業が行われていました。
 

色の調合具合が決まったら、本格的に染めに必要な量の染料を作ります。
実際の布に使用するために染料には、糊を調合し、適度な粘度がある「色糊(いろこ)」をつくります。専門の職人さんが、温度、湿度などの変化を考慮して、それぞれの染めに合うよう調整してゆきます。

倉庫には、調合された染料のストックがいっぱい。
「たくさんあって、わかんなくならないのかな?」余計なことを心配するミモロでした。

ここでは、シルクスクリーンの染めが行われています。工房の建物の周囲に並んでいたのは、その版だったんです。
薄い布に図案を置き、染められる部分が、抜かれ、そこから染料が、下の布へと染まる、いわば型染めと同じ原理。染める色ごとに版を替えて、何度も染め重ねて完成する手間のかかる作業です。

京都の染めの仕事は、分業制。染める工房、それを蒸し、洗い色を定着させる工房、布表面に加工を施す工房など、さまざま染めの工程を、別々の場所で行っています。ここでは、染色部分を担当。
手染めによる婦人服地の生産は、京都の産業のひとつ。古くから和服の反物などで培われた京都の技術は、高級服地の生産に今も活かさせているのです。もちろん、機械によるプリントでできた服地は、他府県や中国など海外生産が多くを占めています。でも、機械では表現できないような、微妙な風合いやニュアンスが、手染めならではの魅力。その技術は、海外からも高く評価させています。


いよいよ現場へ。「うわー長いー」
ミモロの前に、30メートルもあろうかと思われる長い染めの台が…。ここに布を張って、少しずつ丁寧に染料を置き、色を重ねて行きます。
いっきに大きなヘラのようなもので上から下へ。「速い…!」ミモロの目の前で、次々に染められてゆきます。ただ感心するばかりのミモロ。

染料を置いた布は、ビニールを挟みながら、紙の芯に巻きつけます。
「これから色を定着させる工程に移動するんだね~」。そう、これから、蒸して色を定着させたり、染料の糊を洗い流す工程へと移ります。

「あ、噴水…」突然、長い台の上から、水が噴水のように…
布を貼る台の表面には、ひとつの布を染め終ると、きれいに洗われます。布によって、台の表面の状態は異なり、ツルツルの台の表面は、つかまっていないと、下へ滑り落ちてしまいます。「う~滑っちゃう~」台に乗るのは、ミモロくらいのもの…。
また接着剤があるものだと、ミモロは台にくっついてしまいます。「助けて~動けない…」

さて、再び事務所にもどって、お話しをうかがうことに…。「どう、面白かったですか?」
 「はい、すごく面白かった…工房見学大好きなんです…ものづくりの現場って、知らないことがいっぱいなんだもの…」見てきたことを、メモするミモロ…リポーターとしての意識も高いようです。

ミモロの前に、4月にギャラリーで見た、ストールが…。先ほど見学した同じ工程で、作られたものです。


何色も色を使ったストールは、その都度、版を替えて染められます。
また、ここでは、デザインの輪郭をぼかした「水ぼかし」という独自の技法も使われ、色の重なりが、いっそう絶妙に…。

「今は、夏向けに、薄手のコットンやシルクのものですが、秋になるとウールなど厚手のものも登場するんですよ」
柔らかで温かな感触のウールのストールです。「それは見本だから…。今度、ミモロちゃんのために、小さな柄のストールを染めてあげるね~」と山田さん「え~ホント!うれしい…」と、目を輝かせるミモロ。

夏、首回りに巻いて、紫外線避けや、またファッションのアクセントに、そして冷房がきつい場所では、肩にはおり、冷えの予防など、さまざまに使えるストール。「バッグに入れても、場所とらないから、旅行にも便利だよね~」とミモロ。

一枚、欲しい、京都の技術で作られた素敵なストールです。

*「染のさきら」のストールは、インターネットのホームページから購入できます。


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大仏様に会いに奈良・東大寺へ。国、そして人々の安寧を祈願。穏やかな大仏さまに癒されて…

2014-05-28 | 奈良、近畿

京都から、JRや近鉄で、1時間ほどで行ける奈良。ミモロは、ときどき出かけます。「久しぶりに大仏様に会いたいねぇ~」ということで、ミモロは、お気に入りのリュックを背負ってお出かけです。

「やっぱり大きいねえ~」。さすが当時の国家事業、規模が違います。天平15年(743)聖武天皇が盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)建立の勅願を発布し、造営がスタート。国全体の平安を願い、多くの人々の手により実現したプロジェクトです。

聖武天皇がこの大仏建立を願ったのは、当時、疫病や天災、戦いなど、人心を不安にさせることが多くあったことによるもの…。大仏のお力で、生きるものすべてに幸福と平和をもたらすことを願って造られたのです。
創建から鎌倉時代、戦国時代の2度にわたり焼失した大仏殿。現在のものは、江戸時代に5代将軍綱吉の母、桂昌院などの協力で再建したもの。創建当時のものより、小さ目になってしまいましたが、それでも世界最大級の木造建築として、国宝および世界文化遺産になっています。「創建当時のものって、すごく大きかったんだね~。それにしても桂昌院さんって、いろいろな文化事業に貢献してる人だよね~」

京都の商家出身の桂昌院。玉の輿に乗り、将軍の生母となり、権勢をふるったとか、生類憐みの令など悪法をだしたなどと言われますが、実は、彼女の文化事業貢献度は、非常に高いもの。奈良では、ここ東大寺、新薬師寺、法隆寺などの再建をはじめ、京都では、善峯寺、智積院、清凉寺など数多くの寺院の復興に資金援助をしています。彼女の功績がなければ、現在の名所になっているお寺は、どうなっていたか…。「さすが京都出身の女性…」と思うミモロです。


大晦日などは、大仏殿正面の大きな窓が開き、大仏さまのお顔を外から拝むことができます。「今日は、窓開いてないんだー。大仏さんもお外見たいだろうに…」
大仏殿の前には、広々としたスペースが広がり、開放感は抜群。「大晦日だけじゃなくて、ときどき開けて、外を見せてあげたらいいのに~」と、思うミモロです。

さて、大仏殿の中へ。
「やっぱりいつみても大きいし、穏やかなお顔立ち…」お顔の部分は、創建当時のものではありません。なんども火に包まれ、また破壊された大仏様は、いうなれば手術をなんども受けてよみがえった姿です。しかも、戦国時代から江戸時代まで、100年以上も大仏殿が再建されなかったので、その期間は、雨ざらし。「その時代は、遠くからお姿が見えたのかも…」でも、無残なお姿に人々は心痛めていたのでは…。「大仏様も大変だったんだんねぇ~」。大仏殿の再建にも徳川家が、尽力します。

とこで、大仏様のサイズは、お顔約6.7メートル。座高14・9メートル。小顔とは程遠いもの。お顔が小さいと、下から見上げたときに、そのパワーが感じられません。仏像は、下から仰ぎ見て、バランスがいいようになっているもの…。

「わー大きな手…」手のサイズは、約2・5メートル。指の動きが、なんとも優しく…。
 
 
大仏さまの左隣は、虚空蔵菩薩、右隣は、如意輪観音が、ともに大仏さまに寄り添います。
大仏が大きいので、小さく感じますが、単体でいらしたら、かなり大きく感じるはず…。ともに鎌倉時代の仏師、運慶、快慶などによるもの。ミモロは、大仏さまと菩薩さまにお詣りしてから、大仏殿の中を巡ります。


ところで、ミモロが大仏殿の中で、気に入っているものがあります。それは、大仏が鎮座する蓮台です。
 
線で描かれた優美な如来のお姿と、小さな仏さまや建物…。「これ天平時代のイラスト?」特に小さな仏様たちが、ミモロのお気に入りで、なんとも素朴な感じ。「誰が描いたのかな?」いろいろと想像が膨らむ線描画です。

大仏殿の中にいると、なんとも穏やかな気分になります。

ふと、後ろを振り返ると、「あ、修学旅行生がいっぱい…」大仏殿から外を見ると、次々修学旅行生が大仏殿にやってきます。今、奈良は、修学旅行シーズンの真っ盛り。


大仏殿の中では、瓦の寄進ができます。1枚1000円。
自分の願い事とともに、名前を書いて奉納します。海外からの観光客も記念に…

写真撮影をお願いしたら、「ありがとう…写真撮っていいですかって聞いてくれて…」と言われました。その言葉に、日本を訪れる外国人観光客が、無断で写真撮影されるケースが多いこと、また、それを快く思っていないことを改めて知りました。特に、可愛いらしい子供は、撮影対象になっているよう…だれでも無断で撮影されたら、いい気分はしません。必ず、「写真撮影していいですか?」May I take your picture ?と言ってから…。


奈良を訪れる多くの修学旅行生が、英語を使ってみたいのか、外国人を取り巻いて、盛んに英語で話しかけています。英語を実際に使いたいという意欲は認めますが、突然、生徒に囲まれて戸惑っている外国人の姿も見受けられます。英語を実践する前に、まずは人とのコミュニケーションのマナーを学びましょう。
また、西洋人だからといって、英語圏の人ではないことも…お忘れなく…。


さて、大仏殿の参拝を終えたミモロ。

広大な敷地の中をお散歩します。「あ、鹿…」大仏殿の北側で、のんびり寛ぐ鹿たち…これは京都では見られない景色です。
ミモロ気を付けて…「え?なに?」草の上には、鹿のフンが点在…踏まないようにね…

東大寺の西側に出ると、「あ、八坂神社だって~」
 
そう、奈良にも京都の「八坂神社」があります。全国に八坂神社の分社は多く、ここもそのひとつ。
「もうすぐ祇園祭だよね~」7月1日から始まる祇園祭。6月は、その準備が本格的に始まります。

さぁ、京都に帰りましょ…近鉄に乗って、ミモロは、京都へと戻りました。

*「東大寺」の詳しい情報は、ホームページから…。


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ネコのミモロのバスタイム。徹底的に日頃の汚れを落としましょ・・・。ミモロのお手入れ初公開。

2014-05-27 | かわいい

さぁ、ミモロ、今日は、お風呂に入りましょ・・・。
「えーお風呂…」爽やかな晴天が続く日を見つけて、ミモロの風呂タイムがはじまります。

日頃のお手入れは、外出した後、抗菌ティッシュで、顔、手足、耳を中心に、体全体を拭きます。
お耳を拭きましょ、キュキュキュ…
お手てを拭きましょ、キュキュキュ…歌をうたいながら、ミモロを丁寧に拭いてゆきます。

「自分でもできるもん…」ゴシゴシゴシ…頭を一所懸命拭いています。ミモロ、あんまり力を入れちゃダメよ、毛並がフェルト化しちゃうから…。

いろいろなところに行き、撮影をするミモロ。ときどき、顔面から倒れたり…。また、たくさんの人に会って、握手したり…。写真展があった5月は、ミモロの汚れも、いつもより、たまっているよう…。そこで、思い切って、ミモロをお風呂にいれることに…。

これは、なかなか勇気がいります。もし、ミモロが歪んだらどうしよう…。とハラハラです。

まずは、
洗面器に、ぬるま湯を用意して、おしゃれ着洗い用の洗剤をよくとかし、その中に、ミモロをゆっくり浸します。そして、しばらくそのままに…つけ置き…。
「もう、いいんじゃない?」と、起きだしてきたミモロ。「もうのぼせちゃいそう…」ちょっとフラフラしています。

では、念のため、ゆっくりもう一度、押し洗いを…。洗面器のぬるま湯に幾分汚れが出ています。まぁいいでしょう…今回は、これくらいで…。

今度は、すすぎ…。きれいなぬるま湯を用意して、その中にミモロを入れて、ゆっくり押しながら、洗剤を体の外へ。なんどかそれを繰り返して、お湯に洗剤分が出なくなったら終了です。

仕上げに、洗面所のシンクのなかで、シャワーを浴びます…。
湯加減はいかが?「うん、気持ちいい…肩こりも治るみたい…」とウットリ。

頭から、シャワーを…。全身ビショビショのミモロです。なんか元気がないみたい…大丈夫かな?とちょっと不安になります。


次は、いよいよ水分を取り去る作業へ。ミモロの試練です。

タオルでミモロをすっぽり包んで、洗濯機の脱水へ。かわいそうだけと我慢してね~。
「うん、目が回るけど…がんばる…」約20秒ほど…脱水機の音が軽く感じられたら終了です。
(このシーンは、あまりかっこよくないので、ミモロから非公開の希望が…あしからず…)

内部の水分が取れたら、やさしく形を整えます。顔、ちょっと歪んじゃったかも…。顔をはじめ、全身をマッサージするようにしながら、元のミモロの形へ…。

毛並も大丈夫そう…よかった…。表面の汚れも落ちて、なんとなくすっきりした顔に…。

さぁ、今日は天気がいいからベランダへ…。実際は、裸なんですが、恥ずかしいということで、ブログには、タオルを巻いた写真を公開することに…。

ベランダの日陰のところで、半日、ミモロは風に吹かれて、体の中から水分を飛ばします。

どう?調子は…「うん、大丈夫…風が気持ちいいよ~」

お風呂から丸1日たって、ミモロは、すっかり元の姿に…もちろん全身すっきりきれいになりました。

調子に乗ったミモロ、「もっときれいになる~」とお顔のパックを…
やはり女の子のミモロ、美しくなりたいと…。これは、あまり効果はありません…。

きれいになったから、さぁ、明日から張り切ってお出かけしましょうね…。
「は~い!」ミモロの元気な声が、響きます。

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