28日、「賀茂御祖神社(下鴨神社)」の第34回式年遷宮の神事が滞りなく奉じられたのち、ミモロたち参列者は、バスで饗膳会場の「京都ホテルオークラ」へ向かいました。
「まずお茶をどうぞ…」
「葵」のデザインのお菓子を頂き、ひと心地…。神事が始まってから、一切水もとっていないミモロです。
会場内のお席の一段高いところに、勅使、賀茂御祖神社、春日大社の宮司、宮内庁の方、京都府知事、糺の森財団などが着席されました。
ミモロも案内されたお席へ。
テーブルの上には、清々しい木のおしきの中に、素焼きの器が並んでいます。「これなんだろ?オードブル?」
いいえ、これは、式年遷宮のために用意された「饗膳」。神様にお供えする品々です。
昆布、するめ、かちくり、ぶと、お箸、お盃が、納まっているのです。「なんて美しい形だろう…」とミモロは、初めて目にするものに感動。
さて、糺の森財団の東本部 副本部長の野々内隆さまの開会の辞、新木直人宮司さまのご挨拶、糺の森財団理事 千玄室さまをはじめ、山田知事などの祝辞が続きます。
「…多くの方々に支えられ、式年遷宮を迎えられたことへの感謝…」のお言葉が…そして「今日の日は、ゴールではなく、次の21年後の式年遷宮へのスタートの日でもあります。次の遷宮の時には、ここにいらっしゃる方に替り、次の世代が担って行かなくてはなりません。それには、さまざまな苦労があるでしょうが、時代を超えて受け継がれた日本の伝統を守るために、がんばらなくてはなりません…」という内容のお話しでした。
神社の運営は、崇敬者の寄付や参拝者の志などで支えられています。その運営は、決して余裕あるものではないというのが、どこの神社でも共通していること。遷宮には、多額の費用が掛かり、そのため、その伝統を守り続けるのは、なみなみならぬご苦労があるのだとか。
神社は、崇敬者のご寄附などと共に、子供の成長や商売繁盛などを願うご祈祷や、結婚式、またお札の授与などにより、収益を確保しています。でも、境内の維持、また建造物の修復、神社の職員たちの給与など、その経費も膨大なものに…。
「お寺などと違って、拝観料とってないものね~」と、朝のお散歩でお詣りするミモロ。特別公開や宝物殿などの一部で拝観料が必要ですが、広く門戸を開き、だれでも無料で参拝できるのが、神社です。
今、下鴨神社は、敷地内に50年の定期借地権マンションの建設が話題になっています。「なんでそんなことするんだ~」という意見も多く聞かれます。多くのことを考慮したうえで、決められたことではないかと…。
「きっと神様もわかってくださってることなんじゃないのかなぁ~」と思うミモロです。
参拝者が毎日、1000人訪れて、ひとり10円お賽銭を入れると、1万円です。
「もっとお賽銭入れよう…」とミモロ。いくら?「う~ん、2倍の20円…だって、毎日のようにお詣りしてるんだもの…」と。
お散歩に、20円を小さなお財布に入れていくミモロでした。
観光で京都の神社を参拝される方、どうぞ、たくさんお賽銭を納めてください。そして、お札やお守りも自分のためだけでなく、他の人に福をさし上げるために、お求めください…。
「京都では「ふるさと納税」も推進しています。その税収は、すべて文化財の保護・修復に活用されていますので、どうぞみなさんよろしく~」と山田知事。
21年後、2036年の次なる式年遷宮…。「そのころリニアも走ってるんだ~」次の世代の人たちが担う遷宮。その準備は、すでに始まっているのです。
さて、お清めの御神酒を頂き、今日の日に感謝するミモロです。
祇園甲部の舞妓さんたちの舞が祝いの席に華を添えたのち、衆議院前原誠司議員による乾杯が…。
「いやさか~」との声と共に日本酒で乾杯。「これ京都のやり方だよね~」とミモロもしっかり飲み干します。
「お腹空いた~」とミモロ。朝8時半の集合から、今はすでに14時。お腹がすくのもわかります。
和洋折衷の特別コースのお料理が次々に…。
「パンをどうぞ…どれになさいますか?」「あの~全部…」とよほどお腹が空いていたよう…。
「ミモロさん、今日は巫女さんなんですね~」「はい…」「京都のことをいろいろ伝えてくれているネコちゃんなんですよ」と、周りの方にご紹介してくださった山田知事。
参列された神社関係者の方々と同じテーブルに…。
そして舞妓さんや芸妓さんとも…。
16時にお開きとなった「饗膳」。式年遷宮の記念のお品が参列者に贈られました。
「神餕(しんしゅん)」は、神社のそばの「宝泉堂」さんが、伝統に従って作ったもの。まがり、すはま、おこしというお菓子。
「もっと賀茂御祖神社のことお勉強しなくちゃ~」と、頂いたご本や写真集を、開くミモロです。
さて、5月30日には、「糺勧進能」が、開催されます。
これは、550年ぶりに再興されるもので、「糺河原勧進猿楽」という将軍足利義政の御前で演じられたもの。舞台から本殿へまっすぐに橋掛かりを架け、祭神が本殿から現れ、本殿へと戻る趣向となっています。
勧進は、建造物などの造営や修復の寄付を集めるために行われたそう。「絶対、見る価値あるよね~」と、早々にチケットを購入したミモロです。ぜひ、幽玄の世界をご体験ください。
「糺勧進能」5月30日(土曜日)18:00~ 下鴨神社「舞殿」 S席1万円、A席5000円。チケットは、下鴨神社、京都観世会館、またローソンチケットでも購入できます。
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