ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

青葉の香りに満ちた境内…蝉の声も聞こえだし、蓮の花ももうすぐ開花へ。

2012-06-30 | 京都

久しぶりに近所の朝のお散歩に出かけたミモロ。
ミモロの住む東山の岡崎エリアは、お散歩にぴったりの自然豊かな地域です。

南禅寺に向かう途中からは、疎水の噴水の姿も。
そして、参道の中ほどに小さな蓮池があります。
「去年もここで蓮の花を見たんだ…もうそろそろ咲くころだよね…」実は、ミモロは、蓮の花が見たくて、このコースを選んだと、こっそり教えてくれました。

「あ、まだ咲いてない…」一面緑の大きな葉が茂る池ですが、まだ花の姿はありません。

「なんだーがっかり…」花のない池を残念そうに眺めていると、駐車場の係りの方が、「あっちへ行ってごらん…蕾が見えるよ」と、親切に教えてくださいました。
「あ、ホントだ。大きな蕾がある…きっと来週には、蓮の花が見られるね…また、見に来まーす」と、来週を楽しみにするミモロです。

久しぶりに訪れた南禅寺。なんど訪れても、三門の堂々とした姿に見惚れます。

「朝は、だれもいなくていい感じ…」
境内は、まさに清々しい緑一色。苔の緑と木々の緑に、ミモロの体もグリーンに染まっています。
「あ、いい空気…緑の香りがする…フースー」と、大きく深呼吸。

「蝉の声も聞こえる…夏だねぇー」と、夏を改めて実感。

本堂にお参りした後は、境内の中を抜けて、野村美術館方向へ。
ミモロお気に入りのコースです。
閑静な住宅が並ぶエリアを歩くと、「確かこの辺りに花菖蒲がキレイに咲いている場所があるって、前にお友達が言ってたっけ…。もう終わっちゃたよねー」とひとりブツブツ言いながら、野村美術館の一筋西側の道を進みます。
いつもは、柵が立っていてはいれないお屋敷の前庭は、どうも入れる感じに。奥に進むと


「わーまだ咲いてた!すごいりっぱ!感激!」。大きなりっぱな花菖蒲が、まだ紫色の花をつけていました。
「来年は、絶対もっと早く見に来よう…きっとすごくりっぱだよ」と。今年見た花菖蒲の中でも、りっぱな花。これは来年が楽しみです。

途中、ミモロは、また野菜を売る車に出会いました。山科から来ている農家の方。
「昔は、荷車で来たんだけど、もうしんどいからトラックで…」山科は、山ひとつ越えた場所。三条通も蹴上付近から、三条大橋に向かいなだらかな坂道が続きます。確かに、荷車を引くのは大変そうな感じです。
「もうお散歩も帰り道になっているから、買っちゃおう!」と、ミモロは、新鮮なトマトを2つ買いました。

「冷蔵庫で冷やして食べよう…」ビニール袋に入れてもらったトマトを重そうに抱えながら、お散歩を終えて、家に向かうミモロです。

*夏の花の涼しげな姿を改めて感じるお散歩…
初夏に咲く花は、春の花と違い、その色合いが実に涼しげ。

どの花も青や白…ピンク色の花でも、青みを帯びて、涼しい印象を与えます。自然の色彩って、素晴らしい!と思ってしまう姿です。







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夏の京都の町歩き。清々しい朝の散歩で出会う夏の京都の景色いろいろ

2012-06-29 | 京都

このところ夜更かしをして、朝早く起きられないミモロ。
「今年の夏も熱くなるんだって…熱中症にならないように、運動しとくといいらしよ。朝のお散歩やらなくちゃ!」というと、朝食前に、近所の散歩に出かけました。
(ちょっと気づくのが遅い感じ…今から熱中症対策に間に合うのかしら?)


「あ、お花が咲いてる…」古い町家の階段脇に、紫色の花を見つけました。

「アジサイも咲いてるよー」
「萩の花も…」
「近所にもお花がたくさん咲いてたんだー」と改めてお散歩の楽しさを思うミモロです。

「ちゃんとお花が飾られてる…」とミモロが手を合わせたのは、お地蔵様。
京都では、町のあちこちにお地蔵様の社があります。毎年、8月のお盆のころに、町内では、子供たちのためのお祭り「地蔵盆」が行われ、お菓子やおもちゃなどがプレゼントされたり、金魚すくいやシャボン玉などの遊びも行われます。昔は、子供の死亡率が高く、健やかに成長することを、お地蔵様にお願いする親心が伝わるお祭りです。

ミモロが、お地蔵様の前にいると、「ウォーウォー」と大きな声が響いて来ました。
托鉢に出るお坊さんです。京都に暮らすと、京都らしいいろいろな音が聞えてきます。このお坊さんの声もそのひとつ。お坊さんは、数人が一組に、それぞれのお坊さんが20メーターほどの間隔で、1列に連なって進みます。深い傘を被っているので、前のお坊さんは見えないよう。声を頼りに、角を曲がってゆきます。

過ぎて行くお坊さんたちをミモロは、しばらく見送っていました。
「京都らしいよねぇー」。

南禅寺方向に歩くミモロ。かつて南禅寺の敷地の大きさを感じさせる門が、道に。そこをマイクロバスが通過しています。
「わーギリギリ…ぶつからないかなぁー」と心配そう。
京都では、古い建物の方が、自動車やバスより大事。もし傷つけたら大変です。
きっと馴れたドライバーさんなのでしょう、無事に通過してゆきました。

その門をくぐったところで、お店が…。「なに売ってるんだろ?」とミモロは興味津々。
道に並べられたプラスチックケースの中には、キュウリやトマトなどのお野菜が。

近くの農家の方が、毎朝、朝どりの野菜をもって来ているそう。
「曲がってるキュウリ、トゲトゲがあって新鮮。トマトも大きくて美味しそう…困った、まだお散歩したいし…うー今日は我慢して、明日また来よう…」と、ちょっと心残りな様子で、さらに散歩を続けるミモロです。


*旅のポイント
夏の京都は、祇園祭をはじめ、いろいろな神社で夏祭りが行われたり、お寺では坐禅会も盛んです。祭りなどイベントがなくても、ただ京都の町を朝お散歩するだけでも、本当に京都に来てよかったと思う風情に出会います。神社やお寺の散歩は、できれば8時までに。空気がヒンヤリとして清々しさは格別です。





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「茅の輪」で清める罪穢れ。夏の習慣、「夏越の祓(なごしのはらえ)」。季節の和菓子「水無月」も。

2012-06-28 | 祭事・神事・風習

6月中旬ころから、京都の神社には、大きな草で編んだ輪が置かれます。
これは、「茅の輪」(ちのわ)と言って、茅(チガヤ:イネ科の植物)を使ったもの。
「ホント、いろんな神社にあるねー」と、ミモロは、神社を訪れるたびに、この輪を目にしています。


先日、訪れた「上賀茂神社」にもこの通り。

この「茅の輪」は、6月30日に行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」という、1月から6月までの罪や穢れを祓い、息災を祈る神事に使われます。
後半の半年は、大晦日の「年越しの祓」で清められるそう。2つを総称して「大祓の儀(おおはらえ)」と呼びます。

さて、この「大祓の儀」の歴史は、古く、人々の罪と穢れを祓うため、701年の「大宝律令」で正式の宮中行事に定められたとか。応仁の乱以降は、廃絶したものの。、宮中では、元禄年間に復活、また明治時代になって、旧儀の復活から、全国の神社で行われるようになったそうです。


「奈良の三輪神社でも、東京の日枝神社でも、やったことあるよー」と、ミモロは、前に訪れたことがある神社を思い出しました。
きっと、みなさんのご近所の神社でも、行われているのでは?


「ちょっとミモロも通ってみよう…半年の穢れが清められますように…」と。

特に「夏越の祓」は、梅雨や暑さで、昔、天然痘などの疫病が都に流行った時に、「茅の輪くぐり」が、疫病除けになったと言われます。

「病気にならないように、しっかりくぐらなきゃ!」と、ミモロは真剣な面持ちで、輪の中へ。


「茅の輪くぐり」は、輪を八の字を描くような感じで回ります。「えーっと、まず左側を回って、輪の中をくぐって、それから右側に行って、もう一度輪をくぐって、それから最後に、もう一度左を回ってから、輪をくぐってお仕舞…フムフム」。そばに掲げられた看板で、学びます。

さて、看板には、「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 のぶといふなり」との言葉が。これは平安時時代の「拾遺和歌集」に詠われているもの。

「長生きもできるんだって…」と、いっそう気合を入れて、茅の輪くぐりをするミモロです。

6月中は、いろいろな神社にある「茅の輪」。
「ここにもあるー」と東山の「八坂神社」でも。

「病気にならず、長生きできますように…美味しいものがたくさん食べられますように…」とミモロは、願いつつ、「茅の輪」を見つけると必ずくぐる6月です。


さて、「夏越の祓」では、「水無月」という和菓子を食べるのが、京都の習慣。

「水無月」は、ういろう生地小豆がのった和菓子で、三角形をしています。
小豆は、悪霊祓いの意味があり、また三角形は、氷を表す夏の時期の和菓子です。

昨年も食べたミモロ「このお菓子を食べると、夏って感じだよね」と、冷たいお茶をともに、夏の味を楽しみました。





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幽玄の世界を独特の色彩で表現する陶芸家 野田芳直さんの個展へ

2012-06-27 | アート

大原に窯をもつ、陶芸家、野田芳直さんの個展が、開催されるというので、ミモロも、そこへと向かいます。

大原に住む野田さんは、独特の憂いを帯びたような色彩で、品格漂う茶器や花入れ、そしてお皿などの作品を多数創作している陶芸家です。

「森の中にギャラリーがあるんですね。素敵な雰囲気…」と、ミモロは、窓から外を眺めます。

森の中の隠れ家という雰囲気の展示スペースには、野田さんの作品がずらりと並んでいます。

ミモロは、ひとつひとつ、作品をゆっくりと見てゆくことに。


野田さんの作品は、まるで憂いを帯びたような深い色彩で表現されていて、「大人の感じの器…」とミモロ。

茶道をはじめ、書画や歴史に造詣の深い野田さんらしく、作品からは、雄大で、かつ、どこか人間の心情を映しだしたような世界感が伝わってきます。
大原の朝靄を映したような茄子色の花入れ。まるで坐禅をしているような静寂感が漂うよう…。

今回の個展の作品で、ひときわ目を引いたのが、「五山の送り」を表現したお皿。

炎のような赤で浮かび上がる「大」「妙法」の文字や鳥居や舟形などの送り火。その周りには、火の粉のように赤が飛び散っています。そして、下の方には、海を思わせる青が、微かに感じられます。
「この作品は、昨年の東日本大震災で、亡くなった方を悼む思いを込めているんですよ」と野田さん。青の色彩が、静寂の中を漂う御霊を思わせます。

昨年は、「五山の送り火」の直前で、津波で流された瓦礫の受け入れを拒否したことも。でも、多くの人が、被災された方に、心寄り添っていることを、表現したかったそう。

器が並ぶ奥の床の間には、狩野山雪の「太公望」の掛け軸が。

個展にいらした方と共に、拝見するミモロです。

茶器も、野田さんが多く取り組む作品で、今回は、歴史的な武将の花押を映したものも。

「これは、織田信長の花押ですよ」と。
「武将のサインね。読めないけど…」

また、大原の雪景色を表現した「大原雪中」と題された器には、野田さんの指の跡が、雪を歩く足跡のように、静かに続いています。


「さぁ、お茶を一服いかがですか?」と。「はい、遠慮なく…」とミモロは大きな机の前に。

抹茶の緑が、いっそう清々しく感じられる器です。またお菓子がのったお皿も、本当に美しい色。まるでお菓子が、水面に浮いているような、静かさが漂います。

「素敵な器で頂くと、お茶とお菓子の美味しさも格別だねー」と。

お茶をいただいたミモロは、また、作品を拝見してゆきます。
「あ、ウサギがはねてる…」
「このお皿には、苺が似合いそう…」
「お酒がすすみそうなおちょこ…」
「美しい文字が書きたくなるねー」硯も趣が。

東京でも個展をなさることが多い野田さん。その器に魅了されたひとときでした。

*「芳直窯」京都市左京区大原戸寺町2 電話075-744-2035


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大原の里の小さな社・・・「江文神社御旅所」。花尻の森にある陶芸家・野田芳直さんの「芳直窯」へ

2012-06-26 | 歴史・史跡

ある日、ミモロは、京都北部の大原の里へと出かけました。
それは、以前から知っている陶芸家、野田芳直さんの個展に伺うため。



「うー確か、この辺りだったはず…」大原三千院へと続く国道沿いを進みながら、ミモロは、沿道で、看板を探します。

目印は、小さな神社です。


森の中にひっそりと佇むのは、「江文神社御旅所」の社です。

この付近は、「花尻の森」と言われ、深い森が山を覆っています。
また、福井へと続く道が通り、かつて多くの商人たちが、日本海側の鯖などの産物を都へと運んだ場所です。

この小さな社はある場所は、壇ノ浦で安徳天皇と共に入水し、のちに助けられ、大原、寂光院に隠棲した平清盛の娘で高倉天皇の中宮の建礼門院を、源頼朝が監視を命じた松田源太夫の屋敷跡と言われています。

きっとここで、建礼門院の元に訪れる人を、監視していたのでしょう。

大きな木の下に、寄り添うように建つ小さな社です。ミモロは、頭を下げてお参りを。


この「江文神社」が祀られた所以には、こんなお話が…。
『昔、ここの里にいた娘が、お殿様に見初められ、都へと。でも、しばらくして、お殿様の心代わりで、見捨てられ、再び、里へと戻されます。そのショックで、正気を失った娘は、近くの淵に身を投げ、大蛇となって、この道を通る殿様行列を襲ったそう。侍に退治された大蛇の首と尾を祀り、娘の霊を鎮めたのが、この神社とか…』

「可哀想な娘さんだよねー」と、ミモロはポツリ。

ミモロが見上げる大きな木には注連縄が。その木の周りには、椿が植わっています。

実は、ここは、大原の椿の名所でもあります。
冬、大きな椿の木は、赤い花をつけ、それが苔の上に散る景色は、それは美しいそう。
「一度、見てみたい」と、思うミモロです。

「あれ?陶芸家、野田芳直さんの個展ってどこでやってるんだろ?」
ミモロは、道がはっきりしない神社の境内を奥へと進むことに。


間もなく、ミモロの前には、一軒の家が姿を現しました。
「あ、あれだー」

家の軒下には、野田さんの作品が、いくつか並んでいます。

さぁ、中に入りましょ。


「こんにちはー」と声を掛けながら、中に入ると…
「あ、ミモロちゃん、久しぶり…よくいらっしゃいました」と、野田芳直さんが笑顔で迎えてくれました。


「今回は、どんな作品があるんですか?」とミモロ。

では、明日、ゆっくりその作品を見て行きましょう。

*「芳直窯」京都市左京区大原戸寺町2 電話075-744-2035


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