ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

鞍馬の山里にある「白龍園」。桜と山つつじが、同時に咲き誇る珍しい景色

2014-04-11 | 自然

「ミモロちゃん、そろそろ桜が満開になるから、見にいらっしゃい」と、青野雅行社長からご連絡をもらったミモロ。「ウワーうれしい!」と、さっそく鞍馬に出掛けました。
訪れたのは、叡山電鉄の二ノ瀬駅の近くにある「白龍園」です。大正12年に創業の子供服メーカーの青野株式会社が、所有・管理する庭園で、一昨年秋から、1日100名限定で一般公開され、今、京都では、注目度が高まっているお庭です。
  
昨年の秋に紅葉を見に初めて訪れたミモロ、その時、「春は、桜がキレイですよ~」と青野社長さんに言われていたので、春を待ち遠しく思っていたのでした。

ミモロは、お友達のハンス君を誘って出かけました。「ここだよ~。1日の入園者数が100人だけだから、ゆっくり静かに過ごせるんだー」。ミモロたちが到着したのは、午後だったので、すでに一般のお客様の姿はなく、ほとんど貸切状態。なんと贅沢なんでしょ!

「あ、青野社長…こんにちは~」「あ、ミモロちゃんいらっしゃいー。待ってましたよ~。あれ、今日はお友達もいっしょ?どうぞゆっくり楽しんで行ってくださいねー」と、オシャレなTシャツ姿で迎えてくれました。
「あのねー今日のミモロのお洋服、頂いた布で作ったの…すごく着心地いいんだー」とミモロは、ぐるりと回って、全体を自慢げに披露。「うーなかなかカワイイですねーよく似合ってますよ」と。そう、ミモロのこのお洋服は、青野社長の会社のステキな子供服のハギレでできているんです。

挨拶した後、ミモロは、ハンス君に、お庭を案内します。
苔の生えた石段を上って、山の上へと向かいます。
「この階段も、青野社長やお父さん、会社や地元の人たちで、作ったんだって…ヨイショ…」ハンス君にお庭の説明をしながら上ります。この庭は、50年かけて、みんなで少しずつ作り上げたもの。お庭を管理する人の愛情が、今も、いっぱい注がれています。

山を登ると、そこには、一面の桜…「ウワービューティフル!」とハンス君も思わず声を…。
 
ふたりは、しばし緋毛氈に腰かけて、お山の桜を楽しみます。
「静かだね…」「うん、ホント…」

もっとお庭を見て廻りましょう…。ミモロとハンス君は、広いお庭を楽しみます。
「この景色もいいよねー」「うんうん」
このお庭の特徴は、桜と山ツツジが同時に咲くこと。
普通、ツツジは、桜が終わった後…でも、ここでは、いつも仲良く一緒に咲いて、ピンクの濃淡がいっそう庭に華やかさをもたらしています。
「このツツジも、山に自生したいたものを育てたんです。他の土地で育った苗のツツジを植えたこともあったんですが、なぜか育ちませんでした。きっと、この土地の気候や土が、特殊なのかもしれませんねぇー」と青野社長。山間の鞍馬は、温度差も町より厳しく、湿度も高い場所。そこに育つ植物も、その土地に適応できるものしか残らないのです。

変わりやすい山の天気…。ミモロとハンス君が、桜の大きな木の下で、のんびり寛いでいると…
突然、風が…「わー雪みたい…」まさに花吹雪…。大きな桜の枝から、次々に花びらがハラハラと落ち、風にあおられ、宙を舞います。「スゴーイ、ワンダフル…こんな景色みたことない…」とハンス君。ミモロの上にも花びらが…。
「今日は、桜を見るのに最高の日でしたねー。この花吹雪がいいんですよー」と、青野社長。苔の上にも花びらが落ち、まるで水玉模様のように…

「すごかったねー」と、興奮冷めやらぬふたりは、それぞれの感激に浸りながら、お庭の奥へと向かいました。
杉が茂る道の奥には、このお山を守る「白龍神社」のお社があります。ここからは、撮影できないので、あしからず…。

冷ややかな空気が漂う社のまわりは、なんとも不思議な感じがします。「すごくパワー感じるよねー」と、ミモロが言うように、神聖な気に満たされているよう・・・。お社への参拝を終えた二人は、山から流れる小川を覗きこんだり…「なんかお魚いるんじゃない?」「うーよくわかんないよー」
「あ、スミレが咲いてる…」
「このお花なに?」とハンス君。「あ、それショウジョウバカマっていうんだよ」とミモロ。「へーよく知ってるんだねー」と感心するハンス君。「まあねー」実は、ミモロの知識は、ちょっと前にお庭を管理する方に聞いたばかりなのに・・・。

「もっと上にすごい景色が見られる場所があるんだよー」と、ミモロは、石段をドンドン上がって行きます。
「ハンス君早く~」「待ってよ、ミモロちゃん…ゼーゼー」

さぁ、ミモロとハンス君の前には、一体どんな景色が待っているのでしょうか?


*『白龍園』の拝観に関しては、「叡山電鉄」のホームページをご覧ください。公開期間は、5月25日まで。観覧券の発売は、出町柳駅のみ。白龍園では、観覧券の販売はしていません。

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コメント (2)
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