ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京美人をつくる新京極「左り馬」。舞妓さんや歌舞伎役者なども贔屓にするプロ仕様の化粧品

2014-04-21 | 美容

京都の繁華街のひとつ新京極。その中程にある「左り馬」は、昔から京の女性たちの憧れの場所。
 
明治5年に、京都の町の活性化をめざし作られた新京極。修学旅行生や観光客のメッカとして知られるアーケードです。時代と共に、店の入れ替わりが多い通りで、明治30年代から、小間物やメリヤスなどを扱う店として生まれた「左り馬」は、戦後、太秦などの撮影所、南座などに通うは役者さんをはじめ、京都の五花街の芸妓さんや舞妓さんらに、愛用される舞台化粧品や日常の化粧品などを扱ってきたお店です。

店内は、有名国内化粧品メーカーの品々などもいろいろ。その中で、ミモロが心惹かれたのは、やはり舞妓さんや役者さんたちが愛用するプロ仕様の品々です。

「これ歌舞伎役者さんたちが使う白粉?」とミモロが棚を覗いていると、ご店主の井上さんが、声を掛けてくださいました。「ここに並ぶのは、歌舞伎役者さんや舞台、映画などで活躍する方たちが使う化粧用具です。歌舞伎役者さんは、自分で、役にふさわしい化粧をします。また、舞妓や芸子妓も自分で…毎日…。だから自分たちが使いやすいものを買いにくるんですよ。そうそれは白粉…水で溶いて、ハケで顔や首などに塗るんです」と。

普通の化粧品店では、目にすることがない品々がいろいろ…。
舞妓さんやお相撲さんが髷を結うときに使う鬢付油(びんづけあぶら)。「舞妓さんやお相撲さんとすれ違うと、ほんのり独特の甘い香りがするんだよねー」と、香りを思い出すミモロ。

「これは、血糊…」「えー役者さんが、切られたり、殺されたりするときに使うものでしょ…」映画、舞台などでは、一般の化粧とは異なり、いっそうさまざまな色が、役作りに使用されるもの…。普通の化粧品店では、目に掛れないような色など、実にメイクアップの品も多岐にわたります。

「あ、これ付け髭…」 眉毛などにたして使うものも。

「キャーいろんなつけまつげ…」ステージ映えするカラフルなつけまつげもいろいろ。「ミモロの目も大きく見えるようになるかなぁ?」と・・ちょっと憧れている様子…。

「プロ仕様のものでも、一般の人たちが使いやすいように、今は、随分工夫されているんですよ」と井上さん。
「使い方ひとつで、普通の化粧品より、効果的だったり…こうやって伸ばすと、自分の肌に合った色になるでしょ、しかも粉浮しないんです」「なるほど~」と、頬紅の上手な使い方を教わるミモロです。

「プロの人たちが愛用するものでも、一般の人たちが使いやすいものもあるんだー」と。例えば…

紅や紅筆。程よいコシのある馬の毛を使用したもの。太さもいろいろ…一番細いのが口紅用にピッタリだとか…。
また、頬紅や白粉に使う化粧刷毛もあると便利な品。
化粧くずれを防ぐあぶら取り紙は、ここ「左り馬」の評判の逸品。「俳優さんたちも愛用してるんだってー」おみやげにもおすすめの品。

「わーレトロなパッケージがすてき…」資生堂の練紅、練白粉など…「こういうものも資生堂で出してるんだー」と。

さらにこのお店で注目したのが、「左り馬」オリジナルのスキンケア製品。毎日、化粧をする芸妓さんたちや、女性たちに評判の肌にやさしく、しかもしっかり落とせるクレンジングや化粧水、クリームなど。


一皮むけた粋な女性に欠かせない、肌の古い角質などを落とすボディスクラブで、ツルツル肌に…。


舞妓さんと共同開発でうまれた品々も見つけました。女の子のミモロは、もう夢中…

落ちにくく、くっきり描けるアイライナーや小さ目のコンパクトが携帯に便利な白粉など。
 

さらに京都らしい品といえば…
絹織物で有名な丹後地方。そこの丹後織物工業組合が開発した絹から生まれた入浴剤。絹に含まれる保湿成分が肌の乾燥を防ぎ、しっとり肌に導きます。「これ、入れてお風呂に入ると、ミモロの毛並もしっとりするかも…」と…。
「これもおすすめなんですよー」と井上さんが、ミモロに教えてくれたのは、若狭の椿油と丹波の蜜ろうを使ったクリームやローション。自然派には、おすすめの逸品です。

ミモロそろそろお暇しましょ…「えーもっと見たい~」。化粧品店は、女性の憧れがいっぱい…。
「ミモロも京美人になるの~」と、なかなか動こうとしません。

町の化粧品店の数が少なくなっている昨今。京都でも、量販店やドラッグスストアー、コンビニなどでの化粧品の扱いが増えています。そういうお店では、今の売れ筋商品しかお目にかかることができませんが、この「左り馬」には、販売数は少なくなっても、愛用者がいるロングセラー商品を見つけることができます。「おばあちゃんが愛用してた資生堂の化粧水…」そんな品も置いています。
京都の女性たちの美しさを支える、素敵なお店です。

*「左り馬」京都市中京区新京極通錦小路上ル 075-221-2221 10:30~20:00 毎月第3木曜休み オリジナル製品など通販もあります。ぜひホームページをみてください。



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コメント (2)
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