ドイツから来たお友達のクマのハンス君を京都案内しているミモロ。訪れたのは、今、紅しだれ桜が満開の平安神宮です。「広いね～」と、境内を見渡し驚くハンス君。
「まぁね～」とミモロは、ちょっと自慢げに鼻を膨らませながら答えます。
「この神社はね、京都に都が移った1100年の記念に、1895年に作ったの。だからまだ120年くらいしかたってない、新しい神社なんだよー」と説明するミモロ。「1895年ねーレントゲンがX線を発見した年だねー。120年で新しいって、さすが京都…他はもっと古いんだー」とハンス君。彼も歴史には、興味があるよう…。ミモロは、もっと説明したくなりました。
「うん、他のお寺や神社は、300年以上の建物なんていっぱいあるよー」とミモロ。「ふーん、ドイツは、戦争の時に、随分歴史的な建物破壊されちゃったからねー」と、淋しそうにポツリ。「そう、京都は、戦争の時、空襲を受けなかったの…だから古いものが残ったんだー」「よかったね～」「うん…」「これなに？ドラゴン？」とハンス君が駆け寄ったのは、青龍の水場です。
「そう、この神社を守ってるの…」「アハン、ガードマンねー」「まぁそんなところ…」ふたりは、大極殿に参拝。
参拝を終えたふたりは、いよいよ紅しだれ桜を見物します。
回廊の上にまで枝を伸ばした桜。ふたりはあまりの美しさに、ただ呆然。言葉もでないよう…
「もっとたくさん桜があるところに案内するねー。ほらここは、こんなに桜があるんだよ～」と神苑のマップの前へ。
そして神苑へ
神苑の中は、まさに花盛り。
「うわー桜だらけー」と、ハンス君は、大興奮。「まぁね～」とミモロは、自慢げに…。ホントは、ミモロも飛び跳ねたいほど感激しているんですけど…。
二人は、本殿の裏側の小路を通り、東神苑に向かいます。
途中、小川を覗くふたり。
「あのね、ここにシジミっていう小さな貝がいるんだよ」とミモロ。「え？どこ・・・あ、見つけた…あの黒くて小さいの？」「そうそう…」「お味噌汁にして食べると美味しんだよ」「オーミソスープね。僕も大好き…食べたくなっちゃったよー」「ここのは食べちゃダメ…だって神さまのお家のものだから…」「あ、そう…」東神苑は、広々した景色が美しいお庭です。池の周囲は、桜でピンクの縁取りがされているよう。
「ジャパニーズガーデンって素敵だねー」とハンス君。「まぁねー」と、いつものミモロ。
「こっちだよー」とミモロが案内するのは、池に掛る泰平閣という屋根のある橋。
「ここからの眺めがいいんだよー」
桜の時期は、観光客が多いので、橋の上につづく腰掛は、竹が渡され、座れないようになっていました。「なんかよく見えない…」と、目の前に欄干がきてしまうミモロは、不満そう…。「じゃ、よく見えるようにしてあげるねー」とハンス君は、ミモロのお尻を支えて、欄干の上にミモロお顔を出してくれました。
「見える？」「うん、よく見えるよー」とミモロ。
さすがヨーロッパのクマ、なかなか女性を喜ばせるのが上手です。
ハンス君のお蔭で、素敵な景色が見えたミモロ。「なかなかいいクマかも…」と…。
「ありがとう…ダンケ…」とお礼を言うミモロ。次の場所へと向かいます。
「ここの桜もきれいだねー」
「もっと近くでお花みたい…」と、優しいハンス君に甘えだしたミモロ。
「オーケー」というとミモロを肩車して、花の近くに…
「どう？よく見えるでしょ…」「うん、いい感じ…」
ハンス君、気を付けないと、ミモロに振り回されますよ…。神苑の出口の横には、特設の売店が。そこには、この時期限定の桜の八ッ橋が販売されていました。
「これおやつにしようなかぁー」とミモロは、興味津々。でもハンス君は、お菓子には目もくれず、その前を通り過ぎてしまいました。ミモロ、残念でした…。
さて、平安神宮では、4月10日から4日間にわたり、恒例のライトアップと共に「紅しだれコンサート」が開催されます。
昨年同様、10日、11日は、雅楽師の東儀秀樹さんの演奏。そして12日、13日は、弦楽四重奏の演奏が。当日券もありますが、満員の場合は、発売されません。当日券は2000円。18：15～20：30に入苑できます。演奏は、それぞれの日に2回づつ行われます。
昨年の様子は、「ミモロ 平安神宮 コンサート」で検索してください。
「楽しかった～」とハンス君。
「また、今度、どこか案内してあげるねー」とミモロも楽しかったよう…。
人気ブログランキングへブログを見たら、金魚をクリックしてね～ミモロよりのおねがいでーす
