朝から、時代祭見物をしているミモロ。
平安神宮から出発した神幸列を見送った後、再び、応天門の前へと戻りました。
次にミモロが、見物するのは、もうひとつの時代装束の行列です。
「あ、牛がお祭りの衣装付けてるー」

いよいよ牛車の準備が始まりました。

牛を牽き、牛車のハンドルの下を通し、中で方向転換。そして、牛の首元に牛車のハンドルを下します。首に当たる部分には、クッションが付いていて、衝撃を和らげる工夫が。

「牛車って、牛の首で支えてるんだー」と、初めて知ったミモロです。
「あれー牛がわらじ履いてる」牛の足元を見ると、なんとそこにはわらじが。

「どうやって履かせたんだろ?見たかったなぁー」とちょっと残念な様子。
わらじは、前足だけ。歩きやすいのか、悪いのか、牛のみが知ること…。
さて、
時代祭の特徴のお話を少し…
ほかの祭りと違うのは、京都で培われた伝統工芸技術を歴史風俗絵巻として国内外の人々に披露する目的があるということです。
つまり、葵祭や祇園祭のように、厄払いなどの神事を中心にするというより、行列に参加している人が身に付けているものを、しっかり見せることが目的なのです。
そのため、衣装や持ち物などの小道具ひとつひとつが、時代考証をもとに製作された本物で、そこに他の地域とは違う、京都のものづくりの底力をアピールしているんです。
だから衣装や道具は、一番大切。今年もいくつも新調されたそう。だから、少しでも雨が降ることが予想されると、衣装などの損傷を懸念し、延期になります。
また、葵祭や祇園祭と比べ、歴史が浅く、神事の色彩が比較的薄いため、参加する人も、見る人も、非常にリラックスして、楽しんでいるよう。写真撮影も、気軽に応じてもらえます。
平安神宮には、時代装束行列の一部の人が、神幸列とは別のルートで、丸太町通に出て、御所へと向かいます。
「よーく近くで衣装を見なくちゃー」
応天門の前には、足軽や兵隊などの装束を着た若い男性たちが揃っています。


「平安神宮から、御所を往復するから、若い人じゃないと大変かも…。それにお支度に時間がかかる女性たちは、御所からスタートするんだねーきっと…」とミモロ。
でも馬に乗った武官の姿も。

「あ、豊臣家の家来の人たちがいるー」と、

京都に来てから、ミモロは、豊臣家に関心を寄せています。


さぁ、この行列も出発です。

ミモロは、2つの行列を見送ると、いったん家に戻ることに…
「朝ご飯食べなくちゃー。お腹空いちゃったー」
ところで、今年はどこで行列を見物するの?
*旅のポイント
時代装束を近くでゆっくり見るなら、行列が出発する前の京都御苑がおすすめ。装束の準備が整った人たちが、大勢待機しています。昨年は、ミモロはそこで見物を。出発は、12時なので、11時ごろから行くとよく見られますよ。

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