秋の祭りが、各神社で毎週行われている京都。
10月の大きな祭りといえば、22日の「時代祭」と「鞍馬の火祭」が有名ですが、最近、多くの人の注目を集めているのが、蹴上の三条通にある「粟田神社」の大祭です。
昨年、ミモロは、そのお祭りを初めて見て、大感激!
「こんなお祭りが京都にあったんだー」と、祭りの間中、興奮気味に。
「粟田神社」は、ミモロが住む左京区の岡崎のエリアの隣りの地区。東山区の神社です。
10月6日から8日まで開催される大祭の見所は、豊富で、特に7日の夜に知恩院の前の「瓜生石」で執り行われる「れいけん」祭事(粟田神社と知恩院が一緒に行う祭事)、8日には、神輿と剣鉾、大燈呂による氏子町内の巡行が行われます。
剣鉾は、祇園祭の山鉾の原点とも言われるもの。大きな剣を棹の先に立て、それについた鈴(リン)を鳴らしながら、町内を清めてまわります。
いよいよ祭りが迫った日、ミモロは、神社で剣鉾をさし上げの練習をしていると聞き、夜、神社に向かいました。
だれもいない参道を歩いていると、「カーン、カーン」と鈴の音が聞こえます。
「あ、もう練習が始まってるー。早く行かなくちゃ…」とミモロは、急ぎ足で境内へと向かいました。
町を見下ろす山の中腹にある神社の境内では、十数人の町内の男たちが集まって、剣鉾さしの練習の真っ最中。「わー、やっぱりスゴイなぁー」と、ミモロは、練習を興奮気味で見つめます。
夜の闇を突き刺すように伸びる剣鉾。時折、周囲の照明の光を受けて、ピカッと輝いています。カーン、カーンと夜の静かさに、剣鉾のそばについている鈴が響きわたり、祭りが近づいていることを、周囲に知らせているよう…。
昨年、ずっと剣鉾の巡行について歩いたミモロは、境内に置かれた練習用の剣鉾のそばへ。
「練習用でも、すごくキレイ…」と。
そんなミモロに気付いたのは、剣鉾を取り仕切る廉屋(かどや)さんと園さん。おふたりが、ミモロを特別に倉庫に案内してくださいました。
境内の一角にある倉庫の中には、古くから伝わる剣鉾や、新たに作られたものなどが納められています。
剣鉾は、分解されて、大切に引き出しの中に。
今年、祭りに登場するのは6本。
ここには、練習用も含めて、30数本の剣鉾があるそう。
古いものは、江戸時代とか。巡行では、剣鉾は、上下に揺らされ、先端の剣の部分は、前後にたわみます。また、鈴は、棹の上部にある金属部分に、ぶつけることで音を鳴らします。
ただ静かに持って巡行するわけではないため、損傷が激しいそう。
練習用の剣は、ステンレス製。本番は、真鍮や銅などの合金です。
「わー豪華ー」それぞれの剣鉾の両側には、細工を凝らした金属製の飾りが。
「あ、これ、葵の葉っぱー」
「これは、なに?」「それは、ブドウとリスですよ」「あ、ホントだ、尻尾が大きい」
「これは、鯉と仙人のデザインです」
ミモロ、どこから覗いているの?
文化財的な価値の高い剣鉾は、毎年、修理、修復に出されるとか。
「ほら、これは江戸時代のものですよ」
剣鉾の中心部分で、額には、お祀りする神様のお名前が書かれています。
この額縁のような部分に、飾りや剣が装着され、棹の先端に据えられます。
据えるのに使われるのは、麻の紐。氏子の方々が、自ら染めたものだそう。
「鈴って、こんな大きさなんだー」と、ミモロの体と比べると、その大きさがわかります。
小さそうに見えますが、結構ずっしり。これが高い棹の上に据えられるのですから、いっそう重く感じるはず。
夜が更けるにつれて、練習には、いっそう熱がこもります。
「ミモロちゃん、ちょっと剣鉾持ってみますか?」
「えーいいんですか?嬉しい!」とミモロは、思いもかけない、素敵なお誘いに、もうワクワクです。
*「粟田神社」京都市東山区粟田口鍛冶町1 電話075-551-3154
地下鉄東西線「東山駅」または「蹴上駅」から、それぞれ徒歩5分。平安神宮からも約7分。
10月6日 17:30~神楽やビンゴゲームなどを境内で。
10月7日 13:00~剣鉾のお清めの神事
18:00~ 知恩院前の瓜生石で、夜渡り行事
10月8日 11:50~ 神幸祭
12:20~ 先之行列(剣鉾、大燈呂)巡行スタート
12:30~ 神輿巡行スタート
18:00ごろ 神社にて、還幸祭
10月15日 10:00~ 境内にて例大祭 舞楽など。
祭りの間は、町内各所に古い剣鉾などが飾られます。
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10月の大きな祭りといえば、22日の「時代祭」と「鞍馬の火祭」が有名ですが、最近、多くの人の注目を集めているのが、蹴上の三条通にある「粟田神社」の大祭です。
昨年、ミモロは、そのお祭りを初めて見て、大感激!
「こんなお祭りが京都にあったんだー」と、祭りの間中、興奮気味に。
「粟田神社」は、ミモロが住む左京区の岡崎のエリアの隣りの地区。東山区の神社です。
10月6日から8日まで開催される大祭の見所は、豊富で、特に7日の夜に知恩院の前の「瓜生石」で執り行われる「れいけん」祭事(粟田神社と知恩院が一緒に行う祭事)、8日には、神輿と剣鉾、大燈呂による氏子町内の巡行が行われます。
剣鉾は、祇園祭の山鉾の原点とも言われるもの。大きな剣を棹の先に立て、それについた鈴(リン)を鳴らしながら、町内を清めてまわります。
いよいよ祭りが迫った日、ミモロは、神社で剣鉾をさし上げの練習をしていると聞き、夜、神社に向かいました。
だれもいない参道を歩いていると、「カーン、カーン」と鈴の音が聞こえます。
「あ、もう練習が始まってるー。早く行かなくちゃ…」とミモロは、急ぎ足で境内へと向かいました。
町を見下ろす山の中腹にある神社の境内では、十数人の町内の男たちが集まって、剣鉾さしの練習の真っ最中。「わー、やっぱりスゴイなぁー」と、ミモロは、練習を興奮気味で見つめます。
夜の闇を突き刺すように伸びる剣鉾。時折、周囲の照明の光を受けて、ピカッと輝いています。カーン、カーンと夜の静かさに、剣鉾のそばについている鈴が響きわたり、祭りが近づいていることを、周囲に知らせているよう…。
昨年、ずっと剣鉾の巡行について歩いたミモロは、境内に置かれた練習用の剣鉾のそばへ。
「練習用でも、すごくキレイ…」と。
そんなミモロに気付いたのは、剣鉾を取り仕切る廉屋(かどや)さんと園さん。おふたりが、ミモロを特別に倉庫に案内してくださいました。
境内の一角にある倉庫の中には、古くから伝わる剣鉾や、新たに作られたものなどが納められています。
剣鉾は、分解されて、大切に引き出しの中に。
今年、祭りに登場するのは6本。
ここには、練習用も含めて、30数本の剣鉾があるそう。
古いものは、江戸時代とか。巡行では、剣鉾は、上下に揺らされ、先端の剣の部分は、前後にたわみます。また、鈴は、棹の上部にある金属部分に、ぶつけることで音を鳴らします。
ただ静かに持って巡行するわけではないため、損傷が激しいそう。
練習用の剣は、ステンレス製。本番は、真鍮や銅などの合金です。
「わー豪華ー」それぞれの剣鉾の両側には、細工を凝らした金属製の飾りが。
「あ、これ、葵の葉っぱー」
「これは、なに?」「それは、ブドウとリスですよ」「あ、ホントだ、尻尾が大きい」
「これは、鯉と仙人のデザインです」
ミモロ、どこから覗いているの?
文化財的な価値の高い剣鉾は、毎年、修理、修復に出されるとか。
「ほら、これは江戸時代のものですよ」
剣鉾の中心部分で、額には、お祀りする神様のお名前が書かれています。
この額縁のような部分に、飾りや剣が装着され、棹の先端に据えられます。
据えるのに使われるのは、麻の紐。氏子の方々が、自ら染めたものだそう。
「鈴って、こんな大きさなんだー」と、ミモロの体と比べると、その大きさがわかります。
小さそうに見えますが、結構ずっしり。これが高い棹の上に据えられるのですから、いっそう重く感じるはず。
夜が更けるにつれて、練習には、いっそう熱がこもります。
「ミモロちゃん、ちょっと剣鉾持ってみますか?」
「えーいいんですか?嬉しい!」とミモロは、思いもかけない、素敵なお誘いに、もうワクワクです。
*「粟田神社」京都市東山区粟田口鍛冶町1 電話075-551-3154
地下鉄東西線「東山駅」または「蹴上駅」から、それぞれ徒歩5分。平安神宮からも約7分。
10月6日 17:30~神楽やビンゴゲームなどを境内で。
10月7日 13:00~剣鉾のお清めの神事
18:00~ 知恩院前の瓜生石で、夜渡り行事
10月8日 11:50~ 神幸祭
12:20~ 先之行列(剣鉾、大燈呂)巡行スタート
12:30~ 神輿巡行スタート
18:00ごろ 神社にて、還幸祭
10月15日 10:00~ 境内にて例大祭 舞楽など。
祭りの間は、町内各所に古い剣鉾などが飾られます。
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