昨年、ミモロは、時代祭を御所や平安神宮近くの沿道で見物しました。週末に当たった昨年は、見物人の数も多く、最前列をゲットするには、行列が通過するかなり前から場所どりをする必要が…。でも今年は、月曜日とあって、昨年よりは、ちょっと見物人も少ない感じでした。
「今年は、別のアングルから見物したいなぁー」と思ったミモロ。「そうだ!お友達にお願いしてみよう…」と…。
ミモロが、時代祭見物をしたのは、行列が通過する沿道のマンションに住むお友達のお部屋のベランダです。
近所に住むミモロは、「もうすぐ行列が来るみたい…」というお友達からの電話を受けて、急いでお友達のお家へ。


「わー大勢の軍楽隊…あ、錦の御旗もやってきたー」


時代祭の行列は、明治維新の1868年ごろから、平安遷都が行われた794年ごろまでの約1100年の歴史を、それぞれの時代を代表する人たちの装束で表現する、まさに歴史風俗絵巻です。
言い換えると、天皇が住んでいた時代の京都を物語っているのです。
「だから聖徳太子や、ハイカラな明治の女学生などは、登場しないんだー」。
行列のトップを進むのは、京都府知事や市長を乗せた馬車。「時代装束の方が気になって、気が付かないうちに行っちゃったみたい…まぁいいかー」とミモロ。
明治維新の維新勤王隊列で始まる時代装束列は、江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、そして延暦時代と続きます。
「あ、坂本竜馬かも…」大政奉還や新政府樹立に貢献した人たちの維新志士列です。


この時代祭は、京都の歴史がメイン。登場する人物構成も京都の町に関係ある人物に限られています。だから、関ケ原の西軍の武将は登場しても、東軍の徳川方は、出て来ません。
「徳川家康や源頼朝などは、出てこないんだー」そう、いくら歴史的に有名でも、今のところ登場していません。
「でも、清盛もいないよねー。そのうち予算が生まれたら、出てくるかもねー」とミモロは、勝手に想像します。
ただ源頼朝は、常盤御前に付き添う子供の姿では、登場しています。
「子供で出てるから、大人はないねー」
はっきり言って、時代祭では、その役を演じている人が誰だかは関係なく、その衣装で、歴史上の人物を楽しみます。
厳密な時代考証のもと、衣装だけでなく小道具、髪形など細部にわたり、こだわって製作された装束で、まさに本物。これぞ京都のものづくりのパワーのなせる技。
さぁ、お話はこの辺にして、行列を見て行きましょう

「あ、奴さん!」徳川城使上洛列です。これは、徳川幕府の使者が、朝廷の重要な儀式に出席する様子を表しています。時代祭の中で、最大規模の行列で、豪華な蒔絵の籠などが見どころ。当時は、1700人もの大行列だったそうで、徳川幕府が、いかに朝廷を重視していたかを物語るものと言えます。


「うーなかなか長い列だったー」ミモロは、マンションからその行列の全体を見渡します。

列が進み、華やかな江戸時代婦人列の登場です。


「あ、わらじを履いた黒毛和牛さんの牛車が来たよー」

「きっと牛も疲れたよねーめったに牛車をひく機会ないもの…」あのねー牛だけじゃなくて、人も大変なのよ、ミモロ。
「でも、人は、自分から進んで参加してるでしょ。でも牛は、そうじゃないもの…」
なるほどそういう意味ね。「もう少しがんばってー」とやけに牛を気づかうミモロです。

牛だけでなく、馬も多数参加している行列。
秀吉、丹羽長秀、織田信長、柴田勝家などの戦国武将が姿を見せる織田公上洛列です。




甲冑の形や具足、馬印などで、それぞれの武将を表現しています。
「きっと兜に詳しい人が見たら、誰が誰だかすぐわかるんだろうね。ミモロは、全くわからないけど…わーあの白い馬ステキー」ミモロは、馬の方に関心があるよう…。
まだ行列は、半分過ぎたくらい…。ミモロの見物は、まだ続きます。

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