東京育ちのミモロが、京都で驚いたのは、和服を着ている人が多いこと。
「さすが京都だねー」。
東京では、めったにお目に掛れない和服姿も、京都の町なら必ず毎日数人は見かけます。もちろん祇園など花街に行けば、その数は倍増、お店の店員さんも和服姿がたくさん。
お仕事で和服を着ている人だけでなく、気軽に和服を楽しんでいるという感じの人も大勢。若い人も、男女を問わず、自分流で楽しんでいます。
和服の町の京都には、もちろん呉服屋さんがたくさんあります。
ミモロのお友達にも呉服屋さんの女将さんが。
「上七軒に来たら寄ってねー」と言われたミモロは、北野天満宮に参拝した後、立ち寄ることに。


「あ、ここだー。わー京都の呉服屋さんって風情あるねー」古い町家に店を構える「弓月」は、モダンな感覚のお召しや名古屋帯などを多数そろえています。
お店の中に入ったミモロは、まずは古い町家に興味を惹かれた様子。
「こういう町家で着物を選ぶってステキだよねー。東京にはないもの…」


町家のお店は、古いタンスや家具をディスプレーに上手に使っています。
「あのーお店の中、見て回っていいですか?」と、お店のスタッフに尋ねると…。
「どうぞ、遠慮なく見てください。2階にも着物がいろいろありますから、ごゆっくり」と。

「今回は、お買い物する予定ないけど…見せてもらっちゃおう…」
引き出しになっている階段を上がり、2階へと進みます。


「昔の階段って、結構急だよねー。フウフウ…」
長年、大勢の人たちが上り下りした階段は、ツヤツヤです。
2階に上がったミモロ。




お召しは、しなやかな絹の織の着物。とても着やすく、日常的に食事やお出かけに着る和服です。
「すごくオシャレな感じ。モダンな色合いがステキ!」

ひと昔前に比べると、着物の色彩は、シックになっています。
20代なら明るい色・・・40過ぎたら、渋めの色・・・などという昔ながらの色選びは、もはや過去のこと。今や年齢に関係なくシックな色を着る人が増えているんです。
つまり長い年数、1枚の着物を着られるということ。

着物を見せてもらったミモロは、お座敷でお茶をいただき、ひと休み。

「京都って、いろんなところでお茶を飲める機会が多くて、うれしい!しかも、お茶がとても美味しい…」と。確かに京都では、お茶をプラスチックカップで出すところはなく、また東京のように、ボタンを押して、お茶を注ぐ機械も見たことがありません。
「やっぱり京都の人って、お茶にうるさいんだねー。いいこと、いいこと」
と、美味しいお茶を飲みながら…。

古い町家のお店の2階から、中庭を眺めることができました。

「こういう雰囲気の場所に来ると、やっぱり着物を着たくなるねー。京都で和服を着る人が多いのは、和服が似合う場所がいっぱいあるからだと思う…。お寺や神社なんかも、着物が似合うものー」
京都に来ると、着物が着られたら…と思う人が大勢いるのでは?
最近、注目されているのが、デニム素材や綿素材で作られた、気軽にきられる着物。

また、冬に着物は寒いという人には、襟元が包める軽いダウンのコートも人気です。

「着物も進化してるんだー。ダウンのコートなら、どんなに寒くても着物が着られる」
と、感心しきり。
お店には、着物以外にも、和装小物がいろいろ。



「あ、和菓子の根付け…携帯ストラップにも使える・・・でも、本物の和菓子みたい…美味しそう…」

「なんかお腹すいちゃったー」と、和菓子の根付けを見たミモロは、おやつを食べるため、お店を後にしました。
*「弓月 京店」京都市上京区上七軒701 電話075-467-8778 水曜休み。詳しくはホームページで

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