10月22日は、秋晴れの爽やかなお天気に恵まれました。この日は、京都三大祭のひとつ、時代祭が行われる日。昨年は、雨のため、1日延期になりましたが、今年は、天気の心配は全くありません。
朝から、ソワソワしているミモロは、8時になると、元気よく家を出て、平安神宮へと向かいました。
神宮道の両脇には、すでに行列を見物するための有料席が並べられています。

まだ、観光客もまばらな平安神宮です。

「あ、黒毛和牛がいるー」

境内には、祭事の時に飾られる旗が、青空に凛と立ち、特別な日であることを示します。

時代祭は、明治28年(1895)に平安神宮が、平安遷都1100年を記念して創建されたことをお祝いするために始まったお祭り。10月22日は、平安遷都の日にあたる、いうなれば、京都の都のバースデーです。
普通は、時代祭と言えば、京都御所に行きますが、ミモロが、平安神宮に朝行ったのには、訳が。
時代祭の行列は、2つの別の行列が合体したもの。そのひとつが、平安神宮から朝9時に出発する神幸列です。そしてもうひとつが、時代装束の行列です。
神幸列は、平安神宮のご祭神である平安京を創られた第50代の桓武天皇と第121代の平安京に最後に住まわれた孝明天皇が、年に1度、市内を巡幸され、市民の生活をご覧になるための行列です。
つまり、お祀りされている平安神宮から、かつてお住まいだったご自宅の京都御所に一度戻られ、そこから、京都の町を見て廻りながら、再び神宮へとお戻りになるのです。
時代装束の行列は、その先陣を切る形で、明治維新から、桓武天皇が遷都なさった時代へと、時代を遡って行きます。
ミモロが、見物したかったのは、その神幸列のスタート。
境内には、神幸列のための装束を身に付けた方々が、出発の時を待っています。



しばらくすると、「あ、御鳳輦(ごほうれん)が動き始めたー」
平安神宮の本殿から、天皇の乗輿の御鳳輦が、しずしずと担ぎ出されています。今年、屋根にある鳳凰が修復され、その輝きもいっそう。

この御鳳輦は、江戸時代後期の様式をモデルにしたもので、前に桓武天皇、後ろに孝明天皇の御神霊がそこに。正装した宮司や神職が随行します。


「ここで時代祭が見られてよかったー」と嬉しそうなのは、北海道からやってきた修学旅行生。

今日一日、祭りを見物したり、京都の町を楽しむ…いえ、京都の町の歴史を学ぶそう。
朝、ここに来たのは、なかなかいいチョイス。
さて、平安神宮の応天門を出た御鳳輦は、そこでしばし待機。


やがて、出発の時を迎え、一向は、京都御所を目指し、進み始めました。

すかさずミモロは、行列を先回り。岡崎道で待つことに…。

「まだだれも来てない…ここは、行列を見る穴場かも…」
「時代祭のパンフレットいかがですか?」と、だだひとりの見物人であるミモロは、声を掛けられました。

「あのー去年のがあるから、いいです」となかなか渋いミモロです。
そうこうしていると、神幸列が姿を現し始めました。

「あ、ミモロちゃん…」と、突然、行列の人が声を…

「あれー馬場さんだー」ミモロ馴染みの二条通の日本料理店「七八」の店主さん。今年初めて行列に参加。お役目は、ご祭神のお食事を運ぶ係りだそう。
「よく似合ってますよーがんばってねー」と、知り合いに会ったミモロはうれしそう。
沿道の幼稚園の子供たちも行列を見物。

行列は、岡崎道から、丸太町通を経て、御所へ進みます。

丸太町通で、神幸列を見送ったミモロは、急ぎ再び平安神宮へ。

次に、なにを見物するの?

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