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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

粟田神社大祭。町のあちこにお祀りされる剣鉾を見て回るのも祭りの楽しさ

2012-10-09 | 祭事・神事・風習

ミモロが住む東山地区は、白川が流れ、古い町家などがしっとりとした風情をつくる情緒あるエリア。
川沿いや町家のある筋は、ミモロの大好きなお散歩コースのひとつです。


この地区の氏神様である「粟田神社」の大祭が行われる10月7日、8日は、氏子町の各町内で、古くから伝わる剣鉾がお祀りされ、観光客も気軽に見て回ることができます。

町内には、18基の剣鉾があるそう。その飾り方は、規模こそ異なりますが、祇園祭の飾り方にとてもよく似ていて、剣鉾が、祇園祭の山鉾のルーツと言われるのが、よくわかります。

ミモロは、剣鉾がある場所を示すパンフレットをもらい、それを片手に剣鉾を次々に見て回ることに。「結構、数があるねー」と言いながら、トコトコと汗を拭き拭きあるきます。


神宮道のギャラリーにも、この日は垣夕顔鉾が飾られていました。「栗やお饅頭の飾り方がステキ!」紅白の鏡餅は、お飾りの定番のよう。お飾りされた品々は、町内の人にお下がりされるとか。

剣鉾が一番多く見られるのは、三条通沿い。
18基の剣鉾のなかでも、「地蔵鉾」は、「阿古陀鉾」と共に、「夜渡り神事」の行列に欠かせない中心的な存在。
この場所には、「桐鉾」も一緒にお祀りされていました。

「あれ?2本同じような剣鉾が並んでるー」とミモロ。

剣鉾は、実は2本同じようなデザインのものが作られ、1つは、差し手が、鈴を鳴らしながら巡行する行列に使われるもの。もう一つは、「留守鉾」といって、町に残り、お祀りされるためのもので、こちらの方が、より豪華な飾りに。「留守鉾が本物で、巡行に出るのは、まぁレプリカという感じのものですね」と、説明されました。

「ここの飾りかたもステキ…秋の恵みをお供えしている…」紅白の水引が結ばれた形のよい白菜など、心がこもった飾り方です。

これは「三鈷鉾」。

大きな菊の花のデザインは、「菊鉾」です、

風情ある町家にお祀りされていたのは、「瓜鉾」または「阿古陀鉾」とよばれるもの。
さすが格式ある鉾だけに、菊の御紋の幕の前に堂々と。



「ひとつひとつゆっくり見て歩いたら、楽しいねー。地元の方の解説も興味深いよー。これ絶対もっと多くの人に見て欲しいもの…」とミモロ。

さて、7日の夜、「ミモロちゃん、うちの町内の鉾に、鳴鐶(なりかん)の人たちが来てくれるから、見に来ない?」と、お友達に誘われ、「行く行く…」と二つ返事のミモロです。

鳴鐶は、神輿の一部で、それをもつ人たちが、神輿の代わりに夜、町内を巡ります。

知恩院前での「夜渡り行事」の「れいけん神事」の後、20時ごろ、ミモロは、氏子町の西、東大路を越えた七軒町のお友達のお家へ。

そこのお座敷には、「日月鉾」という古い鉾がお祀りされていました。

「お家の中にお祀りされてたから、昼間、見に来たけど、見つからなかったんだー」

太陽と月を龍がもつ構図です。

町内の18基ある剣鉾のすべてが見れるわけではないことがわかったミモロでした。

しばらくすると「もうすぐ到着しますよ」との声。細い路地に出てみると、こちらに近づく一団が…。「わー来た来た…」とミモロは、ワクワクしながら路地の奥を見つめます。

路地の両脇には、ミモロが来たときは、なかった燈籠が光の道を作っています。
これは、お友達の家族が、鳴鐶をお迎えするために、用意したもの。
「わー歓迎の素敵な演出…鳴鐶の人たちも、これなら迷わないで来れるねー」

鳴鐶は、両手で頭上に掲げ、ピョコピョコと弾むようなステップで、ついている金具でシャンシャンと音を出します。
ミモロも一緒にピョンピョン。

お友達が用意した飲み物やおつまみで、しばし休憩するみなさん。ミモロも飲み物配りをお手伝い。

「鳴鐶、触ってくださいー」と。

鳴鐶は、神輿の一部。神様に近づき、そのパワーを頂くようなありがたさ。
ミモロも、しっかり触らせていただきました。


7日の夜は、深夜まで、鳴鐶の音が、氏子の町に響いていました。




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コメント (4)
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