蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

個性と年齢、個体差あり。

2010-08-05 | 人生
先々月の6月末に亡くなった姻戚関係の親戚Mオバアサンは、享年93歳だったが、
その2歳年上のお兄さんが、まだ現役で仕事をされている。
地元で活躍する最年長・就労現役ということで、新聞で紹介されていた記事を読んだことがある。
息子さんもお孫さんも、同じ職業だが、各人、それぞれの職場で就業されている。

御年95歳のこのお方、現役も現役、
先日の57日法要の時に、息子さんのお嫁さんが、そのお兄さんの文集を持ってきてくれた。
57日法要に間に合うようにと、妹さんのことを綴ったコメントが、法要前日に記され、
早々と載っていた。

文集は、全てお兄さんのハンドメード。
パソコンで文字入力、写真・イラスト、スキャン、編集、
あれこれ、パソコン教室で習ってこられて、ご自分でなさっていた。
一緒に講習を受けていた息子さんのお嫁さんは、パソコンはあまり続かなかったようだが、
お兄さんは、コツコツ続けられたようだ。
息子さんのお嫁さんが、お兄さん(お舅さん)の部屋に入ると、
パソコンの画面に映る大きなフォントが目に入るそうだ、
お兄さんは、大きなサイズの文字が恥ずかしいのか、パッと画面を切り替えられるとか。

文集には、南方の激戦地での戦争体験や、仕事のこと、趣味の植物や昆虫のことなどが
写真やイラスト、図解とともに、レイアウトされている。

膝上から太もものあたりがちょっとふくらんだズボン?に、ロングブーツ?
軍服を着たお兄さんの写真は、かつて写真で見たことがある私の父の軍服姿と重なった。
一番最後のページに、亡くなったMオバアサンとお兄さんの2ショット。

大正9年(1920年)撮影のもので、お兄さんは6歳、Mオバアサンは4歳。
お二人とも丈が短めの着物を着て、Mオバアサンは、かむろヘアー(おかっぱ)、
お兄さんは6歳だというのに、きりっと、とても賢そうな顔をしておられた。
小さい時から、生来のものは備わっているようだ。
90年以上前の写真なのに、時空を超えて伝わるものがある。

それよりもなによりも、
お年を重ねられても、心身ともに健康、現役、
特に、新しいものに対する知的好奇心、実践力には、頭が下がる。

年だから・・・と年齢による言い訳は、人によって大きな差があるようだ。

自分は、「豊かな時代の、もやしっ子」だと、つくづく思う。



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