ご近所でオープンハウスをやっているというチラシが入っていた。
私は、実は「お宅」マニアだ。
可能な限り、オープンハウスは、ホイホイ行く。
前に見に行ったお宅も、忘れた頃に、戸建レストランになっていた。
オープンハウスで見たときと、イメージは違っていた。
調度品や、内装にひと工夫して、和洋折衷で素敵な空間になっていた。
ご家族で経営、運営されているようだったが、
客商売の表の顔になる、接客担当の奥さんの態度が、愛想悪く、彼女の評判はイマイチ。
その考えを反映してか、営業方針や対応も、お客さん重視ではなく、
近所での評判はあまりよくなかった。
そのレストランも、今は営業をストップし、
奥さんをはじめとする、お店のオーナー家族の皆さんが引き続き住んでおられるようだ。
(誰が住んでおられるのかは、あくまでも想像だが)
それはそれとして・・・(本題に入る前に、もう、こんなに文字数を費やしてしまった・・・)
昨日、見たオープンハウスは、それはそれは素晴らしかった。
大手有名ハウスメーカーの注文建築で、お金に糸目をつけない仕様になっていた。
家具、調度品、すべて付いての売却物件。
うちと同じハウスメーカーなので、家のことは手に取るようによくわかる。
私が予算を考えて諦めた、家づくりのあれこれが、すべて凝縮されていた。
それよりも、なによりも・・・
センスが抜群、卓越していた。
インテリアコーディネーターの腕、技量、センスは、ずば抜けて良く、
好みがストライクゾーンにビシっと決まった、私のような人には、まさにツボ、
泣いて喜んだ。
豪華なモデルハウスのようだった。
うちもインテリアコーディネーターに、お世話になったが、まるで比較にならない。
センスもさることながら、理想を具現化するには、財力もかなり、モノを言っている。
築13年も経っているのに、ほとんど使われていないような、新品のような美しさ。
マントルピースの上に置かれた、どっしり重いトルコブルーのエキゾチックな一対の杯は、
さしずめ美術館か、どこかの王宮で観た光景のようだった。
さらに別の調度品の一部を見て、
神戸の岡本に現存する、かつてドイツ領事が住まわれていた旧い日本家屋を思い出した。
そこに置かれていたコレクションのテイストと、オーバーラップするものもあった。
クラシックなテイストは、ジョージアン様式(イギリス18世紀)に近いかんじ。
格式、本物の持つ重厚さはあるが、重すぎず、甘すぎず、装飾過多すぎず。
そのサジ加減は、どんぴしゃり、私の好みだ。
(そのインテリアは、そこのハウスメーカーの長年の売りでもあるのだが)
その家の主は、1年の半分を海外に仕事で行っておられるという。
商社関係なのか、海外に行くことが多いので、世界中の選び抜かれた調度品が並び、
洗練された、無駄のない、しっくり落ち着いた調和を保っている。
ダイニングとリビングの、無垢材が用いられた、どっしりした仕切ドア、
重厚なカットの装飾が施された、すりガラスには、思わず唸ってしまった。
和室は和室で、書院造に見事な床の間、広縁越しに、しっとりした庭が眺められる。
特注したという輪島塗の座卓と茶ダンスは、ひとつ500万円はするそうだ。
カーテンが、また、素晴らしい。
私もカーテンには随分凝ったが、そんなのは比ではない。
ダイニングのカーテンひとつを取っても、その色、柄、質感、デザイン・・・
しばらくじっと芸術品でも眺めるように手に取って、感激して見入っていた。
家中のカーテンひとつひとつを説明、表現するのも、もどかしいぐらいだ。
リビングはもとより、ダイニングもキッチンも、トイレも、お風呂も、
全て手を抜いていない。
家具、調度品がグレード感を上げに上げているが、
あくまでも上品に、スタイリッシュに、調和を乱さずに。
玄関やトイレは、大理石。でも、これ見よがしに、くどくない。
2階のトイレは、また明るく、フローラルなイメージで、愛らしい。
たとえ、トイレといえども、照明や小物も凝っている。
1階全フロアの床材は、入り組んだ組み方の無垢の木。
腰板も厚みのある無垢材で装飾され、ダイニングも、作りつけ家具が脇を固めている。
今でも頭の中を・・・映像が焼き付いて離れない。
ただ、館の主は、病院で亡くなったそうで、ご主人も、お子さんもおられないので、
相続人となったお姉さんが、売りに出されたそうだ。
お姉さんも大きなお屋敷に住んでおられるらしいが、家具や調度品を引き取るつもりはないとのことで、
家具、調度品込みの売却になった。
ひとつひとつの調度品を売れば、結構いいお金になるだろうに、
妹さんの美の世界を切りきざみたくなかったのだろう。
私は、この家を手に入れた気分になって、悦に入っていた。
ただ、主の気持ちを尊重して、そのまま、1ミリたりとも動かさず置いていると、
主が、ひょこんと里帰りして来られると、それが怖い。
コトコト、ギーー、誰もいないはずなのに・・・
あら、カーテンが、サワサワ・・・地下室から足音が・・・
インナーテラスで、お気に入りの椅子に座り、じっと、外を眺め続ける見知らぬ女性・・・
なんてことになると、ちょっと怖いかなあ・・・
宝くじが当たれば、買える。
問題は、宝くじを買っていないことだ。
今からでも間に合うか???
私は、実は「お宅」マニアだ。
可能な限り、オープンハウスは、ホイホイ行く。
前に見に行ったお宅も、忘れた頃に、戸建レストランになっていた。
オープンハウスで見たときと、イメージは違っていた。
調度品や、内装にひと工夫して、和洋折衷で素敵な空間になっていた。
ご家族で経営、運営されているようだったが、
客商売の表の顔になる、接客担当の奥さんの態度が、愛想悪く、彼女の評判はイマイチ。
その考えを反映してか、営業方針や対応も、お客さん重視ではなく、
近所での評判はあまりよくなかった。
そのレストランも、今は営業をストップし、
奥さんをはじめとする、お店のオーナー家族の皆さんが引き続き住んでおられるようだ。
(誰が住んでおられるのかは、あくまでも想像だが)
それはそれとして・・・(本題に入る前に、もう、こんなに文字数を費やしてしまった・・・)
昨日、見たオープンハウスは、それはそれは素晴らしかった。
大手有名ハウスメーカーの注文建築で、お金に糸目をつけない仕様になっていた。
家具、調度品、すべて付いての売却物件。
うちと同じハウスメーカーなので、家のことは手に取るようによくわかる。
私が予算を考えて諦めた、家づくりのあれこれが、すべて凝縮されていた。
それよりも、なによりも・・・
センスが抜群、卓越していた。
インテリアコーディネーターの腕、技量、センスは、ずば抜けて良く、
好みがストライクゾーンにビシっと決まった、私のような人には、まさにツボ、
泣いて喜んだ。
豪華なモデルハウスのようだった。
うちもインテリアコーディネーターに、お世話になったが、まるで比較にならない。
センスもさることながら、理想を具現化するには、財力もかなり、モノを言っている。
築13年も経っているのに、ほとんど使われていないような、新品のような美しさ。
マントルピースの上に置かれた、どっしり重いトルコブルーのエキゾチックな一対の杯は、
さしずめ美術館か、どこかの王宮で観た光景のようだった。
さらに別の調度品の一部を見て、
神戸の岡本に現存する、かつてドイツ領事が住まわれていた旧い日本家屋を思い出した。
そこに置かれていたコレクションのテイストと、オーバーラップするものもあった。
クラシックなテイストは、ジョージアン様式(イギリス18世紀)に近いかんじ。
格式、本物の持つ重厚さはあるが、重すぎず、甘すぎず、装飾過多すぎず。
そのサジ加減は、どんぴしゃり、私の好みだ。
(そのインテリアは、そこのハウスメーカーの長年の売りでもあるのだが)
その家の主は、1年の半分を海外に仕事で行っておられるという。
商社関係なのか、海外に行くことが多いので、世界中の選び抜かれた調度品が並び、
洗練された、無駄のない、しっくり落ち着いた調和を保っている。
ダイニングとリビングの、無垢材が用いられた、どっしりした仕切ドア、
重厚なカットの装飾が施された、すりガラスには、思わず唸ってしまった。
和室は和室で、書院造に見事な床の間、広縁越しに、しっとりした庭が眺められる。
特注したという輪島塗の座卓と茶ダンスは、ひとつ500万円はするそうだ。
カーテンが、また、素晴らしい。
私もカーテンには随分凝ったが、そんなのは比ではない。
ダイニングのカーテンひとつを取っても、その色、柄、質感、デザイン・・・
しばらくじっと芸術品でも眺めるように手に取って、感激して見入っていた。
家中のカーテンひとつひとつを説明、表現するのも、もどかしいぐらいだ。
リビングはもとより、ダイニングもキッチンも、トイレも、お風呂も、
全て手を抜いていない。
家具、調度品がグレード感を上げに上げているが、
あくまでも上品に、スタイリッシュに、調和を乱さずに。
玄関やトイレは、大理石。でも、これ見よがしに、くどくない。
2階のトイレは、また明るく、フローラルなイメージで、愛らしい。
たとえ、トイレといえども、照明や小物も凝っている。
1階全フロアの床材は、入り組んだ組み方の無垢の木。
腰板も厚みのある無垢材で装飾され、ダイニングも、作りつけ家具が脇を固めている。
今でも頭の中を・・・映像が焼き付いて離れない。
ただ、館の主は、病院で亡くなったそうで、ご主人も、お子さんもおられないので、
相続人となったお姉さんが、売りに出されたそうだ。
お姉さんも大きなお屋敷に住んでおられるらしいが、家具や調度品を引き取るつもりはないとのことで、
家具、調度品込みの売却になった。
ひとつひとつの調度品を売れば、結構いいお金になるだろうに、
妹さんの美の世界を切りきざみたくなかったのだろう。
私は、この家を手に入れた気分になって、悦に入っていた。
ただ、主の気持ちを尊重して、そのまま、1ミリたりとも動かさず置いていると、
主が、ひょこんと里帰りして来られると、それが怖い。
コトコト、ギーー、誰もいないはずなのに・・・
あら、カーテンが、サワサワ・・・地下室から足音が・・・
インナーテラスで、お気に入りの椅子に座り、じっと、外を眺め続ける見知らぬ女性・・・
なんてことになると、ちょっと怖いかなあ・・・
宝くじが当たれば、買える。
問題は、宝くじを買っていないことだ。
今からでも間に合うか???