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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

うだうだ、おしゃべり長丁場。

2009-11-01 | お付き合い
足指骨折のため、いいお天気のなか、
スポーツ・デーに代わり、ひきこもりお茶デーとなった。

ご近所友人と、スポーツするより長く、しゃべっていた。
彼女は熟年の未亡人。
かれこれ20年以上のお付き合いだ。
私のスポーツ・デーは、彼女の仕事がオフの日なので、滅多に会えない。
先日もウォーキングに誘ってくれたし(都合つかなかったが)
どうしょうかと思ったが、「お元気?」とメールしてみた。
「お茶に誘って!」というお返事を即座にいただいたので、
1時間後に我が家へ、ということになった。

未亡人でもあるし、金銭的に老後を考えると厳しいという彼女。
今も、毎日お弁当を作って職場に持っていって、1ヶ月1万円貯金しているとのこと。
彼女の経済的背景もあまりわからないので、いつもそのあたりは、飛ばしている。
お金のかかる趣味の話も、あまりできなかった。
第一、ダンスは大嫌いだそうだ。
パソコンの話もインターネットをご存知ないので、いまいち話が進まない。

「利用者同士のコミュニケーションは楽しいよ」と私が言っても、
チャットのイメージしかないようだ。
「あまり外出しない老人こそ、ネットのつながりや、お付き合い、サイトを利用すべき。
お付き合いの狭まる年齢の人にこそ、在宅で関わりあえるネットのつながりは、
有効だし、幅が広がると思う。」
と私が主張すると、
彼女は、「老人には、パソコンは無理!」とむきになって言う。

「じゃあ、シニアサイトは、なぜ活況を呈しているの?」と、私は反論。
彼女は「それは、一部の人の話。一般的には、年寄りには無理!」
と語気を荒げて決めつける。
確かにそういうこともあるかも知れないが、
「今のシニアサイト利用者たちがもっと年をとって年代がシフトすれば、
お年寄り世代も、普通にパソコンを使いこなすはず。」
という私の言葉にも耳を貸さない。
自分に興味ない話は、だめみたいだ。
まあ、誰しもそうだが、その中で、いかにお互いの共通項目があるかだろう。

「年齢が行くと、いいこと、ある? なぁ~んにも、ない。」と言う彼女。
「いいこともあるよ。」
と私は、プラス面を考えて、あれこれ並べた。
彼女
「赤ちゃんはいるだけで、周りが明るくなる。それだけで存在価値がある。
年寄りはそうじゃない。」

「そんなことはないわ。
そりゃあ、根性悪く、嫌われ者で不潔で、
臭いニオイがプンプンのホームレスみたいな年寄りならいざ知らず、
年寄りだからっていうだけで、嫌われないと思うよ。」

「私の言いたいことは、全くそんなことじゃない!
肉体的に老化して、なんのいいこともない、って言ってるの!
ひとつでもいいこと、ある?」
キレる彼女。

「そんなにキレなくても・・・・
じゃあ、あなたが納得できるような、いい面を私が今、示せばいいんやね!?
さっき示したことが却下なら、次回までに考えて、用意しとくね。」
なんで、こんなに譲歩する?  情けない私。
戦うのが面倒くさくなる。放置したくなる。ディベート能力、ゼロ。
負けてる方が楽。根性がない。
しかし、人類共通のテーマである「老い」の責任と対策を、私が一手に引き受ける義務はない。
で、たいして思ってもいない、適当な、その場しのぎの言葉が、すらすら出る。
偽善の確信犯。嫌なやつです、私は。

老化でいいことは、ひとつもないけれど、
老化のスピードを緩める努力をすべきだ、ということを彼女は言いたかったようだ。
それには反論する気はないが、肉体や脳や能力は衰えても、悪いことばかりでもないと思っている。
私は、それが言いたかった。(→伝わらなかったようだが)
しかし、キレるのは良くない、ただそれだけだ。
年を取ると、まるくなるというが、彼女は、専業主婦で、ご主人が存命の時より尖がっていた。
一人で生きると、やはり、甘いことや、妥協は、許せなくなるいのだろうか。
喧嘩してもしかたないので、あとは適当に流して、主に彼女の職場の話を聞く役回りとなった。

私が提案した、趣味や、楽しい時間の過ごし方には
あれは、嫌い、これも、いや。それもパス。そんなのも、ありえないわ。
もっとほかに、何か面白いことない? 誰か私にお手本を示して。
キラキラ光るものを持った人に接して、真似したいの。
何かをしたい、と、彼女は言う。
いつも最後には、彼女はそう結ぶ。
それは、ご主人が存命の時も、いない時も、専業主婦の時も、仕事をしている時も。

あぁ疲れた。
ということで、やはり運動をしているほうが良い、ということがわかったのが、収穫だ。
スポーツのほうが健康的だと感じた次第だ。
あと1か月半の辛抱だ・・・。