へんな洋食屋カフェ

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降車したのは山手通り尾根の終盤の「山手町」である。有名な山手教会の目の前だ。今日は、敢えて普段には徘徊しない路地裏を下りながら元町商店街へ出てディスプレイの巧みで美しい店みせを撮影する。それぞれのディスプレイがその店の品格や格式なんかを表しているなっー！オイラは、買い物はあんまり好きではないがウインドウを眺めるのは大好きだ。陳列のセンスや光線使いなんかを学んでいる訳である。元町商店街なんかは何れも名店揃いだからディスプレイは素晴らしいですよ。その後には川を渡って中華街を徘徊するが品の低さは川を挟んで両極端である。やはり、山手と下町の違いが商店街にも反映されているのだろうか？で、その元町の裏路地でリサイクルショップを発見し入り込む。元町のリサイクルショップは流石に高級品揃いだから中古品と言えども高額だなぁ！しかしながら、そんな中でもオイラの選別眼は物色を開始した。衣類はあまりにも普段着ではないので選別眼は避けていたが、大好きなバッグには選別眼が光った。「リーガル」の帆布製のバッグである。
カーキ色の柔らかい帆布製でマチも広く中にカメラ用の緩衝材を入れてカメラバッグに活用可能な品物だ。リーガルと言えば、あの革靴メーカーだから縫製も押して知るべしだから丈夫で安心と察する訳である。以前にも何処かのバザールで発見したのだがその時は確か2900円だったので発掘を断念した記憶があるなっー！

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本来ならば早朝は東雲ごろに起床し朝駆けして箱根とかへの遠駆けを考えて目覚まし時計も４時にセットしたのだが何故か原因不明の手伸ばしでアラームを止め目が覚めたのは10時であった。昼頃まで徘徊の行き先を思案しながらゴロゴロと過ごせば隣棟の親方が焼おにぎりを五個作って来てくれたので丁度バイト帰りの末っ子と分けて食べる。オイラが二個、末っ子が三個の配分である。昼過ぎに着替えてデジカメ二台で行き先知らずの徘徊に出掛けた。つまり、未だに行き先は決まらないがとにかく散歩しての健康管理だ。家を出て間もなくすると横浜市営路線バス11系統(JR保土ヶ谷～桜木町行き)が見えたので飛び乗った。道すがらに山手通りの尾根を廻るので徘徊にも撮影にも散歩にも最適な路線バスである。この路線バスのもうひとつの醍醐味は尾根伝いの狭い道をくねくね上下にも縫いながら走るので運転士の力量が計られる名物路線、難関路線なんだなっ！12時42分発の今日の運転士さんは名人芸であった。いいですかっ！路線バスが行き合え
ない狭いくねくね上下道をあの長い路線バスを操り、乗客の金勘定をしながら降りる客の扉を確認しクラッチ操作もし安全確認の為の11個のバックミラーを一々見て指差確認もして滑るように巨大な路線バスをスタートさせる。停車時はカクンなぁんてギクシャクも一度も覚えていない程に静かに停車させた。正に名人芸、神業であった。オイラは降車の際、思わず「素晴らしい運転でした」と誉め称えた。全くもって貴重な体験であった。