昨夜、NHKの「世界街歩き」という番組を観た。毎週観ているのだが、自然の地形を破壊する事無く街・路地が造られている都市が欧州には多い感じがする。だから美しいし、住民がその節理を知ってる為かゆき届いた共通点がある。間合いである。実は、昔の日本にも沢山有った。昭和三十年代までの町並みである。木造長屋・下見板の壁・蔵造り・武家屋敷など時代を遡っても有る。今は?個人主義と自己主張のお陰で不揃いで美しくない。新しい町での建て売り住宅などは、整然と揃っている。ある意味、百年後には美しく揃った街に感じるかも。
「間の取り合いと譲り合い」は、何にでも言えますなっ!車間距離なんて間違えたら事故に繋がるし、写真術では被写体との間が写真そのものを決定する。物造りも絶妙な間が無いと、いわゆる「間抜け」の作品で評価外である。不思議な事に、自然の産物は間合いが取れていて美しい。「節理」であろうか?現代の殆んどの産物は、養殖や畜産、作物などと言って実は人が人の利害の為に作った物である。だから、姿・形ばかりを重視され均一性に囚われています。先日に「樹成りのアボガド」を頂いたが今までに味わったことの無い驚きであった。