長谷川よしきのブログ

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現職自衛官が告発!

2014年06月30日 | ブログ

 

歯止めなき武力行使へ

  

  安倍内閣の閣議決定で正に戦争国にしようとしています。

  あたかも後方支援なら、戦闘に巻き込まれないような言い方の安倍首相。明確に他国の戦争に日本が武力行使で参加することを表明し、その上「集団安全保障」でも「武力行使が許される」として、多国籍軍への参加まで打ち出しています。

  その危険性について、現職自衛官が勇気を振り絞って告発していますので、以下に紹介します。

 

 戦場は、前方で作戦を展開する「主戦場」と、補給や輸送などの後方支援を行う「段列」に区分されます。 

 安倍首相は、さかんに「候補支援だから大丈夫」かのように言うが、これは戦場の実際と違う。現代戦では、最初に段列をたたくことが効果的とされているのです。

  アメリカも湾岸戦争やイラク戦争で、最初に後方支援の部隊を攻撃しています。後方をたたいて主戦場への補給を断てば、どんな精強な部隊でも衰弱してしまう。

  紛争地域での「後方支援」は、極めて危険です。アフガン戦争でも「後方支援」で派兵されたドイツなど欧州の兵が多数犠牲になっています。だから欧州では「後方支援は安全」という議論は通用しないそうです。 

 しかも「後方支援」は、極度の精神的緊張を強いられます。一般的には敵に襲われるという恐怖のためと思われがちですが、実はそれだけではない。アフガンやイラクのような市民に敵が紛れ込んでいるゲリラ戦では、間違って市民を殺してしまうというプレッシャーも常にあるのです。

  いまでも、海外派遣された隊員が帰国後に精神を病む事例が多発しています。派遣を経験した舞台にとって精神疾患は、深刻な問題になっているのです。

  自衛隊の隊内には、「後方支援」という『机上の空論』で戦場に駆り出されてはたまらないという不満や不安が、公然とは言えないが渦巻いています。

  私は、日本の国土防衛のために自衛官になった。日本が海外から攻撃されたら命を賭してたたかう覚悟はあります。だが、アメリカの戦争のために海外に派兵されて殺したり殺されたりするのは納得できない。

  今でも日本は、海外派遣をしていますが、殺された自衛隊員はいません。これは、憲法9条のおかげだと思う。日本は侵略しない国だと思われているから、攻撃を受けにくいのです。憲法9条が、実は自衛隊員の命を守る最強の盾になっている。

  最強の盾を捨てて、海外に派兵するとどうなるか。日本の若者に血を流させることは、絶対にやめてほしい。

 (「しんぶん赤旗」6月29日)

 


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