8月3日(水)午前8時に猪名川町役場に集合しマイクロバスで福井県にある「福井県原子力環境監視センター」と「関西電力美浜原子力PRセンター」を訪れた。
伊丹・川西・猪名川・宝塚・三田の共産党議員団がこぞって(都合で参加できなかった議員を除く)視察。宝塚の議員によって連絡・調整をしていただいたり、バスの運転は猪名川の議員にしていただくなど、三田の議員としては、全く準備等をお任せしてしまった。また、福井県会議員の佐藤正雄氏には現地案内や施設予約など大変お世話になった。
最初の訪問は「福井県原子力環境監視センター」。
ここでは原子力発電による環境への影響・安全を監視する様々な方法が取られていることの説明を受けた。しかし、監視センターの結論としては、何重もの安全対策が施されており、原子力が環境に優しい(Co2を出さない等)などのPRとなっていると受け止めたのは私だけだっただろうか?
*一般家庭1年分の電気を発電するために必要な燃料として、石炭は1.21トン(トラック約1台分)、石油は0.67トン(ドラム缶約4本分)、これに比して「ウラン」は11グラム(ペレット約2個分)である。
*太陽光発電や風力発電など、新エネルギーが増えているといっても、日本全体ではわずか0.6%に過ぎないとしている。再生可能エネルギーの割合を増やしてこなかったことには全く触れていない。むしろ「電気の安定供給のためには原子力発電・火力発電・水力発電などを組み合わせることが必要」としている。
海岸沿いに車を走らせ、関西電力美浜原子力発電所の入り口(といっても、発電所のある島へは渡れず、橋の入り口でとめられる。3.11福島原発事故以前は見学を積極的に受け入れていたと聞くが)に到着。そのすぐそばにあるPRセンターに招き入れられた。
やはりここは、原子力発電のPRをすることを主な目的にしており、若い職員による大変丁寧な挨拶をいただいた。子ども向けの分かりやすいPR方法も取り入れられていた。
4枚目の写真にあるように、福井県に何故原発が14基もの原発(内、関西電力は11基)が建築されたのかの説明では、「地盤が強固」で地震による影響が少なく安全な場所であるとの結論であった。しかし、実際は活断層の上に位置しており、歴史的な分権の記録もあるが、国による地元説明会や公開ヒアリングでは一応の断層説明はされたが、問題がないとして実際にはそれが無視されてきた。
*環境監視センターで福島原発を受けての対応・国への要望など、県としての対応を尋ねた。
国の原発の対応は、「つなみ」による電源喪失対応のみ。しかし、福井県のスタンスとしては、「地震によるエネルギーへの影響を調べ、対応すべき」と国に求めている。国は浜岡原発のみ再稼働を止めようとしているが、何故なのかを国に求めている。県としては「安全が確認されない限り、再稼働させるべきでない」としている。
*関西では消費電力の約50%を原発に依存しているとしているが、関電の11基ある原発のうち、現在は4基のみが稼働。電気消費のピーク時にあわせて原発は動いているとのことだが、1年間を通して、消費電力の原発への依存は 1/4 ~1/5程度とのこと。
電力会社や国による一方的な宣伝・説明にはしっかり眉に唾をして聞いた方がよさそう!事実、この間の福島原発の情報発信は「ただちに健康に被害が出るものではありません」や後になって「実は・・・」。悲しいことに国や政治を信じられなくなってきている。
(写真中央のものは、実物大の制御棒)
前日の8月2日(火)は西尾市・刈谷市の庁舎訪問(新庁舎建設について)を終え、三田に帰ってきた夕方6時過ぎからは、「わくわく村」の夏祭りに参加。毎年多くの人が参加され、楽しいひと時を過ごさせていただいた。
今、世界的に自然災害が頻発しだしましたが、勿論、日本もあらゆる災害の想定を怠ることは出来ない・・・そういう時期となりました。そして、今起こり始めた自然災害(地震、津波他)はこの数十年単位で築き上げられた文明といわれる(原発含む)ものが想定している数十年周期、よく吟味してて、百数十年周期で起こるといわれている災害だけではなく、千年、千数百年周期の災害が起こるということです。3.11の津波被害でも千年周期の被害地域があったはずです。京都府宮津の真名井神社をお調べになれば、1300年ほど前に、山頂にある真名井神社の手水所のところにあるお地蔵さんのところまで津波は押し寄せています。同じ規模の津波が起これば、福井の原発銀座は福島と同じ運命をたどることになりかねないのかもしれませんね・・・勿論、関電、政府の対応も!そして、関西の市民は・・・お金に変えられない尊いものが何か・・・市民の、国民の代表者の方々は肝に銘じていただきたい。そして、弛まない精神、人格の向上に尽くしていただきたいものです・・・市町村の議員、国の議員の方々は先生と呼ばれていますが、どれほどの方が、先生と呼ばれるにふさわしい人格を伴って活動なさっているのでしょうか?勘違いをしないでいただきたいものです。私利私欲、名誉欲で市民の、国民の代表となられては大変迷惑です・・・が、そのような方々を選出してしまったのも私たち市民であり、国民です・・・市民が、国民が真実を知り、動き出す、声を上げる・・・そのような市政に生まれ変わることができればよいと願うばかりです。共産党議員の方のお働きに注目しています・・・