12月11日(土)午後1時30分から、三田市総合福祉保健センターにて「こころをつなぐ みんなのつどい」が「障害者週間」啓発活動実行委員会の主催で開催され、参加してきた。
障害者週間(12月3日~9日):共に生き共に考える週間として、障害のある人も、ない人でも誰でもが障害者となる可能性があり、障害について一緒に考えようとする週間は終わったけれど、土曜日の午後、たくさんの方が参加されていた。
実行委員長の山本勝利さんの挨拶で始まった。身体、知的、精神とそれぞれの団がいた順番に開催の中心になるということで、今年は精神に障害のある団体がお世話された。
生まれながらに障害のある方、事故、疾病による中途障害となられた方々やその家族、関係者多数が参加され、ハンディーを持った方々の出し物や踊り、歌を一緒に楽しみ考えるすばらしい「つどい」だった。
「きらら~輝笑」の皆さんによる「よさこい」踊り、元気いっぱいに会場の参加者の皆さんと共に元気いっぱいの踊りを披露。「トークゆうゆう」の皆さんによる「創作 竹取物語」は失語症になられた方々による練習の成果に感動した。言葉を失った方が永い年月によるリハビリで少しずつ「ことば」を取り戻し、表現される。精神的にも想像を絶する苦しみがある。市内、本町商店街に「トークゆうゆう」さんの「居場所」があり、きり絵やうつわ・オーナメントなど手作りをされながら、喫茶店も開かれている。是非とも皆さんも足を運んでいただきたい。
「そえんじ」さんによるトーク&ライブでは、学生時代にうつ病に苦しみ、それを克服して今は、歌の活動をされている。いまでもピック症が治らないが、そのような症状は誰でも大なり小なりあり、テレビに出ている芸能人でも見られる。それも個性。自らの「うつ病」に苦しんだ経験から、人間的に大きく成長された「そえんじ」さんを見ることができた。
他者との競争が求められ、効率優先、その人なりの個性や良さ、能力の発揮がなかなか認められない今の社会。むしろ排除されようとしている。社会のあらゆる面で、精神的なプレッシャーが強まっている。地域でも個人の意見が中々表明できない暗黙のプレッシャーが依然としてある。
「精神医療を是非充実して!」と、心の健康を守り、推進する基本法の制定を求めて、初めての全国規模での取り組みがなされている。
こころの健康政策構想会議(患者や家族、精神科医ら90人が今年4月に設立。毎年3万人以上がみずからの命を絶ち、国民の40人以上が精神疾患で受診している現状を「国民の心の健康の危機」として、国が重要施策と位置付けて取り組むことを求めている)が、基本法制定に向けて100万人の署名を集めようと、取り組みが始まっている。http://www.yadokarinosato.org/cocoro-syomei-p/