新年あけましておめでとうございます。
皆さんは、どんなお正月を迎えられましたでしょうか。遠方の家族も集まってきて、鍋をつつきながら会食する楽しさは何物にも代えがたい。子ども、孫たちが笑顔でワイワイと日頃には実感できないこの時間を持てたことに感謝です。
さて、今日(1月6日)「朝日」に「18歳をあるく; 親子仲良し 苦にならない」の記事にあまり驚かなかったものの、憂いを感じました。
若者が「交際相手がほしい」が男女とも6割台。2000年の9割台からどんどん減少しているという。また、内閣府が2015年に公表した調査で、「恋人がほしくない」という20代未婚者は男女とも4割程度だったと。
さらに、中学・高校、中には20歳になっても親子(父と娘、母と息子)でお風呂に入ることにも抵抗感がないという。私自身でいえば、時に娘とも一緒にお風呂との思いがないわけではないが、勿論それは娘の人格を認めれば、それはできないことは当然と思っています。
こうして、親子関係の変化があるが、それは単に「性」の問題だけだろうか?
「自立」するという、生物にとって「独り立ち」ができるようになって次の世代を生み出す責任と役割がはたせるようになる。その意味で、生物の中の一種としての人類(日本独特かもしれないが)にとって、やはり問題だろうと思います。
「自立」は「性」だけでなく、「経済的自立」も大変重要だと思います。ところがすでに働く人の4割、若者世代ではさらに高い割合で非正規労働で働かざるを得ない状況は、ますます若者の自立を阻害し、社会をいびつにしている。
「結婚する」かどうかは、本人の意思で選択できるものの、「経済的自立」は基本的に本人の意思にかかわらず、必要なものだと考えます。勿論一定の支援の必要な方には支援を受けながら自立していくことが大切だと思います。
人が一人の人間として尊重され、尊厳が保たれる社会が政治の力で奪われようとしている今、「ひととしての個人の尊厳」が守られる社会を確立していくために、今年も全力で取り組みたいと思います。