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以前、このブログで案内をしていながら、自らは観ることができなかった映画「約束」をやっと観ることができた。10月6日(日)神戸のアートビレッジセンターにて開催され、会場には若い人も含めたくさんの方が参加されており、続いて行われた日本国民救援会兵庫県本部の方の講演は、「冤罪」が決して他人事でなく、いつでも自分が当事者となる可能性や、事実や証拠が見つかってもなかなかそれが取り上げられず、検察側の主張を取り崩すことの困難さ、裁判官の立身出世や正義感に関わり、真実が認められないことがあまりにも多いことが報告された。
「名張毒ブドウ死事件」の内容については、多くの方が知っておられると思うが、奥西勝さんが当時35歳で逮捕・自白により、三重県名張市の村の公民館で懇親会の席上、ぶどう酒に農薬「ニッカリンT」を混入させて5人の女性を殺害したとされた。
しかし、その毒物「ニッカリンT」が使われたと当時検察庁も裏付けしていたが、実は、全く別の毒物であったことが長い支援活動の結果判明、また奥西さんがぶどう酒の王冠を自分の歯であけたとされたその「歯型」は全く別のものである事が判明(当時、専門知識による学者によって立証されたが、その立証自体が権力によって偽造《?》されたのではないか)した。
86歳となった奥西さんは名古屋拘置所(死刑囚のため、監獄ではない)から現在、八王子の医療刑務所に移され、病気と闘いながら再審開始・再審無罪を待っている。肺炎を起こし、気管切開で話すこともできず、自力で呼吸することができない危険な状態が続いている。
「疑わしくは罰せず」は、犯人の罪状認否を求める検察側尾立証が疑わしい場合は、その証拠をもって被告を犯罪者と認定し罰しないこと!
恥ずかしながら、私自身「疑わしくは罰せず」の理解を「犯人が疑わしい」と間違った理解をしていた。「冤罪」は検察側によって、何としても犯罪に仕立てることが使命となっており、裁判官の正義は自身の立身出世とも絡み、真実に基づいた判決がなされないことが続いている。
裁判官、検察官など専門家ではなく、一般市民の純粋な見方がこれまで力を合わせ「冤罪」を晴らしてきた。誰でもが「裁判官」になる裁判員制度の今日、市民の感覚で真実に照らして誤りない判断ができるようにしたいものです。