厳冬期ではありますが、春に向けて雨水貯留タンクの設置を行いました。タンクの容量は1000リットル、1立方メートルです。
信州環境住宅の屋根に降った雨がこのタンクに導かれます。試算したところ1年間で1万円の水道料金に相当する量を溜めることができそうです。
詳しくは信州環境住宅「雨水貯留タンクの設置」をご覧ください。
信州環境住宅の屋根に降った雨がこのタンクに導かれます。試算したところ1年間で1万円の水道料金に相当する量を溜めることができそうです。
詳しくは信州環境住宅「雨水貯留タンクの設置」をご覧ください。
土壁もそうですが、これぞ「環境住宅」たる所以の一つですね。
ところで、質問です。
①雨水貯蓄タンクを設置するというのは、そちらでは一般的なのでしょうか。新築のとき20万であれば、取り入れたほうがよいように思いますが、考え方としては決して新しくないはずですが、以前はどうだったのでしょう。
②雪もある程度降るようですが、冬期もそのタンクは使えるのでしょうか。融かして使うとか?
①地元ではまだまだ一般的とはいかないので、NPOでも普及促進の活動を行っています。
さかんなのは東京都でしょうか。墨田区はその先進的な役割を果たしています。国技館でも雨水を貯めているのは以前もブログでお知らせしました。ご参考ください。
自治体の補助する場合の目的の多くは、各戸貯留といいまして、雨水を家々で貯留すること、つまりミニダムによって側溝とか河川への流出を遅らせる効果、洪水防止機能となっているようです。
NPOで各地を回りますと、いらなくなった浴槽、ドラム缶、漬け物桶、バケツなどに雨水を貯めて使っているお宅に出くわします。以前から自己流で設置されているケースは意外に多いようです。ただ、多くの場合、貯留タンク部分を密閉していませんのでボウフラが発生したりしています。このため、ホームセンターで購入できるローリータンク(黄色くて軽自動車に載せられるような)に樋から引き込むと良いです。もちろん製品を購入されるともっと便利にできていますが。
タンクを埋設するメリットには、直射日光からの遮断、という目的もあります。やはり日光は入ると光合成が促進され、藻類が発生するのです。タンクの意外な効果。夏は適度に低い温度になりますので、野菜やスイカなどを冷やして保存するのに向いています。冷蔵庫のように乾燥しないのでフレッシュみたいですし。今度の夏がたのしみです。
タンクに引き込んだ雨水は、きれいに透きとおっています。ただ、屋根には鳥のフンなどが付着していることが多いですから、残念ながらそのまま飲用にすることはできません。ライフラインが切断されたときには、貴重な水ガメとして生活用水には使えるはずです。
②冬季については、利用する目的がなかなかないので、これまでは使っていません。でも面白いアイデアですね。今回設置したタンクは冬でも樋に接続したままですから、屋根で雪が解けた場合にはタンクに引き込まれます。タンクは凍結深よりも低い位置になっていますので、水が凍ってしまうことはないと思います。
トイレの洗浄水に使えないか、とかいろいろなお問い合わせをいただいておりますので、通年で有効利用できる仕組みを考えてみたいです。なにか良いお知恵、アイデアがありましたらぜひお聞かせください。
うちでは、夏の水撒きには井戸水を利用しています。水道代がバカにならないですからね。そしてまた今、融雪のために井戸水を放水しています。井戸水は水温が高く、十分に雪が解けるため、周辺の家々では新築でも7割くらいの家が設置しているようです。融かす場所は屋根なしのガレージだったり、玄関先の小道だったり、我が家では隣家や道路側に雪が落ちないよう、軒下に流しています。飲料水にはできない、場所によっては褐色の水ですが、融雪には十分です。
けれども、井戸水は枯れることもありますし、枯れないよう深く掘るには費用もかかります。蛇口が凍ったりもします。
なるほど、雨水タンクというのもいいですねぇ。夏場の冷蔵庫代わりというのも魅力があります。