みけん・み~すけのやさしい技術士ブログ

あなたと、技術プロフェッショナルな人々をリンク! みけん、み~すけのコラボレーション・ブログは技術士への扉です!

そのカシミヤセーターは本物?!「商品偽装を斬る!!」

2017-11-15 07:28:00 | バイオ

カシミヤ製品など動物繊維のアミノ酸配列の違いを分析することによる動物種の科学的測定技術の開発と規格化、
農作物の産地判別技術の現状と課題、食品偽装や不純物添加の調査などに革新的な影響をもたらす新技術について、
紹介いただくセミナーが開催される。

★webフォームからの申し込みがクローズの場合は、会場に直接おいで下さい!!

未来へのバイオ技術" 勉強会「商品偽装を斬る!!」


開催日時
2017年11月17日(金) 14:00~17:00 終了後、交流会あり
会場
(一財)バイオインダストリー協会 

詳細は
https://www.jba.or.jp/jba/seminar/se_02/002671.php

14:10~15:00 
「日本発の国際標準規格で、カシミヤ製品の偽装を防止する」
大箸 信一 氏(金沢工業大学 ゲノム生物工学研究所 所長)
 動物は種に固有のDNA塩基配列、ペプチドを持っており、動物繊維の塩基配列や動物種によるアミノ酸配列の違いを分析することでその繊維が由来する動物種を特定できる。演者らは、高級繊維カシミヤと、羊毛やヤクなど他の獣毛との混用率の科学的測定方法を世界で初めて実用化した。
カシミヤの偽装防止については、DNAでの検査法が先行して規格化が完了し、国際標準規格ISO18074が発行された(2015年12月1日)。その後ペプチド法での「定量性をもった」検査法にまで発展し、規格化が進んでいる。DNA法も含めて、日本発の希少なISO規格であり、原理の提唱から日本独自の発信であり、希有な成果である。講演では背景から規格化への展望を紹介する。

「行政支援のための産地判別技術~現状と課題~」
寺田 昌市 氏((独)農林水産消費安全技術センター 表示監視部 技術研究課 専門調査官)
 食品の信頼を脅かすような産地偽装がたびたび報道され、科学的手法による産地判別技術への注目が高まっている。産地判別に用いる科学的手法には、元素組成分析、軽元素(炭素・窒素・酸素・水素)安定同位体比分析を用いられることが多く、近年では、地球化学などの分野で鉱物の年代測定や起源推定に利用されてきたストロンチウム安定同位体比分析も用いられている。これらは、生物が育った土壌、水、気候などの環境の違いを反映する指標を測定することにより産地判別を可能としている。演者らは、これらを組み合わせた産地判別技術により、ゴボウ、小麦加工品、ウナギ加工品など20品目以上の産地判別技術を開発しており、食品表示監視のための検査で実際に使用されている産地判別技術についてその概要を紹介する。

「食品偽装や不純物調査に革新をもたらすiKnifeサンプリング機能搭載 REIMS研究システムの威力」
寺崎 真樹 氏(日本ウォーターズ(株) マーケットディベロップメント)
iKnifeサンプリング機能搭載REIMS研究システムは高性能飛行時間型(Tof)質量分析計と強力で直感的なソフトウェア、ダイレクトイオン化を組み合わせることで、前処理が不要で迅速かつ容易な分子プロファイリングを可能とした。この革新的な iKnife はハンドヘルドサンプリング装置で、情報が豊富に含んだ蒸気をサンプルの表面から直接生成する。この蒸気が飛行時間型質量分析計により分析され、数秒で正確な分子プロファイリングが得られる。REIMS は試料表面から直接分子プロファイルを取得する今までにない新しいサンプリング法である。食品、微生物および組織学などの最新の研究に携わる研究者は、化学的あるいは生体システムに対する深い洞察を通して、迅速かつ容易にサンプル間の差異を判別、さらに高い信頼性でその差異成分を同定することが可能である。食品偽装や不純物添加の調査などに革新的な影響をもたらすと期待される。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿